あなたとの出逢いに感謝を

yuto

文字の大きさ
上 下
6 / 10
第1章

第5話

しおりを挟む
「よう、久しぶりだな。
魔法士隊第3大隊第1部隊長殿。」

・・・正直彼に言われるとちょっと堪える。

確かに私の身分はそれなのだが、
彼に言われると責任感とはまた別の緊張が走ってしまう。

私が所属する魔法士隊には
1つ100名程の大隊が5つあり
そこからさらに各役割毎に


・攻撃専門の第1部隊
・防御専門の第2部隊
・回復専門の第3部隊

と分かれている。

ここから更に
色々と枝分かれしているのだが
細かい説明は新人研修でもないので
省略する。

要するに私は攻撃部隊の隊長です。
それも最年少で部隊長となり
歴代の中でも最強と言われる・・・らしいです。

今の自分に出来ることをしているだけなので
人からの評価はあまり興味がありません。

なので隊からも浮いてます。
まぁ言うことを聞いてくれればなんでもいいのですが・・・

「先輩も相変わらず元気そうですね?
その方とは結婚したんですか?
おめでとうございます。」

隣の女性の方が食いついてきそうであった為、
返事ついでに話題を変える。

「ん?
あぁこの子か?
違うよ。お前に紹介しようと思って連れてきたんだ。
お前もそういうのはいい加減鬱陶しいと思うからな。
まぁ余計なお節介ってやつだ。」

・・・話題を変えることが出来はしたが、余計にめんどくさくなった。

前にも触れたが若くて出世している私は
言うなれば「優良物件」というわけで
家柄も悪くはないので、
そういったお見合いはこれまで幾度となく
してきた。

ただ私自身が未だに力を持て余し、
仕事にも追われ、それどころでは無いため
全て断ってきていた。

それでも求婚してくる女性が後を絶たず
正直困っていた。

・・・せっかくの先輩のお誘いだから
まぁうまいことやって断ろう。

そう考えていると
不意に女性の方が話しかけてきた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

アルバートの屈辱

プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。 『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

【完結】君の世界に僕はいない…

春野オカリナ
恋愛
 アウトゥーラは、「永遠の楽園」と呼ばれる修道院で、ある薬を飲んだ。  それを飲むと心の苦しみから解き放たれると言われる秘薬──。  薬の名は……。  『忘却の滴』  一週間後、目覚めたアウトゥーラにはある変化が現れた。  それは、自分を苦しめた人物の存在を全て消し去っていたのだ。  父親、継母、異母妹そして婚約者の存在さえも……。  彼女の目には彼らが映らない。声も聞こえない。存在さえもきれいさっぱりと忘れられていた。

旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします

暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。 いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。 子を身ごもってからでは遅いのです。 あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」 伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。 女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。 妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。 だから恥じた。 「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。 本当に恥ずかしい… 私は潔く身を引くことにしますわ………」 そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。 「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。 私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。 手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。 そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」 こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。 --------------------------------------------- ※架空のお話です。 ※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。 ※現実世界とは異なりますのでご理解ください。

骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方

ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。 注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。

私のお父様とパパ様

ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。 婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。 大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。 ※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。 追記(2021/10/7) お茶会の後を追加します。 更に追記(2022/3/9) 連載として再開します。

婚約者に見捨てられた悪役令嬢は世界の終わりにお茶を飲む

めぐめぐ
ファンタジー
魔王によって、世界が終わりを迎えるこの日。 彼女はお茶を飲みながら、青年に語る。 婚約者である王子、異世界の聖女、聖騎士とともに、魔王を倒すために旅立った魔法使いたる彼女が、悪役令嬢となるまでの物語を―― ※終わりは読者の想像にお任せする形です ※頭からっぽで

最愛の敵

ルテラ
ファンタジー
「自分はあなたを救いたい!!!」  そう願っても叶わないと分かっていた。だって貴方はこの日を待ち望んでだから。それでも生きてほしかった。貴方の誠が知りたかった。    この世界は戦争の絶えない世界。人々はいつも助けを求めていた。その助けに応えるかのように4人の英雄ーパイロンが現れる。  パイロンにはあるルールが存在するそれは「どこの国にも属さず、誰の上にも下にも立たない」というものだった。  しかし彼らはスイマール帝国と手を組み戦争で数々の勝利を納め始める。そこで主人公トートと出会い彼をチームに入れ共に行動する。  パイロンのリーダーは全てが謎に包まれた、名をラズリ。パイロンはラズリを含めた4人で構成され、それを補助する『影』という情報屋も関わっていた。『影』のリーダーとパイロンの関係とは!?  パイロンの目的は戦争をなくすことそしてある組織を根絶やしにすることだった。その組織とラズリには深い関係があった。だが、ラズリだけではなく他の者達とも関わりがあることが判明する。ある組織の目的とは。そして関係が明らかになるとき、ラズリが主人公トートに願う、願いを聴き、彼はどんな思いでどんな選択をするだろうか。  これはトートが心を失ったラズリとそれを取り巻く人達が辿った醜くも美しい人生の一欠片。  これは今誰も知らない歴史、世界を統一するまでの物語。  

処理中です...