数学転移ー数学いらないなんて誰が言った?ー

春夜夢(syam)

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数学の基本−3

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一面砂漠の世界で俺は目を覚ました。
「どこだよここは。ちくしょう神様、こんなところに飛ばしやがって。」
辺りの景色に困惑しながら俺は一人呟いた。

「テッテレレー!」
突如砂漠の景色には似つかわしくない甲高い音が流れた。そして同じく似つかわしくないまん丸の浮遊物体が姿を現した。
「初めまして中島様。何かお困りですか?」
「お困りも何も…。ここはどこだ?お前はなんだ?」
「お答えしましょう。私の名前はマス・ガイド。名前の通り数学の案内人です。そして、この世界は地球のある場所を模して作られた仮想世界です。どこだと思いますか?もちろん数学に関係のある場所ですよ。」
「砂漠だから、アラブかアフリカか…?」
「惜しいですよ。その間くらいでしょうか。」
「エジプトとか?」
「大正解!ここは古代エジプトを模して作られた仮想世界です。」
「エジプトと数学が関係あるのかよ。」
「もちろんありますよ。あなたを楽しい数学の世界へお連れしましょう!」
そういうなり、周りの景色がホログラムみたいにピカピカ光り始めた。光が収まるとそこは大きな黒板と、その前に一つ机と椅子があった。

「マス・ガイドの特別授業!今回は数学の基本についてです。」
そこにはメガネをかけたマス・ガイドが黒板の前に浮いていた。
「なんだよその格好。」
「雰囲気ですよ、雰囲気。とにかく椅子に座ってください。」
「俺は数学の授業が嫌いなんだよ。」
「大丈夫ですよ。授業とは名ばかり。数学って本当はもっと楽しい物なんです。そんなに畏まらず、軽い気持ちで楽しんでみましょう。」
俺は渋々席に着いた。
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