上 下
4 / 6

歌舞伎町に行こう

しおりを挟む
 帰国から1ヶ月経ったが、我は今迄の忙しさを忘れて休暇気分を味わっていたわけだがどうにもやりたいことが見付からず日夜飲み歩いていた。

 「そこのイケメンさんお時間ちょっと良いかな?」と声を掛けられたがこれから飲みに行こうとしていた我の気分が少し萎えてしまった。

 「む、我か?」相手は何を考え話し掛けてきたか検討もつかなかったがまだ16時と言う事で少し話を聞くとこにした。


 「そうそう!もし良かったら一杯ご馳走するしどうかな?」と声を掛けられ我は即座に頷き着いていくことにした。

 「本当?!ありがとうね!ここのbarは世界の色々な種類のお酒が有るから好きなのを頼んでね!」

 そう言われた我は先ず店を見ると歌舞伎町にある路面店でオープンテラス等もある[AlcoholParadiseアルコールパラダイス]へと言うらしい。

 我はクラフトビールと言う物を頼むことにした。

 「じゃあ、お酒も来たことだし乾杯!」

 このクラフトビールは苦味が少なくやや甘めのスッキリした味わいでこれはこれで良いな。

 「改めて僕は紳士グループと言うホストクラブの代表をしている鷹山 翔たかやま かけるだよ!宜しくね!」

 と言われ、漸くこの男の正体が分かり、我をホストクラブへスカウトしたいことがわかった。

 先ずは我も名乗るとしよう。何?今迄名乗ってない?そんな些細な事を気にしていては大賢者どころか魔法使いにすらなれんぞ??何?この世界ではそれはDTの特性だと?それは初めて知ったのだ。まぁ其よりも自己紹介と行こうか。


 「我が名は天道 総一てんどう そういちだ」

 「そうか、総一君だね!宜しく頼むよ!早速だけどホストってどんな事をしてると思う?」

 「む、こう言われるとホストの仕事は良くわからないが、ふと思い付くのは一緒にお酒を飲んで、対価としてお金を貰う仕事だろうか?」と答えたら良い笑顔で鷹山殿が話し始めた。


 「うん、まぁホストはそう思われてるだろうね!だけどそれだけではないんだ!僕の経営している紳士グループでは、お客様に対して非日常は勿論、相手への愛を忘れてはいけないことをモットーにしているんだ!愛がなければ一緒の空間にいるのも、話すことやお酒を飲むのも価値が無くなってしまうからね!」

  ふむ、目から鱗だな。考えれば考えるほどホストとは奥が深いのか。

 「成る程、興味深いな」

 「そうなんだよ!当たり前だけど、お客様は皆違うしそれを真剣に考えて相手に幸せを与えられるような人間に従業員達にはなって欲しいんだ!そして、総一君にも是非うちのグループ店で働いて欲しいんだ!」と熱く語っている。


 「因みに給料なんかは最低限は保証するし、今なら半年間は小計売上100%バックを保証するし、店の従業員なんかもアットホームで家族みたいな感じだしすぐに打ち解けられると思うよ!それに今日もし良ければお店の見学に来ないかい?店を見てからの判断で良いからさ!」
 

 一杯ご馳走になった恩も有るが、この鷹山殿は信用できる人間だと感じたので店を見学させて貰うことにした。


 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!

みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した! 転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!! 前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。 とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。 森で調合師して暮らすこと! ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが… 無理そうです…… 更に隣で笑う幼なじみが気になります… 完結済みです。 なろう様にも掲載しています。 副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。 エピローグで完結です。 番外編になります。 ※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。

【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?

アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。 泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。 16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。 マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。 あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に… もう…我慢しなくても良いですよね? この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。 前作の登場人物達も多数登場する予定です。 マーテルリアのイラストを変更致しました。

婚約者に毒を飲まされた私から【毒を分解しました】と聞こえてきました。え?

こん
恋愛
成人パーティーに参加した私は言われのない罪で婚約者に問い詰められ、遂には毒殺をしようとしたと疑われる。 「あくまでシラを切るつもりだな。だが、これもお前がこれを飲めばわかる話だ。これを飲め!」 そう言って婚約者は毒の入ったグラスを渡す。渡された私は躊躇なくグラスを一気に煽る。味は普通だ。しかし、飲んでから30秒経ったあたりで苦しくなり初め、もう無理かも知れないと思った時だった。 【毒を検知しました】 「え?」 私から感情のない声がし、しまいには毒を分解してしまった。私が驚いている所に友達の魔法使いが駆けつける。 ※なろう様で掲載した作品を少し変えたものです

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました

taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件 『穢らわしい娼婦の子供』 『ロクに魔法も使えない出来損ない』 『皇帝になれない無能皇子』 皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。 だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。 毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき…… 『なんだあの威力の魔法は…?』 『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』 『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』 『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』 そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

処理中です...