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第4章 カルカタ防衛戦編

34話 姉の杞憂

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投稿後、一部改訂しました。
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 王都、バルサック邸。
 隣接する退魔術研究所で、1人の女性退魔師が物思いに耽っていた。リクとルークの姉、ラク・バルサックである。珍しく研究の手を止め、静かに煙管を吹かしていた。

「いかがなされましたか、ラク様?」

 傍使いの少年が、ラクに伺いを立てる。
 ラクは根っからの研究者だ。傍使いの少年が気を配らなければ、食事をとることなく研究に没頭し続けてしまう。少年が使える前には、1週間飲まず食わずで机に向かっていたこともあったらしい。そんな筋金入りの研究者ラクが、昼日中から研究をせずに空を眺めている。これは、異常事態だった。

「あぁ、マリウス。別に大したことではないさ」

 ラクは空を見上げたまま、紫煙を吐いた。薄らとした紫煙は、ゆっくりと空に渦を巻きながら登って行く。相変わらず、ラクが研究に戻る気配はなかった。マリウスと呼ばれた少年は、少し思案した末、戸惑いがちに口を開いた。

「どこか具合が悪いのでございますか? ならば、医師の手配を……」
「その必要はない」

 ラクは、きっぱりと言い切る。そして、疲れたように肩をすくめた。

「なぁ、マリウス……最近のルークは、どこか運が悪いと思わないか?」
「弟様の運、でございますか?……それは……」

 マリウスは、その先を言うことが出来ずに俯いてしまう。
 ルーク・バルサックは麒麟児だ。とにかく優秀すぎて、あと5年もしないうちに父の偉業を抜くだろう。
 特に、領地経営が非常にうまくいっている。作物が育たない土地に灰をまいたり、土を掘り起こして腐葉土なる落ち葉を入れたりするなどの奇想天外の策を施した結果、荒れ地が見事な農地へと早変わりしたのだ。現在、彼の治める土地は人々の活気に満ちている。


 しかし、武功となると話が変わってくる。
 これは、ルーク・バルサックが弱いというわけではない。
 ルーク・バルサック自体は稀代の退魔術の才能を持っている。事実、2年に1度行われる退魔師の武闘大会では、8歳で初出場してから最初の1回こそ準々決勝で惜しくも敗れてしまったものの、10歳で出場した時には準決勝まで駒を進め、続く12歳では決勝まで勝ち進み、ついに今年の大会では優勝の栄誉を手にすることが出来たのだ。……無論、この大会には大人の退魔師も参加する。つまり、彼は歴戦の退魔師を破る程の実力を秘めているのだ。しかし……

「言い淀むな。ハッキリ言えば良い。『ルーク自身の最近の戦績が、どうもパッとしない』とな」

 ラクは、鼻で笑うように言い放った。

 大会では素晴らしい実績を持っている。しかし、実戦では、そこまで芳しくない。無論、幾たびか戦場へ出ている。2年前、エドガー・ゼーリック軍と対峙して、一進一退の攻防を見せたこともある。だが、最近は違う。
 ミューズ城での戦いにおいて、最初は勢いに乗っていた。誰もが勝ち戦だと思っただろう。ルーク・バルサックのお蔭で砦へと続く道を見出し、打ち破ることに成功したのだ。しかし、その後……ミューズ城を攻略する戦には参加せず、「王女様に呼ばれているから」とか「急用だから」とか理由をつけて帰ってきてしまった。

 もしかしたら、ここからルークの運が傾き始めていたのかもしれない。

「先日のデルフォイの件、あれはルークの汚点だ。
 さっさとシャルロッテを処刑していればよかったものの……あまりにも兵を無駄死にし過ぎている。作戦が甘い、どこまでも甘いのだ」
「ら、ラク様? 言い過ぎではありませんか?」
「たわけ、マリウス。真実を言わんでどうするのだ?
 ビストールの頭首を殺したのも、名高いセレスティーナ・ブリュッセル親衛隊を壊滅させたのも、魔王軍に送りこめた諜報員が死んだのも、せっかくとらえた魔王妹を逃がしたのも、全てルーク・バルサックの見立てが甘かったのが悪い。おかげで、名門バルサック伯爵家の評判は急降下だ」

 ぴしり、と煙管にひびが入る音が聞こえた。
 どうやら、指に力を込め過ぎてしまったらしい。マリウスは、背筋が凍ってしまったような気がした。

「恐らく、次の戦は負けるな」
「そ、そんな! 負けるだなんて、縁起でもない」
「いいや、負ける。マリウス、お前はカルカタを攻める理由を知っているか?」
「それは……」

