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アルバート end

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「戻って来てくれた」

『アルバート様』

気がつくと私はアルバート様に抱きしめられていた。

「もう会えないかと思った。」

優しく髪を撫でられ、アルバート様の顔が近づいてくる。
その後予想される行為淡い期待を抱く。
両手をアルバート様の背中にそっと回し、目を閉じてその時を待つ。

『…』

が、唇には待ち構えていた感触が訪れない。不思議に思いそっと目を開ける。

眼前には微笑みながら、ただじっと私を見つめるアルバート様の姿。

『アルバート様っ。』

「ふふ。どうした?」

『べつに、何も….ただ、ちょっと期待したというか…』


「期待を?  そうか。てっきり今回も許してもらえないと思ったが、違ったか?」


『それはっ。その』

「では、あなたに口づけてもいいのですか?」

『…です。』

「今、なんと?」

『あの、恥ずかしいからそんなこと言えないです!』

「可愛い」

アルバート様は、私の髪を指に絡めて、髪に口づける。そして私の唇へと。

最初は軽く触れ合う優しいキスを。

2度目、3度目と軽く触れ合い、徐々に激しくなっていく。

「あなたが欲しい。どうか受け入れてほしい。」

『私も
アルバート様が欲しいです』

アルバート様は少し驚いた顔をしていた。

「その言葉、もう取り消しは聞かない。
やっとあなたに触れることができる。」


強く抱きしめられ、そのまま抱き上げられた。
恥ずかしさもあり、俯きながらも身を任せて寄りかかった。











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