この作品は、ストーリーは面白いのですが、なぜか没入感が希薄です。そこで気付いたのは、口語と文体のバランスです。この作品は、口語が主体で内心も口語なので、会話ばかりで映像が結び辛いのです。例えば、繁忙な酒場がイメージ出来ません。リアルの週末の居酒屋のようなイメージは浮かびません。厳しく言えば、背景のない寸劇みたいで、会話だけ切り取られて、人のごった返した酒場が浮かび上がりません。私は、物書きではありませんが、士業種なので、プレゼン等の知識はあります。そこで、参考になるか分かりませんが、昔、文章作成の練習で、「葡萄」を知らない人に葡萄を説明する文章を作らされた事があります。今ならパワハラものですが、実はこの経験が、今でも役に立っています。また、言葉の本質は、イメージを共有する為の道具だとも習いました。自分の頭の中のイメージを、相手に言葉で伝え、相手の頭の中に、同じ映像を浮かべさせるためには、しっかり言葉を選べと。つまり、難しい言葉や専門用語はNGで、一般用語、定型文、文例集から自分がイメージし易い言葉を選びます。しかし、冗長になるとやり直しでした。そこで、言葉を優しくしました。例えば、脊椎ではなく背骨、高尚ではなく高級、弁別ではなく分別、分水嶺は別れ道など。すると、自然と気持ちも優しくなります。また、背景となる言葉も、自分のイメージから外せない、譲れないことが在るのではないかと思います。例えば、事細かなディテールには拘らなくても、趣のある酒場なのか、寂れた酒場なのか、ネオン街の酒場なのか等は、物語のストーリーから場面の背景を選ぶのに必要だと思います。ちょっと分かり辛いかも知れませんが、何か参考になれば幸いです。最後に、この作品はもっと面白くリテイク出来ると思います。知識（Intelligence）は勉学で得られますが、知恵（Wisdom）は人から得るものです。同じように、アイデアや工夫はその人だけのモノであり、作者様の世界観に惹かれた私からすれば、テクニックや表現法は、今後どうとでもなると思っています。この長文コメントからも、期待を察して頂けたら幸いです。

ご無沙汰しております。年度末決算で膝に矢を受けてしまいまして、現実逃避しての黙読中です。レイグリッドに支援を依頼したいところですが、脳内支援だけで我慢します。さて、10話までの感想ですが、全体的に少々進展を急ぎ過ぎではないでしょうか。所々やっつけ仕事に見受けられます。もう少しペースダウンして良いので、ディテールを大事にして欲しいです。例えば、必殺技は時間減速？それとも時間加速？多分、加速かな？ちょっとイメージし辛かったですね。また、主人公がいきなりの残酷耐性？私が昔習った中国拳法に、耳落としって技がありまして、その技の由来も罰を与える事だったなーと思い出しましたが、実際はかなりエグいです。それと、魔王だけど善人だなぁーと思うのと、罪と罰の表現は難しいなとも感じます。
特に今回、ダミア王の登場話は、出来れば再検討した方が良いと思います。私は、リアルに国賓の接遇を担当した経験があるせいか、正直ドン引きでした。この回は、書き換えないなら削除した方が良いと思います。せめて、監察官当たりを登場させる位にして、王様の回想を後日談とかでも。厳しいかもですが、何せ、王様が村長に見えた位です。批コメじゃないですが、嫌なら見るだけにしてコメントは控えますので、遠慮なく返信してくださいませ。

順調に進んでいるようで何よりです。ミニスカートは男の夢ですね（笑）。参考になるか分からないですが、私は中間管理職をしておりまして、以前は、お姉な部下をカミングアウトさせて、周囲に受け入れて貰ったことがあります。私はノーマルですが、今でもたまに当時のメンバーで集まります。お姉は、男でも女でもなく、まぁ、異種族ですが、非常に面白い価値観をお持ちです。見た目はマッチョのおっさんですが、清潔感があって人に無理強いもせず、凄くオープンな感じの人です。物語は、これから旅が始まるようですが、お姉キャラ目線の解説なんかは、面白いと思いコメントしました。私の知り合いは、下ネタ全開なので参考にするとアレですが、リアル異種族の考察は嫌みがないので、リーマンさんの職場でも話題になれば幸いです。