 ラクは、静かにマリウスを睨みつけた。
 ラクの背はマリウスの肩くらいまでの高さしかない。しかし、マリウスは見下ろされているような圧迫感を覚えていた。必死に頭を回転させ、ルークがカルカタを奪う理由を考える。

「えっと……特に利点があるようには……」

 そこまで言いかけ、マリウスはある事に思い至る。慌てて地図を広げ、カルカタの位置を確認した。ブドウ畑に囲まれた丘の上、しかし、その向こう側の山を越えれば、その先にある最も栄えた港町まで、すぐに到着するのだ。
 マリウスは自分の発見に声を震わせながら、答えを述べた。

「もしかして、先日攻略されてしまった港町ベリッカに近く、ベリッカを奪還するうえでの重要な拠点になるから、でしょうか?」
「それは表にすぎん」

 マリウスの意見は一蹴されてしまった。自信を持った答えだっただけに、少し落ち込んでしまった。

「それでは、どうして?」
「真実は、あの一面に広がるブドウ畑を手に入れるためだ」
「なるほど、そうでございまし……は?」

 マリウスは頷きかけたが、ふと何かおかしいことに気付く。ぽかんと口を開けているマリウスが面白く映ったのだろうか。ラクは、はははっと笑った。

「だろう、だろう、アホな理由だろう?
 ブドウで造ったワインを売りさばき、資金源にするのだそうだ。な? 愚かな理由だろう? 資金ならば、すでに自領に山ほどあるというのに……」
「……ルーク様は、既に火酒なる蒸留酒の作成にも手を出しているのではなかったでしょうか?」

 マリウスは、戸惑いがちに尋ねる。
 火酒を実際に飲んでみたことはないが、開発の試飲に携わった酒好きの友人に尋ねてみた所、喉が焼けるような酒だったらしい。飲むのが辛いだけの酒ではないか、と笑ったところ、その友人は大真面目に首を横に振ったのだ。むせ返りそうな酒には違いないが、まろやかで複雑な味を醸し出す美酒。世界のどこを探しても見つからないとまで絶賛しており、市場に出回るのが待ちきれない、とのことだった。
 ……もっとも、マリウスは酒が飲めないのでどうでも良いことなのだが。

「うむ。その通りだ。問いただしてみた所『酒は接待に必要で、外交の要を握るんだ。だから、良いものをそろえないといけないんだよ』ということらしい。
 ふん、自分は『20歳になるまで酒はNGえぬじー』だとか言っているのにな。馬鹿馬鹿しい、本当に馬鹿馬鹿しい弟だ」

 ラクは、ひとしきり弟を嘲笑う。
 しかし、笑みが止むと、そこには哀愁を浮かばせた姉としての姿があった。

「だがな、馬鹿な弟だが、そこが可愛げのある弟よ。……くだらないが、此度の戦で戦死するのは惜しい」
「……それならば、ラク様も応援に駆け付けては……?」
「たわけ。それこそ、つけあがるであろうが!! 」

 ラクは、マリウスを足蹴りする。踝に鋭い一撃を喰らってしまい、マリウスは痛みに呻いた。呻くマリウスを見向きもせず、ラクはせっせと書をしたため始めた。

「それに、私まで軍を動かしたとなれば父上が黙っていない。良いか? これは、ルークの禊戦でもあるのだ。ビストールとブリュッセルに恥をかかせて、バルサックに泥を塗ったルークの名誉を挽回する戦よ。……下手に私が介入し、父の反感を買うのはうんざりだ。
 知らぬように、手助けするしかあるまいよ」

 ラクは、父の顔を思い浮かべた。
 口調こそ優しいが、どこまでも厳格な父。ルークはもちろん、ラクですら、父の足元にも及ばない。年老いてなお隠居する素振りは見せず、その威厳は健在だった。ラクもルークも、まだ彼の「本当の怒り」を直接受けたことはない。怒られたことは何度かあったが、「これこれ、やめなさい」という優しい怒り方であり、本当に怒っているのではない。「パンを残してはいけませんよ」「もう少し修行を頑張りなさいね」という怒りとは別に、「本当の怒り」というものがある。
 端的に言えば、父自身やバルサック家に対しての損害を与えてしまった時に下される怒りである。例えば「家宝の花瓶を落として割ってしまった」とか「父の書物に謝ってコーヒーをかけてしまった」とかそのような怒りのことだ。しかし、この怒りが基準値以下だと、自分で怒る気になれないのか、それとも怒りすぎてしまうからなのか、手紙を通した叱りになる。今回も、ミューズやデルフォイの件で相当怒っているようだが、それも手紙で怒りを伝えられていた。

