魔眼を使って現代無双？～いや、シャンパンよりもビールが良いんだが～

体験入店1

　
　鷹山殿の案内で、我は歌舞伎町内にある紳士グループの《ジェントルマン1st》と言う店へとやってきた。


　鷹山殿の案内で店内へ入ると先ずはキャっシャーと呼ばれる店舗運営スタッフのいる所で軽く挨拶をし、VIPルームと呼ばれる普通の席よりも席料が高く、高級感のある部屋へと通された。VIPルームの内装は黒が基調でソファは高級感のある黒の革張り、床は赤い絨毯が敷かれ、テーブルは長方形で、テーブルの中にデフォルメされた店の名前が入っておりその上をガラスで覆われている。天井には煌きらびやかなシャンデリアが飾られて、見事な調和が取れている。

　ソファへ座り一息つくと

　「早速だけど給料とか店のルームとか色々といいかな？」と鷹山殿が何か紙を持ち話し掛けてきた。

　我も気になっていたので「宜しく頼む」と一言伝える。
　
　「先ずは着いてきてくれてありがとう！先ずは色々と話して行くけど、分からない事が有ればその都度なんなも聞いてね！

　先ずは給料についてだけどこれはさっきも話した通り入店を決めて貰えれば半年間小計売上100%バックだよ。後は色々な賞金とかボトルバックはこの表にある通りだよ。そしてこれが大体の給料になるモデルケースね。大体4パターンになるけど、１つ目が売上が余り無くて毎日遅刻せずに出勤した場合が日当で8800円。大体総支給で20万円が最低限の給料だね。それにプラスで小計の5%バックがつくよ。　
　
 　２つ目は少し売れて、小計売上が30万円以上60万円以下の給料は日当で1万円。最低でも23万円プラス小計売上の15%バックになるよ。

　３つ目が売上がちゃんと出来て、小計売上60万円を越えたら55%バックで給料が40万円前後。

　４つ目は今迄よりももっと稼いだ人で、ここからかなり良くなるんだけど、小計売上が200万円以上の人は小計売上の67%バックで最低でも給料は120万円になるよ。因みにここから更に小計売上100万円稼ぐ毎に1%ずつ上がっていって最高で75%迄バックがつくんだ。

　ここ迄で何か分からない事とかあったかな？」

　ふむ、これは我が思っていたよりも給料システムは良さそうだ。しかし「小計売上とは一体なんなのだ？」と質問すると嫌な顔せずに答えてくれた。恐らく良く聞かれる質問なのだろう。

　「そうだね、簡単に言うと消費税やサービス料、指名料金を掛けて計算する前の料金が小計売上っていうんだ。因みに計算した後の事を総売上って言うんだ。

　簡単に説明したけど分かったかな？」

　「成る程、理解した。感謝する。」鷹山殿の説明は解りやすいな。

　「良かった。次は店での服装とかだけど、スーツも良いけど、お洒落な格好とかなら私服でも大丈夫だからね！でも給料日だけは、その時だけセットアップのスーツになるんだ。もし無くてもレンタル用にスーツは何着か店に有るから店のを最初は着るって言うのもアリだよ。給料日後とかは皆で服を買いに行ったりもするからその時は楽しみにしててね！

　後は年３回国内か海外への旅行もあるし、強制参加ではないけど、季節毎のイベントも有るから是非参加してみてね。っとまぁ店のシステムとかはこれくらいだけど大丈夫そうかな？」


　「服装が自由と言うのは良いな。それに旅行やイベント事があるのも楽しそうだ。」気が付けば我はこの店でホストとして働いてみたいと思っていた。

　「そう言って貰えると嬉しいよ！後はお客様に対しての接客方法と、言ったり、やったらいけない事を教えるね。そんなに気負わなくてもそう難しいことでも無いから安心してね。」


　後少し話しは続くようだが、一体どんな話しになるのか楽しみだ。