2 / 15
2
しおりを挟む
「皆さん、お疲れ様でした。
先程全てのコダの開花が確認とれました」
教室で先生が課題の終了を告げると一斉に騒めき出す
煩わしい学園生活から解放されて喜ぶ者、
仲の良い学友達と過ごす日々の終わりを嘆く者
想いを寄せる相手に告白する機会を失うと悲しむ者
それぞれが、卒業後の進路への不安と期待を含む心の声をさらけ出すように
もう子供ではいられなくなる
否が応でも大人として扱われる
自分の心の成長が身体の成長に伴っていなくても…
「静粛に。それでは皆さんにコダの花の
色について説明を致します。
咲いた花の色によって加点の有無をお伝えしていたと思いますが、
赤色のコダの花を咲かせた方達が何組がいましたね。赤色は最も加点点数が高いです。その理由は一一一」
「きゃぁ~」
「ヒュー」
先生の言葉を受けて一斉にその方達を見る
皆の視線を受けて頬を紅らめる生徒達。そう赤色のコダの花を咲かせた生徒達。
赤色の花を咲かせたペアは相性がバツグン
恋人同士、相思相愛、恋愛感情以外でも親友同士の意味も含まれる。
コダの花は魔力が宿っていて、育てる人達の心や未来を見抜く力がある。
占いにも用いられる
赤色を咲かせた者達は恋人同士のペアと、未発表だが婚約が決まっている方達だった。
教室の生徒たちの盛り上がりも凄かった。
私達も赤色が咲いたら良かったのに…
黄色の花を咲かせたペアは、あっさりとした関係の意味合いをもつ。
花を咲かせるまでの協調性はあるので、ビジネスパートナーや友人
ピンクの花が咲いた場合は、女性が男性に好意を抱いている表れ
青色の花が咲いた場合は、男性が女性に好意を抱いているという
自分達の咲かせた花の色について大いに盛り上がってそのまま最後の授業は終了した。
浮足立つ皆とは違って、私とアンディは首をかしげていた。
だって私達の咲かせたコダの花の色は…
授業終了後私とアンディは先生に呼び出されていた。
騒がしい生徒達に気づかれないように別室へと移動する
「花の色の意味面白かったね。私達の花の色のことも尋ねようね」
「あぁそうだね」
アンディと私は気軽な気持ちで先生の言葉を待っていた。
何でもない、占いの結果を聞くだけの心持ちで…
「アンドリューさん、エリーさん、お二人のコダの花は、白でしたね。
大変お伝えしにくいのですが、コダは魔力の宿った花。単なる占いとは少し意味合いが違います。
白は不吉な表れです。 警告です。
お二人にこの先何か良くないことが起こるのかもしれません。どうか細心の注意を払ってください。どんなことにでもです。」
「警告?」
「先生、確かに白いコダでしたけど、中央のあたりが色が違ったように見えますが」
アンディが疑問を口にしたことも頷ける。確かに中央はうっすらとだけど赤い部分があった気がする。
「そうですね…私も…断定はできませんが、ただ今まで白い花を咲かせた方達は、別離されています…どんなに想い合っていたとしても良からぬことがおとずれています。どうか心に留めておいてくださいね。 何かあれば、相談してください、いいですね。 それでは」
先生は次の予定があるため退室した。
「エリー、もう一度コダの花を見に行こう」
「ええそうね。確かめましょう」
先程全てのコダの開花が確認とれました」
教室で先生が課題の終了を告げると一斉に騒めき出す
煩わしい学園生活から解放されて喜ぶ者、
仲の良い学友達と過ごす日々の終わりを嘆く者
想いを寄せる相手に告白する機会を失うと悲しむ者
それぞれが、卒業後の進路への不安と期待を含む心の声をさらけ出すように
もう子供ではいられなくなる
否が応でも大人として扱われる
自分の心の成長が身体の成長に伴っていなくても…
「静粛に。それでは皆さんにコダの花の
色について説明を致します。
咲いた花の色によって加点の有無をお伝えしていたと思いますが、
赤色のコダの花を咲かせた方達が何組がいましたね。赤色は最も加点点数が高いです。その理由は一一一」
「きゃぁ~」
「ヒュー」
先生の言葉を受けて一斉にその方達を見る
皆の視線を受けて頬を紅らめる生徒達。そう赤色のコダの花を咲かせた生徒達。
赤色の花を咲かせたペアは相性がバツグン
恋人同士、相思相愛、恋愛感情以外でも親友同士の意味も含まれる。
コダの花は魔力が宿っていて、育てる人達の心や未来を見抜く力がある。
占いにも用いられる
赤色を咲かせた者達は恋人同士のペアと、未発表だが婚約が決まっている方達だった。
教室の生徒たちの盛り上がりも凄かった。
私達も赤色が咲いたら良かったのに…
黄色の花を咲かせたペアは、あっさりとした関係の意味合いをもつ。
花を咲かせるまでの協調性はあるので、ビジネスパートナーや友人
ピンクの花が咲いた場合は、女性が男性に好意を抱いている表れ
青色の花が咲いた場合は、男性が女性に好意を抱いているという
自分達の咲かせた花の色について大いに盛り上がってそのまま最後の授業は終了した。
浮足立つ皆とは違って、私とアンディは首をかしげていた。
だって私達の咲かせたコダの花の色は…
授業終了後私とアンディは先生に呼び出されていた。
騒がしい生徒達に気づかれないように別室へと移動する
「花の色の意味面白かったね。私達の花の色のことも尋ねようね」
「あぁそうだね」
アンディと私は気軽な気持ちで先生の言葉を待っていた。
何でもない、占いの結果を聞くだけの心持ちで…
「アンドリューさん、エリーさん、お二人のコダの花は、白でしたね。
大変お伝えしにくいのですが、コダは魔力の宿った花。単なる占いとは少し意味合いが違います。
白は不吉な表れです。 警告です。
お二人にこの先何か良くないことが起こるのかもしれません。どうか細心の注意を払ってください。どんなことにでもです。」
「警告?」
「先生、確かに白いコダでしたけど、中央のあたりが色が違ったように見えますが」
アンディが疑問を口にしたことも頷ける。確かに中央はうっすらとだけど赤い部分があった気がする。
「そうですね…私も…断定はできませんが、ただ今まで白い花を咲かせた方達は、別離されています…どんなに想い合っていたとしても良からぬことがおとずれています。どうか心に留めておいてくださいね。 何かあれば、相談してください、いいですね。 それでは」
先生は次の予定があるため退室した。
「エリー、もう一度コダの花を見に行こう」
「ええそうね。確かめましょう」
10
お気に入りに追加
349
あなたにおすすめの小説
【完結】欲しがり義妹に王位を奪われ偽者花嫁として嫁ぎました。バレたら処刑されるとドキドキしていたらイケメン王に溺愛されてます。
美咲アリス
恋愛
【Amazonベストセラー入りしました(長編版)】「国王陛下!わたくしは偽者の花嫁です!どうぞわたくしを処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(にっこり)」意地悪な義母の策略で義妹の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王女のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?