 直接、彼が「本当の怒り」の言葉を口にした時……それは、身の破滅を意味している。
 例えば、落ちこぼれのリクを捨てる時とか。
 恐らく、次に失態をすればルークに明日はない。姉として、それだけは避けさせなければならない。どんな不純な動機であろうとも、弟が破滅していく様を見たくないものである。

「マリウスよ、これを持ってルークへ……ではないな。側近のマリーへ渡して来い。どうせ、ルークのことだ。
『僕の作戦は完璧なんだ!』とか言って取り合わぬだろうからな」

 ラクは、しっかり封を閉じた手紙をマリウスに渡した。
 マリウスは言われた言葉を何度か反芻すると、静かに懐へ納めた。

「はっ、承知しました」
「早馬を使え。今なら、まだカルカタへ辿り着く前に追いつくことが出来るだろう」
「はっ!」

 マリウスは短く頷くと、すぐにカルカタへと馬を走らせたのだった。





 ※



 カルカタに、戦の足音が近づいてくる。
 偵察に向かった兵の予想では、数は変わらず、今日にでも軍が見える位置まで接近してくるだろうとのことだった。本来ならば、ここで打って出るべきなのだろう。しかし、そんなリクの意志に反し、籠城の備えは着々と進められていた。

 豚が後生大事に育てられ、豚に万が一のことがあった時に備えて羊まで大切に育て始めている。城内の一般市民も商人も不安げな顔をしているものの、どことなく籠城戦に対する意気込みは高く、士気だけは高かった。

「そろそろよな、奴らが攻めてくるのは」

 クラウトは椅子に腰掛けながら、知らせを待つ。会議し雨に集められた者たちの顔は、緊張のあまり張り裂けそうだ。

「はっ、いつでも準備は整っております」
「5年でも10年でも耐えてみせましょうぞ」

 その様子を末席の方にいたリクは、白い目で見つめていた。
 どうにかして早期決着させようと思案したのだが、どれも良案とはいえない。ずるずると今日を迎えることになってしまったのだ。

「そんな陰気な顔するなって」

 リクの隣に立っていたヴルストが、ぽんっと肩を叩いてきた。考えていることが、全て表情に出ていたらしい。リクは小さな溜息を零した。

「したくなるわ。最初っから籠城戦なんて」
「まっ、派手に暴れることだけが戦じゃねぇよ。退魔師の戦いの粗を叩けばいいだろ?」
「粗をみせる敵だといいけど、ね」

 ここのところ、敵は連敗を重ねている。手を抜くような策を練るとは、到底考えられなかった。それこそ、決死の覚悟で挑んでくるかもしれない。リクは、気を緩めることができなかった。

「ほ、報告いたします!!」

 そんな時だった。
 会議室にロップが飛び込んできた。確か偵察部隊の1人として、敵の動向を探っていたはずだ。怪我を負っているようには見えないが、どこか奇妙な表情を浮かべている。

「どうしたの、曹長?」

 リクが尋ねると、ロップは声を震わせながら答えた。

「て、敵が……退魔師の軍勢は、こちらには来ません。カルカタを素通りし、そのまま山の方へと進軍しています」
「な、なんだって!?」

 ヴルストの叫び声が会議室に響いた。これには、ヴルストだけでなく、報告を聞いていた誰もが驚きの声を上げている。クラウトも目を丸くし、ロップを見つめていた。

「そ、それは……本当なのか、ネザーランド曹長よ」
「は、はい。本当でございます」
「信じられん……籠城戦にならんとは」
「籠城戦どころか、戦すらしなくて良くなるとはな」

