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最終章 アニバーサリー
第101話 賑わいいきなり疑心暗鬼
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「…………」
「……」
「……寒いわね」
永遠に感じられる時を過ごし、とうとう話す話題も尽きた僕達は、ただひたすらにその時が来るまで待ち続けていた。
だが、未だに何もクローピエンスから連絡は来ない。もしかすると僕は騙されたんじゃないかと一瞬考えてしまったが、あの時の2人の表情や喋りから嘘は感じられなかったしあり得ないはず。
「ん……えへ……へへ……」
いつの間にかイコさんは僕の肩によだれを垂らしながら眠ってるし。
「……友達?」
それを見てユメちゃんにドン引きされるし、踏んだり蹴ったり。
ニーダとシェンも暇そうに灰色の空を眺めて自分の世界に浸っている様子だし、もうかれこれ5時間は経つんじゃないか。
そうすると、もう夜になっているはずなんだけど……あまりに連絡が遅い。灰の霧も濃くなって余計に視野が狭まっているし、僕達を見失った可能性はある。
まあ、声も聞こえないんだけど。
「ユメちゃん、流石に遅いから探しに行こうか」
「……そうだね」
僕はゆっくりと立ち上がって、イコさんを床にそっと寝かせてユメちゃんと探しに行くことにする。
今いる場所はクローン工場の近くだ。他の奴らは中で待機していることにしていたため、すぐに工場に足を踏み入れた。
「……普通にいる」
「なあ、まだ何も起こっていないのか? えーと、あなたは……」
当たり前のように彼らは談笑をしていた。僕はその中でも以前の戦闘で見覚えがあったある男に声をかけた。
「マギノです。あの時は君のお仲間にメガネを叩き割られましてね……ちょっと憎んでますよ?」
「はあ……」
皮肉交じりに話す彼は、マギノと呼ばれるクローピエンスの一員で、薄紫色でくせっけの髪にインテリそうなメタルフレームなメガネをかけている。
エレーナから聞いた情報だと、この人は話が長くて冗談を頻繁にかましてくるから要注意だと聞いていた。
まあ、第一声を聞いただけでそういう人なんだと理解した。
「……どうして連絡……しないの?」
「おっと、怒らないくださいよ。こっちだって驚いてますよ。1時間前にグラスティンさんに尋ねましたけど、『ちょくちょく様子も見に行ってみたが特に何も起きてないぞ!』って言ってましたし」
「……それ、わえ達を……裏切ってない?」
「まさかあ」
いや、どうだろう。普通に裏切られた可能性はあるかも。
「なんか不安そうですね。じゃグラスティンさんの所まで行きます?」
「お願いします」
小馬鹿にするようなマギノの言葉にユメちゃんはほんの少し苛つきを見せたが、僕が頭を下げると険しい表情を辞めてくれた。
マギノも納得してくれたようで、上機嫌に僕達を案内し始める。
「あの人はここです。玉座に1回は座ってみたかったとか」
「聞こえてるぞ!」
声に驚いて気まずそうにその場を去るマギノを気にせず、2人で扉を開くとそこにグラスティンとエレーナが何かをじっと眺めて待っていた。
「残念ですけど、まだ何も外で起こっていませんね。集めるのが早すぎたかもしれません……」
「天汰、オレにもよく分からないことが起こっているのは確かだ。運営の上層部がオレ達の企みに気付いたのかもしれない。だから、こっちから行動を起こそう」
「行動? 一体何を?」
「先手を取ろう。女神襲撃が起こらないなら一度オレ達で『アマタ』の集団を作って女神の出現先を誘導するんだ。主要国なら最低10人は控えているし、小国でも3人は待機させてある」
なるほど、グラスティンもある程度作戦を考えていたのか。策も無く待機していた僕と違って。
「……良さそう」
「ふふ、だろう?」
「あの……私が思ったことなんですけど、間違ってたらすみません。そもそも女神襲撃が起きるって事前に知っていたんですか」
エレーナからの素朴な質問の答えを考えてみる。それはただ事前に聞いていた仲間がいるから……なんだけど、当の本人がこの場にいないから説明出来ないよな。
「それで私、もしかしたらなんですけど、それ自体が嘘な可能性ってありませんか?」
「……嘘?」
まさかの意見に思考が固まる。嘘の可能性……流石にあの2人が嘘をつく訳ないし……ただ、僕と交流があったことは余裕で見抜かれている。
だから、2人はむしろ狙い撃ちされてしまった可能性を否定出来ない。
もしこの仮設が本当なら、待っていても意味が無いんじゃないか?
