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第5話 舞踏会にて推しのワルツ
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「リリア、今度の大きな舞踏会に参加しよう!」
私は自分の部屋で計画を立てた翌日、さっそくリリアに提案した。
原作を思い出してどうすればと1人試行錯誤し続け出した結論だった。おかげで寝不足だ。
でも良い!推しの笑顔を見られるのなら!
王国の宮殿で行われる大規模な舞踏会──その場にはもちろん、王子も出席する。
物語の原作では、ここでリリアはセシリアに圧倒され、ただ遠くから王子を見つめるだけで終わってしまった。
でも、私がいる今は違う。リリアがもっと自信を持って輝けるよう、私は彼女を全力でサポートするつもりだ。
「ええっ、舞踏会……?でも、私なんかが行ってもいいのかな……?」
リリアは不安げな顔をしている。原作ではこのままの気持ちで行っちゃって心ここに在らずな状態でセシリアに違いを見せつけられ終わっちゃうんだよな。
でも私がいるからそんなことにはさせない!
彼女を見て、私は心の中で「よし、ここで押し切るぞ!」と気合を入れる。
推しのためなら多少の無茶も強行突破も厭わない。それが私の使命だ!
「もちろん、リリアにぴったりだよ!舞踏会なんて、君のような純粋で優しい人が主役になる場所なんだから!」
「そんな……私は舞踏会なんて似合わないわ……」
リリアの声がかすかに震えている。私はすかさず彼女の手を取って、真剣な目で見つめる。
「リリア、君には君の魅力がある。それを信じて、みんなに見せてあげようよ。王子様だって、絶対に君のことをもっと知りたくなるはずだよ!」
「エリー……」
リリアは私の言葉に少しだけ安心したような表情を見せる。
よし、あと一押し!
「それに、私も一緒に行くから心配いらないよ。私たち二人で、楽しい夜を過ごそう!ね?」
そう私が詰め寄るとまだ迷いながらも意を決してリリアは頷いた。
「……わかった。エリーがそこまで言ってくれるなら、挑戦してみる。」
リリアの言葉に、私は思わずガッツポーズを取る。
やった!これで次のステップに進める!
あなたが決意を決めたのなら私は全力でサポートするまでだ!!!
******
そして、舞踏会の夜がやってきた。私は一晩中リリアのドレス選びを手伝い、彼女に似合う淡いブルーのドレスを見つけた。
いや推しを自分好きな推しにドレスアップできるとか最高かよ。ずっと青が似合うと思っていたが想像以上だった。最高。我が推し。
リリアはドレスを着て、少し恥ずかしそうに鏡を見つめている。
「リリア、すごく綺麗だよ!そのドレス、君にぴったりだ!」
「そ、そうかな…?」
そうやって褒められて照れる推しも最高。可愛い。
私はそんな最高な推しにに手を差し出し、笑顔で言った。
「行こう、リリア。君の魅力をみんなに見せるんだ!」
宮殿の中は煌びやかな装飾と音楽で満たされている。
リリアは少し緊張しながらも、私の隣で頑張って歩いている。
私たちは王子がいる場所へと向かっていく。王子は、華やかな雰囲気の中、貴族たちと談笑していた。
「王子様がいる……」
リリアの声が少し震えているのを感じた私は彼女の手をそっと握って少しでも安心させてやる。
「大丈夫だよ、リリア。君の良さを見せるだけでいいんだから」
「うん…ありがとう、エリー」
そのとき、王子が私たちの方を振り返った。
美しい青い目がリリアに向けられた瞬間、私は心の中で「今だ!」と叫んだ。
「はじめまして、リリア、リリア・ベルトランです……!」
リリアが少し震えながらも自己紹介をすると、王子は優しく微笑んだ。
「はじめまして、リリアさん。素敵なドレスですね」
「えっ…あ、ありがとうございます!」
社交辞令なのか分からないその言葉にリリアの顔が真っ赤になった。
おい王子、私が褒めた時よりリリアたんが可愛いじゃねぇか。まぁいい。リリアたんが可愛くなれるなら許す。
そして私はそんなリリアに心の中でエールを送る。
すると、王子はリリアに手を差し出した。
「もしよろしければ、一緒に踊っていただけますか?」
「え……?」
リリアの目が大きく見開かれる。これには私も驚いた。
まさか王子様から直接誘われるなんて、思いもしなかっただろう。しかしこれは千載一遇のチャンスだ!
