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体験入店2
しおりを挟むさて、これからの話しはどうなるか楽しみだ。と一人思い耽ると鷹山殿が話し始めた。
「さてと、ここからは簡単に、お客様に言ったらいけないことを話してくよ!簡単に別けると三つ有るけど、先ず1つ目はお客様の年齢を聞かない、2つ目はお客様の職業を聞かない、3つ目はお客様の住所を聞かない。総一君は理由がわかるかな?」
と聞かれ少し考えて答えた。
「1つ目は礼儀だと思う。歳が上に見られたり下に見られたりするのは嫌だろう、2つ目は自分の仕事を相手に知らせたくない場合があるのではないかと思う。三つ目はストーカー対策か?」と答えると鷹山殿は概ね正解だと答えてくれたが、補足として教えてくれた。
「今総一君が答えてくれたのに付随して、1つ目はその通りだから良いとして、2つ目は風俗関係の仕事を相手に知られたくないとか、守秘義務がある仕事の場合があるからね、3つ目はストーカー対策は勿論だけど、漫画喫茶とかで過ごしていて住所不定の場合があるから聞かない方が良いって感じかな。でも、これが全てって訳ではないから働きながら色々な人に聞いたりしてね!」といってくれた。
「後は席について接客する時のテーブルマナーってやつだけど簡単に教えるね!」と言って鷹山殿が教えてくれた。
簡単に言ったら、
・手を添えて作業をする
・お客様のグラスの下の方を持つ
・乾杯する時はお客様のグラスよりも下
・お客様のグラスの水滴を拭く
・灰皿は1本吸い終わったらグラスの上を通さず替える
・お客様の飲み物が三分の一になったら作ってもいいか確認して作る
だった。これだけではないと言っていたが仕事をしていく内に小学生でも覚えられる作業らしい。
「因みに源氏名って言って仕事中の名前なんだけど、名前の希望とかあるかな?」と言われたが、源氏名は何がいいか少し考えたが、そのまま本名ですることを決めて鷹山殿に伝えた。
「了解だよ!そしたら後1時間位で店がオープンするから、お客様が来店する迄は今いるキャストと軽く飲みながらコミュニケーション取って貰ってもいいかな?」と言われ首肯する。
「じゃあ何人か呼んで来るから少し待っててね!因みにお酒飲むならビールかな?」と言われ瞬時に頷いた。
ビールを飲みながら話せるのは最高ではないか!と心の内で思いながらも二分程待ち鷹山殿と3人が来た。
三人が自己紹介を始めたのを聞きながら相手を観察する。
「はじめまして。この店の代表をしている天使 悠李です。宜しくお願いします。」と言いながら名刺を渡してきた。
代表は180センチ近くの身長で、セットアップのスーツに白縁メガネをかけ、髪型は肩までかかる銀髪を緩く巻いて後ろで括っている。最近Y◯uT◯beでも話題の国名みたいな人のオーラとそっくりだ。
「はじめまして。この店の店長をしている田中 太郎です。」と言いながら店長も名刺を渡してくる。
この店長は170センチ前後で体格はガッチリしているが、何処か人を和ませる笑顔で悪い印象を覚えない。セットアップのスーツと有名ブランドのネクタイをして髪型は長すぎず短すぎずの清潔感のあるナチュラルな髪型をしている。
「はじめまして。支配人の七原 水樹って言います。今日は宜しくお願いします。」と言いながら支配人も名刺を渡してきた。
支配人は160センチ前後と小柄だが何処か庇護欲を誘う雰囲気を醸し出していた。服装はシンプルだが、見る人が見れば気が付く有名ブランドコーデをしている。
三人の自己紹介も終わったのでこちらも挨拶をする。
「はじめまし手。我は天道 総一と言う。今日は鷹山殿に自慢の店とホストとしての仕事を見せて貰えると言うことで楽しみにしている。今日は宜しく頼む。」
と言い、三人から宜しくと言われ、そこから雑談をしながらビールで乾杯をして話を広げていくと様々な事を教えて貰えた。
応援ありがとうございます!
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