「――つまり、『女神襲撃自体が嘘で何も起きないかもしれないから、待つだけ無駄』。だからグラスティンの意見に賛成ってことでいいです?」
「あっ、そうですそうです!」
「決まりだな。今お前達が着ている服装に声を変えられる仮面があれば誰が誰だがバレずに済む。内ポケットに入れてあるから着用してくれ」
「分かった。ユメちゃんもお願い」
内ポケットを探り、大きく顔面を全て隠せる仮面を取り出して装着する。
視界も付ける前とほぼ変わらないのでめちゃくちゃ便利だ。
「外でもう一度集合だ。そっちは外の奴らと合流してこれを伝えてくれ。指揮はオレが執る」
「よし、ユメちゃん行くぞ!」
2人と別れ、外まで駆け足で飛び出してみんなの元へ戻っていく最中突如彼女が口にした一言で僕は足を止めてしまった。
「……天汰君は……みんなを信じられるの?」
薄々感じていたことではあったけど、過去の事もあってユメちゃんは人間不信だ。
だから、僕や自分を思って言ってくれてるんだと思うけど。
不安に思っているのは君だけじゃなかったり。
「当たり前だよ。だってみんな僕を信じてくれてるから! まあ……うん!」
思い返せば、ここで出会った人と会う度ひと悶着を何回も起こしている気がする。
リチアだって死刑かどうかで大分揉めた印象だし、フェンリルなんか敵対してもおかしくなかった。クローピエンスに至っては元々敵だし……ユメちゃんも、揉めたし。
……あれ、本当に信じられる人って……誰だ?
「……」
「……寒いわね」
永遠に感じられる時を過ごし、とうとう話す話題も尽きた僕達は、ただひたすらにその時が来るまで待ち続けていた。
だが、未だに何もクローピエンスから連絡は来ない。もしかすると僕は騙されたんじゃないかと一瞬考えてしまったが、あの時の2人の表情や喋りから嘘は感じられなかったしあり得ないはず。
「ん……えへ……へへ……」
いつの間にかイコさんは僕の肩によだれを垂らしながら眠ってるし。
「……友達?」
それを見てユメちゃんにドン引きされるし、踏んだり蹴ったり。
ニーダとシェンも暇そうに灰色の空を眺めて自分の世界に浸っている様子だし、もうかれこれ5時間は経つんじゃないか。
そうすると、もう夜になっているはずなんだけど……あまりに連絡が遅い。灰の霧も濃くなって余計に視野が狭まっているし、僕達を見失った可能性はある。
まあ、声も聞こえないんだけど。
「ユメちゃん、流石に遅いから探しに行こうか」
「……そうだね」
僕はゆっくりと立ち上がって、イコさんを床にそっと寝かせてユメちゃんと探しに行くことにする。
今いる場所はクローン工場の近くだ。他の奴らは中で待機していることにしていたため、すぐに工場に足を踏み入れた。
「……普通にいる」
「なあ、まだ何も起こっていないのか? えーと、あなたは……」
当たり前のように彼らは談笑をしていた。僕はその中でも以前の戦闘で見覚えがあったある男に声をかけた。
「マギノです。あの時は君のお仲間にメガネを叩き割られましてね……ちょっと憎んでますよ?」
「はあ……」
皮肉交じりに話す彼は、マギノと呼ばれるクローピエンスの一員で、薄紫色でくせっけの髪にインテリそうなメタルフレームなメガネをかけている。
エレーナから聞いた情報だと、この人は話が長くて冗談を頻繁にかましてくるから要注意だと聞いていた。
まあ、第一声を聞いただけでそういう人なんだと理解した。
「……どうして連絡……しないの?」
「おっと、怒らないくださいよ。こっちだって驚いてますよ。1時間前にグラスティンさんに尋ねましたけど、『ちょくちょく様子も見に行ってみたが特に何も起きてないぞ!』って言ってましたし」