【本編完結】赤い薔薇なんて、いらない。
花草青依
恋愛
婚約者であるニコラスに婚約の解消を促されたレイチェル。彼女はニコラスを愛しているがゆえに、それを拒否した。自己嫌悪に苛まれながらもレイチェルは、彼に想いを伝えようとするが・・・・・・。 ■拙作『捨てられた悪役令嬢は大公殿下との新たな恋に夢を見る』のスピンオフ作品。続編ではありません。
■「第18回恋愛小説大賞」の参加作品です ■後日番外編を投稿予定(時期未定)

【完結】侯爵令嬢は破滅を前に笑う
黒塔真実
恋愛
【番外編更新に向けて再編集中~内容は変わっておりません】禁断の恋に身を焦がし、来世で結ばれようと固く誓い合って二人で身投げした。そうして今生でもめぐり会い、せっかく婚約者同士になれたのに、国の内乱で英雄となった彼は、彼女を捨てて王女と王位を選んだ。
最愛の婚約者である公爵デリアンに婚約破棄を言い渡された侯爵令嬢アレイシアは、裏切られた前世からの恋の復讐のために剣を取る――今一人の女の壮大な復讐劇が始まる!!
※なろうと重複投稿です。★番外編「東へと続く道」「横取りされた花嫁」の二本を追加予定★
【完結】私の望み通り婚約を解消しようと言うけど、そもそも半年間も嫌だと言い続けたのは貴方でしょう?〜初恋は終わりました。
るんた
恋愛
「君の望み通り、君との婚約解消を受け入れるよ」
色とりどりの春の花が咲き誇る我が伯爵家の庭園で、沈痛な面持ちで目の前に座る男の言葉を、私は内心冷ややかに受け止める。
……ほんとに屑だわ。
結果はうまくいかないけど、初恋と学園生活をそれなりに真面目にがんばる主人公のお話です。
彼はイケメンだけど、あれ?何か残念だな……。という感じを目指してます。そう思っていただけたら嬉しいです。
彼女視点(side A)と彼視点(side J)を交互にあげていきます。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。

【完結】忌み子と呼ばれた公爵令嬢
美原風香
恋愛
「ティアフレア・ローズ・フィーン嬢に使節団への同行を命じる」
かつて、忌み子と呼ばれた公爵令嬢がいた。
誰からも嫌われ、疎まれ、生まれてきたことすら祝福されなかった1人の令嬢が、王国から追放され帝国に行った。
そこで彼女はある1人の人物と出会う。
彼のおかげで冷え切った心は温められて、彼女は生まれて初めて心の底から笑みを浮かべた。
ーー蜂蜜みたい。
これは金色の瞳に魅せられた令嬢が幸せになる、そんなお話。

【完結】転生地味悪役令嬢は婚約者と男好きヒロイン諸共無視しまくる。
なーさ
恋愛
アイドルオタクの地味女子 水上羽月はある日推しが轢かれそうになるのを助けて死んでしまう。そのことを不憫に思った女神が「あなた、可哀想だから転生!」「え?」なんの因果か異世界に転生してしまう!転生したのは地味な公爵令嬢レフカ・エミリーだった。目が覚めると私の周りを大人が囲っていた。婚約者の第一王子も男好きヒロインも無視します!今世はうーん小説にでも生きようかな〜と思ったらあれ?あの人は前世の推しでは!?地味令嬢のエミリーが知らず知らずのうちに戦ったり溺愛されたりするお話。
本当に駄文です。そんなものでも読んでお気に入り登録していただけたら嬉しいです!

【完結済】ラーレの初恋
こゆき
恋愛
元気なアラサーだった私は、大好きな中世ヨーロッパ風乙女ゲームの世界に転生していた!
死因のせいで顔に大きな火傷跡のような痣があるけど、推しが愛してくれるから問題なし!
けれど、待ちに待った誕生日のその日、なんだかみんなの様子がおかしくて──?
転生した少女、ラーレの初恋をめぐるストーリー。
他サイトにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる