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最終章 アニバーサリー
第100話 友情と仲間と邪魔者
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太陽が沈みかけ、夕日に照らされた町並みを僕達はじっと見下ろす。
「……結構人いるな。これも今日が周年日だからか?」
「……多分、そう。……わえも去年は、ケイちゃんとカエデと……ルドベキアにいたな」
それにしても、いつになくプレイヤーの数が多いな。リンドウ様も治安警備で忙しそうだったし仕方ないものなのか。
しばらくユメちゃんと外を眺めていると、廊下から約束していた2人の声が聞こえてくる。
「おーい今入んぞ天汰。あ、勿論俺らは誰にも見つかってねーぜ?」
「失礼します……後グラスティンさん声大きいです」
「……誰?」
自室を介して僕達のいるバルコニーへずかずかと入ってくるグラスティンを見て驚く彼女を落ち着かせるため2人を紹介する。
「えっと……このうるさい方がグラスティン。で、冷静で真面目な方がエレーナって言うんだ。2人は……これ言っていいんだっけ?」
「ああ、俺達はクローピエンスだ。俺は運営の犬隊長だと覚えてもらえりゃいい」
「グラスティンさん、自虐辞めてください……天汰さんに2回も負けたからって引きずりすぎです」
冷静なコントを披露しながら、2人は僕の隣を陣取る。そういえばユメちゃんは運営を恨んでいたりするのだろうか。
いや、むしろ運営には感謝しているのかもしれない。彼女の義肢を作った人は真世界にあるクローン工場と関係しているはず。
つまるところ、候補は3人しかいない。
「……わえはユメ。……天汰君の……友達です」
僕が考え事をしているうちにユメちゃんも自己紹介を始めた。
「友達、ねぇ……天汰の周りには色んな奴がいんだな」
「あの、天汰さん。おふたりだけなんですか?」
「ん、今のところはそうですね。みんな忙しそうなので。まあ大丈夫でしょう。だってそっちに何人かもう集まってるじゃないですか」
「……いっぱい友達……いるね」
友達……うーん友達なのかな、あの人達は。
それに、これからはいつ女神が現れるのか分からない。だから超特急で準備を済ませなければならない。
「んじゃ今から開くから、俺の後ろで待機してくれ」
「はい」
「分かった、ユメちゃんもこっちに来て」
「あ……」
僕達に背を向けて空中に手を向けるグラスティン。僕はユメちゃんの腕を掴んで、エレーナと一緒にグラスティンの背後に付く。
「……今だ! 背中に触れろ!」
グラスティンの声に合わせて僕とエレーナは同時に彼の背中に触った。
すると、4人の魔力が混ざり合う感触が全身に走り、目の前の景色が揺らんでいく。
あっ、と小声が後ろから聞こえた時には冷たい空気が漂うあの場所まで辿り着いていた。
「よし、じゃ時間ねェから身支度急ごう! エレーナはマギノに報告頼んだ!」
「はい!」
グラスティンの指示を受けてエレーナは真っ白な空間を駆け抜けていき、すぐに霧に阻まれて姿が見えなくなる。グラスティンも、彼女とは違う方向に歩いて消えていった。
「……ここって……来たことある……?」
「ここは真世界。多分、君の恩人が義肢を作ってくれた場所だよ」
「……そっか」
彼女はボソボソとした声で呟く。この時点で僕はとんでもない大罪を犯したことに気がついたが、ユメちゃんには黙っておこう。
……ともかく、彼女に会わせたい人がここにいるんだ。僕は震える彼女の腕を掴み直して霧の中を進む。
「……ところで、さっき外で……ここまで来たけど……平気、なの?」
「……あ」
思わずユメちゃんの手を離しそうになるほど驚いてしまう。
僕達はバルコニーからここまで転移してきた、僕から町の様子が見えるなら向こうからも当然僕達の姿を見ていてもおかしくはない。
「見られてるわけ――」
「――天汰さぁーんッ!」
「え……ぐゔぁ!」
霧の中から唐突に現れた彼女の体当たりによって、ユメちゃんを握っていた手は離れ、その場に押し倒される。
桃色の長い髪が僕の顔にかかり、息遣いが相変わらず荒い彼女に懐かしさを覚えていた。
「あの……イコさん、もう怪我完治してたんだ」
「うんうんうんうん……そうですよ!? やっと……自由になれたんです!」
「え……ええっ……! ……これ、天汰君の……友達……!?」
ドン引きするユメちゃんの声でようやく気が付いたのか、恥ずかしそうにイコさんは起き上がり言い訳をする。
「あ、あのっこれは違くてですね……これはーその……」
「……え……マユ……さん?」
ユメちゃんに見抜かれたイコさんは動揺をさらに見せて、一気に挙動不審になる。
そんな姿を見かねてか、彼女の背後の霧から笑いながら2人がこちらへ向かってきていた。
「オレ達に内緒でイチャつくんじゃねえよ、天汰」
「随分と久しぶりじゃのう……わらわの胸にも飛び込んできてもいいわよ?」
「あ……シェン、ニーダ! ユメちゃん、2人を覚えてる?」
急いで僕は立ち上がり、ユメちゃんの背中を軽く押す。
「……あの時、助けてくれて……ありがとうございます」
「ああ、血だらけだった……天汰はオレ達がお世話してから気にすんじゃねえぞ」
お辞儀をするユメちゃんの頭を撫でてシェンは笑った。
「で……蘇生、出来そうか?」
「……わえのお母さん……死んじゃってるから……生き返らせるなんて……無理だったよ。……でも、わえは……平気だから。みんなが……いるから」
「……それもそうね。困ったらわらわ達にも教えてちょうだい。わらわのお仲間貸してあげるから」
なんだかんだここの組み合わせも大分相性は良さそうだな。まだ対面していなくて心配なのはルドベキア組とフェンリル組がかち合うシチュエーションくらいだ。
「待ってる間世間話でもしておくか? グラスティンの奴らが女神やら魔物やら確認出来るまで待機なんだろ?」
「ああ、今はとにかく待つよ。どこかで必ず、今日中に発生するはずなんだ。今から明日の夜明けまで、ここで待ちます」
「……結構人いるな。これも今日が周年日だからか?」
「……多分、そう。……わえも去年は、ケイちゃんとカエデと……ルドベキアにいたな」
それにしても、いつになくプレイヤーの数が多いな。リンドウ様も治安警備で忙しそうだったし仕方ないものなのか。
しばらくユメちゃんと外を眺めていると、廊下から約束していた2人の声が聞こえてくる。
「おーい今入んぞ天汰。あ、勿論俺らは誰にも見つかってねーぜ?」
「失礼します……後グラスティンさん声大きいです」
「……誰?」
自室を介して僕達のいるバルコニーへずかずかと入ってくるグラスティンを見て驚く彼女を落ち着かせるため2人を紹介する。
「えっと……このうるさい方がグラスティン。で、冷静で真面目な方がエレーナって言うんだ。2人は……これ言っていいんだっけ?」
「ああ、俺達はクローピエンスだ。俺は運営の犬隊長だと覚えてもらえりゃいい」
「グラスティンさん、自虐辞めてください……天汰さんに2回も負けたからって引きずりすぎです」
冷静なコントを披露しながら、2人は僕の隣を陣取る。そういえばユメちゃんは運営を恨んでいたりするのだろうか。
いや、むしろ運営には感謝しているのかもしれない。彼女の義肢を作った人は真世界にあるクローン工場と関係しているはず。
つまるところ、候補は3人しかいない。
「……わえはユメ。……天汰君の……友達です」
僕が考え事をしているうちにユメちゃんも自己紹介を始めた。
「友達、ねぇ……天汰の周りには色んな奴がいんだな」
「あの、天汰さん。おふたりだけなんですか?」
「ん、今のところはそうですね。みんな忙しそうなので。まあ大丈夫でしょう。だってそっちに何人かもう集まってるじゃないですか」
「……いっぱい友達……いるね」
友達……うーん友達なのかな、あの人達は。
それに、これからはいつ女神が現れるのか分からない。だから超特急で準備を済ませなければならない。
「んじゃ今から開くから、俺の後ろで待機してくれ」
「はい」
「分かった、ユメちゃんもこっちに来て」
「あ……」
僕達に背を向けて空中に手を向けるグラスティン。僕はユメちゃんの腕を掴んで、エレーナと一緒にグラスティンの背後に付く。
「……今だ! 背中に触れろ!」
グラスティンの声に合わせて僕とエレーナは同時に彼の背中に触った。
すると、4人の魔力が混ざり合う感触が全身に走り、目の前の景色が揺らんでいく。
あっ、と小声が後ろから聞こえた時には冷たい空気が漂うあの場所まで辿り着いていた。
「よし、じゃ時間ねェから身支度急ごう! エレーナはマギノに報告頼んだ!」
「はい!」
グラスティンの指示を受けてエレーナは真っ白な空間を駆け抜けていき、すぐに霧に阻まれて姿が見えなくなる。グラスティンも、彼女とは違う方向に歩いて消えていった。
「……ここって……来たことある……?」
「ここは真世界。多分、君の恩人が義肢を作ってくれた場所だよ」
「……そっか」
彼女はボソボソとした声で呟く。この時点で僕はとんでもない大罪を犯したことに気がついたが、ユメちゃんには黙っておこう。
……ともかく、彼女に会わせたい人がここにいるんだ。僕は震える彼女の腕を掴み直して霧の中を進む。
「……ところで、さっき外で……ここまで来たけど……平気、なの?」
「……あ」
思わずユメちゃんの手を離しそうになるほど驚いてしまう。
僕達はバルコニーからここまで転移してきた、僕から町の様子が見えるなら向こうからも当然僕達の姿を見ていてもおかしくはない。
「見られてるわけ――」
「――天汰さぁーんッ!」
「え……ぐゔぁ!」
霧の中から唐突に現れた彼女の体当たりによって、ユメちゃんを握っていた手は離れ、その場に押し倒される。
桃色の長い髪が僕の顔にかかり、息遣いが相変わらず荒い彼女に懐かしさを覚えていた。
「あの……イコさん、もう怪我完治してたんだ」
「うんうんうんうん……そうですよ!? やっと……自由になれたんです!」
「え……ええっ……! ……これ、天汰君の……友達……!?」
ドン引きするユメちゃんの声でようやく気が付いたのか、恥ずかしそうにイコさんは起き上がり言い訳をする。
「あ、あのっこれは違くてですね……これはーその……」
「……え……マユ……さん?」
ユメちゃんに見抜かれたイコさんは動揺をさらに見せて、一気に挙動不審になる。
そんな姿を見かねてか、彼女の背後の霧から笑いながら2人がこちらへ向かってきていた。
「オレ達に内緒でイチャつくんじゃねえよ、天汰」
「随分と久しぶりじゃのう……わらわの胸にも飛び込んできてもいいわよ?」
「あ……シェン、ニーダ! ユメちゃん、2人を覚えてる?」
急いで僕は立ち上がり、ユメちゃんの背中を軽く押す。
「……あの時、助けてくれて……ありがとうございます」
「ああ、血だらけだった……天汰はオレ達がお世話してから気にすんじゃねえぞ」
お辞儀をするユメちゃんの頭を撫でてシェンは笑った。
「で……蘇生、出来そうか?」
「……わえのお母さん……死んじゃってるから……生き返らせるなんて……無理だったよ。……でも、わえは……平気だから。みんなが……いるから」
「……それもそうね。困ったらわらわ達にも教えてちょうだい。わらわのお仲間貸してあげるから」
なんだかんだここの組み合わせも大分相性は良さそうだな。まだ対面していなくて心配なのはルドベキア組とフェンリル組がかち合うシチュエーションくらいだ。
「待ってる間世間話でもしておくか? グラスティンの奴らが女神やら魔物やら確認出来るまで待機なんだろ?」
「ああ、今はとにかく待つよ。どこかで必ず、今日中に発生するはずなんだ。今から明日の夜明けまで、ここで待ちます」
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