本当に神様でしたか?!

るい

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序章的なもの

創造主人間界へ2

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日本の東京にこの日3人の子供が産まれた。


1人目は元創造主の神崎 秋葉(かんざきあきは)。ごく少し特殊な家庭で長男として産まれた。

父は神崎 秋(かんざきあき)。母は神崎 紅葉(かんざきもみじ)。2人は15歳でから付き合い、仕事も軌道に乗り22歳の時結婚。2人は26歳になった。
父の秋は顔立ちが整い、26歳とは思えぬ貫禄を持ち身長も182㎝と高くがっしりとした体格を持つ。本人はその貫禄により初対面の者を威圧してしまうが仲の良い者の為に出来ることは全力でする男気のある性格である。

母の紅葉は162㎝と、年齢より幼く見られ可愛らしい顔立ちに、背中まで届く綺麗な黒髪が有り、近所ではアイドル顔負けで、ファンクラブがあるが本人はその存在を知らない。何故ならファンクラブ会長は旦那である秋であり、高校時代から隠し通しているからなのだが。おっとりした性格とたまにやるドジが庇護欲を掻き立てる紅葉。

この2人の子供である秋葉はまだこれから先起こる問題など知らずにぐっすりと眠っている。


2人目は元悪魔の黒田 澄香(くろだすみか)。
国内外を仕事で転々とする父、専業主婦の母との長女として産まれた。


父の黒田 誠一(くろだせいいち)は26歳。178㎝の痩せた体型で、茶髪黒目の天然パーマ。綺麗な顔立ちに、圧倒的なカリスマ性。国際的に有名な歌手として多忙な生活を送っていた。マネージャーへは纏まった休みをくれというのが彼の口癖になってからもう8年になる。高校を卒業と同時にプロの歌手としてデビューし、高校時代に付き合っていた彼女と結婚。妻には全く頭の上がらない良き夫である。


母の黒田 香代(くろだかよ)24歳。168㎝の黒髪黒目。綺麗な黒髪を肩まで伸ばしている。顔立ちは幼いが、どこがとは言わないがとにかくでかい。周りに普段から気を遣い、自分の言いたいことをズバズバ言うが、彼女の性格故か周りの人々に悪い印象を与えない。料理の研究に余念の無い香代はたまの休みに会える夫である誠一へはバランスの良い家庭的な料理を作りがっちりと胃袋を掴む。長年の付き合いから何でもエスパーのように察知する。たまに誠一がそれで驚くのは内緒の話である。


2人の子供として澄香はすくすくと成長していくが、一部分は全く成長しないがこの時はそれを知るわけも無く2人に似た愛らしい表情で寝ている。


3人目は元話神の御門 穂花(みかどほのか)。
元話神こと穂花もまた少し変わった家庭で次女として産まれた。父、母、姉がおり、四人目の家族として暖かく迎えられた。

父の御門 司(みかどつかさ)。彼は26歳。158㎝と小柄な体格と中性的な顔立ちの栗毛色の髪と目。髪を少し長めに伸ばし、初対面の男性をドギマギさせる危ない世界の扉を開きそうにさせる事がある。それも無自覚で純粋な笑顔で老若男女問わずに振りまくので近所の商店街では最上級の癒やしをもたらす者であり、また医者として町の人々のために尽くしてくれる御門医院の腕の良い医者であった。司と棗は幼馴染みとして過ごし司は棗へ恋心を抱いていたが棗からは可愛い弟のような扱いしかされず必死に武術なども学んでいた。彼が武術を習うようになったのは小学生の時に、同級生からの可愛いと言う声が嫌になり男らしくなりたく頑張ったのだが結果はお察しの通りではある。

母の御門 棗(みかどなつめ)。彼女は27歳。御門医院では経理をし、また薬剤師として皆に親しまれている。172㎝と女性としては高めな身長であり、セミロングほどの黒髪は少しウェーブが掛かっていた。学生時代は司と町を歩けば良くナンパをされ司に守って貰ったりとした経験を持ち、そこから司に恋心を抱くまでそれ程長い時を必要とすることは無かった。可愛い弟から1人の男性として見始めたとき、周りからはようやく自覚したのか等言われていた。

長女の御門 雪(みかどゆき)。彼女。いや、幼女は三歳。性格は活発で町の老若男女からは天使のように溺愛されている。まだたどたどしくしか話すことは出来ないが姉になることが分かると、しっかりとしたお姉ちゃんになりたい為に必死に背伸びをしている。それすらも愛らしいと周りからも言われているが本人は全く知らない。雪のお陰で秋葉、澄香、穂花の3人は素直に育っていくが、年を追う毎にシスコン、ブラコンが激しくなるのはまだ先の話。


そして幼馴染みとして育ってきた、秋、紅葉、誠一、香代、司、棗は産まれた子達に元気に成長して欲しいという思いを抱きながら夜は更けていった。





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