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白い光に包まれて眩しさに目を閉じる。
何度も経験して驚かなくなった。
今度はどこだろうと目を開ける。
莉子は真っ白い空間にいた。
「うふふ、おかえりなさい! どう?
この国の未来を変えられそう?」
莉子は自分が収集した情報を整理しおえると、女神様へと言葉を発する。
「女神様、国の未来までは分かりません。でも、重要人物達の殺し合う未来は変えられるかもしれません!
女神様のおっしゃる重要人物とは、アルバート様、ユリウス様、イアン様のことですよね?
アルバート様は、ユリウス様のことを誤解されています。アルバート様には、ユリウス様が国民を守ろうとした事実をお伝えすべきです!
ユリウス様は戦争を起こしたわけではありません!
責任を感じて自分を卑下しておられますが、彼のおかげで救われた命もあるはずです。
イアン様は、友人のフィリップ様の行方を探しておられます。
お墓を作ったアルバート様のことを、弟を見殺しにしたと嫌っています。
ですが、アルバート様も、フィリップ様のことを大切に思っています!
お墓を作ったのは、心の拠り所にしたかったからです。あんなに必死に祈りを捧げている人が、弟のことを大切に想っていないとは思えません!
きちんと話し合えば、分かり合えるはずです! お互いに支えあうことだって……」
莉子は、一気に話し終えて、感情が昂り涙目になる。
「そうね、生きる気力を無くしたユリウスは、アルバートに抵抗せずに殺された。
フィリップの件で恨みを抱えているイアンは、アルバートと差し違えた。
そうなのよ、でもね、考えを改めるって難しいのよ!
だから、今の莉子の話なら彼らは耳を傾けるわ!
そのための魅了魔法!じゃ、最後まで後少し宜しくね!」
女神様はトンと莉子の肩を押す。
「何するんですか!」
「うふふ、言ってなかった?ここは乙女ゲームの世界よ。ハッピーエンドまで頑張って莉子そうそう、もう山は越えたそうよ」
「は⁇ 」
莉子がこの後、どうなったか。
最愛の人から愛されて、幸せな生活を送ったのは間違いない。
そのお相手は━━。
何度も経験して驚かなくなった。
今度はどこだろうと目を開ける。
莉子は真っ白い空間にいた。
「うふふ、おかえりなさい! どう?
この国の未来を変えられそう?」
莉子は自分が収集した情報を整理しおえると、女神様へと言葉を発する。
「女神様、国の未来までは分かりません。でも、重要人物達の殺し合う未来は変えられるかもしれません!
女神様のおっしゃる重要人物とは、アルバート様、ユリウス様、イアン様のことですよね?
アルバート様は、ユリウス様のことを誤解されています。アルバート様には、ユリウス様が国民を守ろうとした事実をお伝えすべきです!
ユリウス様は戦争を起こしたわけではありません!
責任を感じて自分を卑下しておられますが、彼のおかげで救われた命もあるはずです。
イアン様は、友人のフィリップ様の行方を探しておられます。
お墓を作ったアルバート様のことを、弟を見殺しにしたと嫌っています。
ですが、アルバート様も、フィリップ様のことを大切に思っています!
お墓を作ったのは、心の拠り所にしたかったからです。あんなに必死に祈りを捧げている人が、弟のことを大切に想っていないとは思えません!
きちんと話し合えば、分かり合えるはずです! お互いに支えあうことだって……」
莉子は、一気に話し終えて、感情が昂り涙目になる。
「そうね、生きる気力を無くしたユリウスは、アルバートに抵抗せずに殺された。
フィリップの件で恨みを抱えているイアンは、アルバートと差し違えた。
そうなのよ、でもね、考えを改めるって難しいのよ!
だから、今の莉子の話なら彼らは耳を傾けるわ!
そのための魅了魔法!じゃ、最後まで後少し宜しくね!」
女神様はトンと莉子の肩を押す。
「何するんですか!」
「うふふ、言ってなかった?ここは乙女ゲームの世界よ。ハッピーエンドまで頑張って莉子そうそう、もう山は越えたそうよ」
「は⁇ 」
莉子がこの後、どうなったか。
最愛の人から愛されて、幸せな生活を送ったのは間違いない。
そのお相手は━━。
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