「リリア、行ってきなよ!君なら大丈夫!」
私は背中を押すようにリリアに微笑む。彼女はしばらく逡巡していたが、やがて意を決したように王子の手を取った。
「よろしくお願いします……!」
リリアと王子が舞踏会の中央で踊り始める。二人の姿はまるで絵画のように美しく、周りの人々も目を奪われている。
私はその光景を見ながら、心の中で感動を噛み締める。リリアが……私の推しが、こんなにも輝いているなんて!
「すごい、リリア……!」
だが、そのとき、ふと横から聞き慣れた声がした。
「リリアさん、本当に素敵ね」
振り返ると、そこにはやはりセシリアが立っていた。彼女もまた、王子とリリアを見つめている。
「セシリアさん……」
「あなたの努力、確かに見せてもらったわ。でも、王子様を手に入れるのは簡単じゃない」
彼女は挑戦的な笑みを浮かべる。私はその言葉に応じるように微笑み返した。
「もちろん、簡単じゃない。でも、リリアならきっとやり遂げられるって信じてる」
「そう……それなら、楽しみにしているわ」
セシリアはそう言って去っていった。彼女も本気だ。
それは分かるけれど、私はリリアを絶対に応援し続ける。
推しが幸せになるためなら、どんな挑戦も乗り越えてみせる……!
リリアと王子のダンスが終わり、リリアが笑顔で私の元に戻ってきた。はぁ……この笑顔守りたい。
「エリー、ありがとう。私……少しだけ自信が持てた気がする!」
「少しずつでいいんだよ、リリア!君はもっともっと輝けるんだから!」
リリアの成長を感じ、私は胸がいっぱいになる。
これからも彼女のそばで、全力でサポートしていこう
私は自分の部屋で計画を立てた翌日、さっそくリリアに提案した。
原作を思い出してどうすればと1人試行錯誤し続け出した結論だった。おかげで寝不足だ。
でも良い!推しの笑顔を見られるのなら!
王国の宮殿で行われる大規模な舞踏会──その場にはもちろん、王子も出席する。
物語の原作では、ここでリリアはセシリアに圧倒され、ただ遠くから王子を見つめるだけで終わってしまった。
でも、私がいる今は違う。リリアがもっと自信を持って輝けるよう、私は彼女を全力でサポートするつもりだ。
「ええっ、舞踏会……?でも、私なんかが行ってもいいのかな……?」
リリアは不安げな顔をしている。原作ではこのままの気持ちで行っちゃって心ここに在らずな状態でセシリアに違いを見せつけられ終わっちゃうんだよな。
でも私がいるからそんなことにはさせない!
彼女を見て、私は心の中で「よし、ここで押し切るぞ!」と気合を入れる。
推しのためなら多少の無茶も強行突破も厭わない。それが私の使命だ!
「もちろん、リリアにぴったりだよ!舞踏会なんて、君のような純粋で優しい人が主役になる場所なんだから!」
「そんな……私は舞踏会なんて似合わないわ……」
リリアの声がかすかに震えている。私はすかさず彼女の手を取って、真剣な目で見つめる。
「リリア、君には君の魅力がある。それを信じて、みんなに見せてあげようよ。王子様だって、絶対に君のことをもっと知りたくなるはずだよ!」
「エリー……」
リリアは私の言葉に少しだけ安心したような表情を見せる。
よし、あと一押し!
「それに、私も一緒に行くから心配いらないよ。私たち二人で、楽しい夜を過ごそう!ね?」
そう私が詰め寄るとまだ迷いながらも意を決してリリアは頷いた。
「……わかった。エリーがそこまで言ってくれるなら、挑戦してみる。」
リリアの言葉に、私は思わずガッツポーズを取る。
やった!これで次のステップに進める!
