想っていたのは私だけでした

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ベッドに横だわるデーと椅子に座って休むアメ

スミレが患者用のベッドが空きがあるからと言っていたが、女性と同室など…
スミレは警戒心がなさすぎる 
今までどうしていたのか

ふと箒で男を撃退するスミレを思い出すアメ

あのように箒で身を守っていたのか
女性がこのような場所になんとも危ない
守らねば

思えば最初に出会った時もあの箒を振り上げていたな
威嚇する姿は可愛かったな


「ふっ」

思わず声が漏れるアメ

かわ…いい?女性に対してこのような気持ちになるなどあり得ない
この感情は…そうだ、庇護欲だ
動物などに対するそれと同じ
あの時の彼女は威嚇する小動物のようだったな

ふとポケットの膨らみのことも思いだす
しまった!
そ、そ、そ、そうだった
こ、こ、これはどうしたものか

どうやって渡せばいい?
女性に丁寧にと殿下はいつも言っているが…

丁寧に畳み渡すのが正解なのか


だが、そのためには直視しなければ、目をむるのか…

なっ、破廉恥な

薄紫のレースのついた下着を思い出すアメ
自分の瞳の色に近い色で、彼女の名前の色でもあるし
 
はっ、何を言っているんだ私は!
直視してないとは言え、実戦経験から観察力が鍛えられている自分に驚く

決してガン見してない
 
うぉー、真面目を取り柄にしていたつもりの己の不甲斐なさに悶える

座りながら頭を抱えるアメ

 アメに背を向ける形で横になっているデーは、複雑な心境だ
散々からかってはみたものの…
友として、黙っておくことはできない

スミレは光の魔力持ち
平民とは言え、魔力を公表すれば手に入れたいと望む貴族がわんさか訪れるであろう

光の魔力持ちは身分問わず結婚できる
勿論アルとも…
浮いた噂がなかったと思えば、恐らくアルは…

はぁ、進展するのは時間かかるであろうな
応援したいが
本人達の気持ちがなんともな



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