「……それ、わえ達を……裏切ってない?」
「まさかあ」
いや、どうだろう。普通に裏切られた可能性はあるかも。
「なんか不安そうですね。じゃグラスティンさんの所まで行きます?」
「お願いします」
小馬鹿にするようなマギノの言葉にユメちゃんはほんの少し苛つきを見せたが、僕が頭を下げると険しい表情を辞めてくれた。
マギノも納得してくれたようで、上機嫌に僕達を案内し始める。
「あの人はここです。玉座に1回は座ってみたかったとか」
「聞こえてるぞ!」
声に驚いて気まずそうにその場を去るマギノを気にせず、2人で扉を開くとそこにグラスティンとエレーナが何かをじっと眺めて待っていた。
「残念ですけど、まだ何も外で起こっていませんね。集めるのが早すぎたかもしれません……」
「天汰、オレにもよく分からないことが起こっているのは確かだ。運営の上層部がオレ達の企みに気付いたのかもしれない。だから、こっちから行動を起こそう」
「行動? 一体何を?」
「先手を取ろう。女神襲撃が起こらないなら一度オレ達で『アマタ』の集団を作って女神の出現先を誘導するんだ。主要国なら最低10人は控えているし、小国でも3人は待機させてある」
なるほど、グラスティンもある程度作戦を考えていたのか。策も無く待機していた僕と違って。
「……良さそう」
「ふふ、だろう?」
「あの……私が思ったことなんですけど、間違ってたらすみません。そもそも女神襲撃が起きるって事前に知っていたんですか」
エレーナからの素朴な質問の答えを考えてみる。それはただ事前に聞いていた仲間がいるから……なんだけど、当の本人がこの場にいないから説明出来ないよな。
「それで私、もしかしたらなんですけど、それ自体が嘘な可能性ってありませんか?」
「……嘘?」
まさかの意見に思考が固まる。嘘の可能性……流石にあの2人が嘘をつく訳ないし……ただ、僕と交流があったことは余裕で見抜かれている。
だから、2人はむしろ狙い撃ちされてしまった可能性を否定出来ない。
もしこの仮設が本当なら、待っていても意味が無いんじゃないか?
「――つまり、『女神襲撃自体が嘘で何も起きないかもしれないから、待つだけ無駄』。だからグラスティンの意見に賛成ってことでいいです?」
「あっ、そうですそうです!」
「決まりだな。今お前達が着ている服装に声を変えられる仮面があれば誰が誰だがバレずに済む。内ポケットに入れてあるから着用してくれ」
「分かった。ユメちゃんもお願い」
内ポケットを探り、大きく顔面を全て隠せる仮面を取り出して装着する。
視界も付ける前とほぼ変わらないのでめちゃくちゃ便利だ。
「外でもう一度集合だ。そっちは外の奴らと合流してこれを伝えてくれ。指揮はオレが執る」
「よし、ユメちゃん行くぞ!」
2人と別れ、外まで駆け足で飛び出してみんなの元へ戻っていく最中突如彼女が口にした一言で僕は足を止めてしまった。
「……天汰君は……みんなを信じられるの?」
薄々感じていたことではあったけど、過去の事もあってユメちゃんは人間不信だ。
だから、僕や自分を思って言ってくれてるんだと思うけど。
不安に思っているのは君だけじゃなかったり。
「当たり前だよ。だってみんな僕を信じてくれてるから! まあ……うん!」
思い返せば、ここで出会った人と会う度ひと悶着を何回も起こしている気がする。
リチアだって死刑かどうかで大分揉めた印象だし、フェンリルなんか敵対してもおかしくなかった。クローピエンスに至っては元々敵だし……ユメちゃんも、揉めたし。
……あれ、本当に信じられる人って……誰だ?
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