あなたが決意を決めたのなら私は全力でサポートするまでだ!!!
******
そして、舞踏会の夜がやってきた。私は一晩中リリアのドレス選びを手伝い、彼女に似合う淡いブルーのドレスを見つけた。
いや推しを自分好きな推しにドレスアップできるとか最高かよ。ずっと青が似合うと思っていたが想像以上だった。最高。我が推し。
リリアはドレスを着て、少し恥ずかしそうに鏡を見つめている。
「リリア、すごく綺麗だよ!そのドレス、君にぴったりだ!」
「そ、そうかな…?」
そうやって褒められて照れる推しも最高。可愛い。
私はそんな最高な推しにに手を差し出し、笑顔で言った。
「行こう、リリア。君の魅力をみんなに見せるんだ!」
宮殿の中は煌びやかな装飾と音楽で満たされている。
リリアは少し緊張しながらも、私の隣で頑張って歩いている。
私たちは王子がいる場所へと向かっていく。王子は、華やかな雰囲気の中、貴族たちと談笑していた。
「王子様がいる……」
リリアの声が少し震えているのを感じた私は彼女の手をそっと握って少しでも安心させてやる。
「大丈夫だよ、リリア。君の良さを見せるだけでいいんだから」
「うん…ありがとう、エリー」
そのとき、王子が私たちの方を振り返った。
美しい青い目がリリアに向けられた瞬間、私は心の中で「今だ!」と叫んだ。
「はじめまして、リリア、リリア・ベルトランです……!」
リリアが少し震えながらも自己紹介をすると、王子は優しく微笑んだ。
「はじめまして、リリアさん。素敵なドレスですね」
「えっ…あ、ありがとうございます!」
社交辞令なのか分からないその言葉にリリアの顔が真っ赤になった。
おい王子、私が褒めた時よりリリアたんが可愛いじゃねぇか。まぁいい。リリアたんが可愛くなれるなら許す。
そして私はそんなリリアに心の中でエールを送る。
すると、王子はリリアに手を差し出した。
「もしよろしければ、一緒に踊っていただけますか?」
「え……?」
リリアの目が大きく見開かれる。これには私も驚いた。
まさか王子様から直接誘われるなんて、思いもしなかっただろう。しかしこれは千載一遇のチャンスだ!
「リリア、行ってきなよ!君なら大丈夫!」
私は背中を押すようにリリアに微笑む。彼女はしばらく逡巡していたが、やがて意を決したように王子の手を取った。
「よろしくお願いします……!」
リリアと王子が舞踏会の中央で踊り始める。二人の姿はまるで絵画のように美しく、周りの人々も目を奪われている。
私はその光景を見ながら、心の中で感動を噛み締める。リリアが……私の推しが、こんなにも輝いているなんて!
「すごい、リリア……!」
だが、そのとき、ふと横から聞き慣れた声がした。
「リリアさん、本当に素敵ね」
振り返ると、そこにはやはりセシリアが立っていた。彼女もまた、王子とリリアを見つめている。
「セシリアさん……」
「あなたの努力、確かに見せてもらったわ。でも、王子様を手に入れるのは簡単じゃない」
彼女は挑戦的な笑みを浮かべる。私はその言葉に応じるように微笑み返した。
「もちろん、簡単じゃない。でも、リリアならきっとやり遂げられるって信じてる」
「そう……それなら、楽しみにしているわ」
セシリアはそう言って去っていった。彼女も本気だ。
それは分かるけれど、私はリリアを絶対に応援し続ける。
推しが幸せになるためなら、どんな挑戦も乗り越えてみせる……!
リリアと王子のダンスが終わり、リリアが笑顔で私の元に戻ってきた。はぁ……この笑顔守りたい。
「エリー、ありがとう。私……少しだけ自信が持てた気がする!」
「少しずつでいいんだよ、リリア!君はもっともっと輝けるんだから!」
リリアの成長を感じ、私は胸がいっぱいになる。
これからも彼女のそばで、全力でサポートしていこう
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