 誰もが何故か避けられた戦に安堵し、そしてその不思議に戸惑っていた。

「だけど、どうして敵が……」

 リクは顎に指をあて、考え込む。

「この先にあるのは、カルカタ平野とリュシオン山脈よね? まさか、連中は山越えをするの?」
「……でもよ、この山の向こうって……」

 ヴルストがそう言った時、リクはハッと思い至った。

「曹長! 地図を持ってない?」
「ち、地図ですか? 」

 リクの命令で、ロップは地図を広げた。
 簡素な地図だったが、それでもそこにはリクの知りたいことが書いてあった。

「カルカタ平野の先にある山を越えれば……ベリッカの街がある」

 最大の港町を抑えられ、王国の収入は減少した。ならば、ここを奪い返しに来ても不思議ではない。

「いや、だけどベリッカ攻めるなら海からじゃね? だって、あの山越えるのは至難の技だ」
「はい、遠目からですけど、山越えの服装ではありませんでした。他の装備を見ても……とても山越えの準備もしているようには思えません」

 ヴルストとロップが否定的な意見を出す。確かに、それは一理ある。では、どうして素通りをしたのか。

「山に登る時は、一列にならないといけないでござるよな?」

 その時、アスティがぽつりと呟いた。
 一列とまではいかないが、横に広がって登ることは出来ない。つまり……

「後ろを叩きやすいでござるよ。ここを狙えば、反撃もしにくいでござる」

 アスティの発言に会議が色めき立った。
 クラウトは椅子から立ち上がると拳を上に掲げる。

「そうだ! いまこそ敵を討ち取る時だ!
 だいたい、我らのカルカタを無視するとは何事だ!」

 この発言が、風を変えた。
 先ほどまで、籠城戦に固執していた者たちの意見ががらりと変わった。

「そうだ! これは侮辱だ!!」
「すぐに出陣せよ!戦じゃ!!」

 誰もが慌ただしく動き始める。その中心には、アスティがいた。リクは、まだ地図を睨みつけていた。

「……何かおかしい気が……」

 こんな大っぴらに素通りしたら、カルカタが侮辱されたと血気盛んになることくらい予想できそうだ。それなのに、素通りし、尻尾をこちらに見せてくるとは思えない。

「絶対に……何か理由がある」
「おい、バルサック少佐! 貴様も、出陣の準備せよ!」

 しかし、そこで思考が止められてしまった。
 クラウトが怒鳴りながら命令してくる。リクは舌打ちを堪えながら、クラウトに向き合った。

「これは、何か分かりませんが、罠に違いありません!」
「確かなのか? 違うのだろう? ならば、攻める。自信がないならば、我らの後続に付き従うがよい」

 その時、リクは気付いた。
 クラウトと目の輝きがおかしいことに。どこか異様に輝いている。クラウトだけではなく、この城を元から治めていた魔族たちとアスティの目も。

「ヴルスト少尉。これは……」
「あぁ……なんだ、これ?」

 ヴルストの表情は青ざめていた。
 クラウト達は、まるで何かに突き動かされるように動いているような……尋常ではない目の輝きを放っている。恐らく、この謎の目の輝きに、あれほど固執していた考えを変えた原因があるはずだ。たんに侮辱された、というだけで、討ち取れる可能性があるというだけで、すぐに全軍出撃命令を出すほどクラウトは馬鹿ではない。だけれども、その原因を考えている暇はなかった。

「ヴルスト、何かあったらすぐに撤退できる準備だけは整えておいて。それから……」

 リクは、ヴルストの耳元で耳打ちした。
 明らかに罠だが、もうこの勢いを止めることは出来ない。籠城戦は嫌だったが、罠に踏み込むのはもっと嫌だ。だけれども、もうこの勢いを止めることは出来ない。ここまで来たら、全力を尽くすしかないのだ。

「出陣せよ!!」

 命令が下ってから、1刻も経たないうちに準備は終わった。
 クラウト率いる2万の兵は、鬨の声をあげながら城門を飛び出すのだった。


 目の前の勝利に向けて。



 ※

「……と、なるだろうね」

 ルークは、くすりと笑う。
 ゴルトベルクの弔い合戦に燃えるアスティ・ゴルトベルクが筆頭となり、カルカタ領主のクラウト率いる1万6千の軍勢が後を追いかけてくる。
 第一、素通りされて矜持に傷がつかないわけがない。だけれども、その展開は既に……ルークはゲームで知っていた。

「はははっ、気分はまさに武田信玄ってとこかな」
「誰ですか、若様?」

 マリーが不思議そうに尋ねるが、ルークは気にしなかった。

「反転せよ! 魚鱗の陣だ!!」

 山には上らず、カルカタ平野で待ち受けていた10万のバルサック軍が1万5千の軍勢を迎え撃つ。
 餌につられて、のこのこ城を出てきた軍勢を叩きのめすつもりでいた。


 数の誤算と、敵方に捨てた姉がいることを知らないまま。


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