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2.ふわふわパンケーキ
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「これが『ふわふわパンケーキ』……本当にふわふわだな」
マーリンは口をモゴモゴさせながら満足そうに言った。
「俺の故郷には、こんなにふわふわの食べ物はなかったぞ」
俺はお冷を啜りながらマーリンに尋ねた。
「お前の故郷って、どこだよ」
「この国の貧民街だ」
「魔王の支配地域の生まれじゃねえのか」
「ああ。だが、この国では、魔術師は恐れられてしまう。だから、国を出て魔王軍に入った。魔王は魔法の使えない人間を見下し支配する一方で、魔術師や魔族を集め、仕事を与えてくれる。魔王を崇めるつもりはなかったが、俺にも生きるための稼ぎが必要だったからな」
「魔法の使えない人間から見れば、魔王は侵略者だが、魔術師からしたら生命線ってわけか……。魔王軍の闇は深いな」
「魔術師もそうでない人間も関係なく共に暮らせる国が理想なんだろうが、なかなかそうも上手くいかないものだ」
俺は周りをチラリと見た。カフェの店員が怯えた表情でこっちを見ている。魔術師のマーリンと騎士の俺が一緒にいる光景は、やはり相当異様らしい。
「ところで、話は変わるが、魔王を再び殺すにあたって、俺には会いたいヤツらがいる。そいつらは魔王軍の生き残りで、今はこの国の城に捕らえられているらしい。そいつらなら、魔王軍に関する情報を何か持っているかもしれない」
「そいつら、お前と仲良いのか?」
「いや。だが、そこまで魔王に対する忠誠心の強いヤツらではなかった。話してくれる可能性は十分ある。まあ、もし、話さなかったとしても、拷問して吐かせるまでだ」
「お前、クールな顔してえげつないこと言うよな……」
「問題は城にいるそいつらとどう会うか、だ。元魔王軍の俺を城の人間が信用するとは思えない。だが、ランスロット。かつて勇者の護衛騎士だったお前なら、城の人間の信用も厚いだろう」
「つまり、そいつらに会わせるように、俺が城の人間を説得しに行けってことか」
「ああ。できるか?」
「悪いが、期待には応えられねえ」
「なぜだ」
「俺が魔王城から生還した日、城の人間になんて言われたと思う? 『なぜ主人を守れなかった』『お前が死ねば良かったのに』『お前の顔など二度と見たくない』……そりゃ、ごもっともな話さ。主人を守れなかった騎士に存在価値はねえからな。城の人間からの信頼はとっくに失われているんだよ」
「……すまない」
「なんでお前が謝るんだよ」
「さっきは、そういうお前の心の傷をよく知りもしないで、やさぐれニートだの生きる屍だのと、酷いことを言った」
「別に、もう気にしてねえよ」
「お詫びに、パンケーキを一口やろう」
「要らねえよ」
マーリンはパンケーキを一口大に切って、フォークに刺し、俺に差し出した。
「要らねえって言って……」
それでもマーリンは黙って俺の唇にパンケーキを押しつける。仕方ないので、俺は口を開けてパンケーキを頬張った。
「美味いか?」
「……美味い」
あいつが死んでから、何を食べても味がしなかったのに、このパンケーキは何故かほんのりと甘い味がした。
「さて、ランスロット正面突破作戦が使えないとなると、どうしたものか……。城に侵入するには、セキュリティが厳しすぎる」
「王女に殺害予告でも出して、城の明け渡しを要求するか?」
「それはナイスアイデアだな」
「おい、冗談だって。テロリストじゃあるまいし……」
「だが、人質をとって要求を飲ませるという発想自体は悪くない。城の人間への伝手がない以上、強行突破する他ないからな」
「いずれにせよ犯罪者になるしかねえってことかよ……」
「今更何を言っているんだ。魔王軍の刺客を散々斬り殺しておいて。人殺しのくせに」
マーリンの冷たい視線に貫かれ、俺の中にゾクゾクとした言い知れぬ感覚が湧き起こった。それは恐怖というよりも、むしろ興奮に近いものだった。
『人殺し』だなんて、初めて言われた。俺は英雄に仕えていた騎士で、敵を斬るのは正義だと思っていた。そうか。魔術師から見たら、俺は人殺しなのか。明るく優しい勇者に仕え、圧倒的な光と正義に浸って生きてきた俺にとって、その言葉の破壊力は十分すぎるものだった。俺は思わず顔を紅潮させて俯いた。
「すまない。言い過ぎたか?」
「いや……」
マーリンが鈍感なヤツで助かった。人殺し呼ばわりされて興奮するなんて、俺はとんでもない人間だ。
「城の門番の男は勇者と親しかった。俺の前でも隙を見せるだろう。そいつを人質にして、城に押し入る。……どうだ、マーリン」
俺の提案に、マーリンは満足げな顔をして頷いた。
「そうしよう」
俺たちは店を後にし、城に向かった。
マーリンを引き連れているだけで、街の人々が俺を避けていく。それはマーリンがいかにも魔術師という感じの大きな杖を持っていることと、マーリンが長身、筋肉質、無愛想な顔という威圧感の塊みたいなルックスをしていることが原因に思えた。
「お前……もうちょっと怖がられない見た目にならねえのか? 悪目立ちしてるぞ。せめて愛想よくニコニコしてみるとか……」
「俺がニコニコしていたら、それはそれで気持ち悪いだろう」
「……確かに」
「ランスロットは俺が怖いか?」
「俺は平気だけど……。そりゃ、俺は騎士だからな。いちいち魔術師にビビってるようじゃ務まらねえよ」
「ランスロットが怖くないなら、それで良い」
「何だそれ」
「俺にはお前さえいれば良いってことだ」
マーリンは俺を抱き寄せて俺の髪に軽く唇を落とした。髪へのキスは親愛の意味だったか……俺たちまだ出会って初日だぞ?
「やめろ。お前、見た目に反してスキンシップが激しいんだよ」
「お前が可愛いから、つい」
「は?」
「なんだか、こう……抱き寄せると、収まりが良くて」
「俺がチビだって言いたいのか」
一応、俺だって平均身長くらいはある。マーリンがでかいだけだ。
俺はムッとしながら、ずんずんと通りを進んでいった。城下町を抜けて、坂を上り、長い石造りの橋を渡った先に、聳え立つ白い城が待っていた。
「ランスロット様!」
門番の男が嬉しそうに叫んだ。
「お帰りなさい」
「ん、ああ……」
「騎士団に復帰なさるんですか?」
無邪気な男の問いかけに、俺は躊躇ってしまった。こいつを騙して人質にするなんて……。
「すまないな。彼は今、俺の騎士なんだ」
「え」
マーリンが後ろから現れ、門番の男を殴り飛ばした。
「ちょっ……お前、容赦なさすぎだろ!!」
「よし、気絶したな」
マーリンはずるずると門番の男を引きずって城の中に入っていった。
「こいつを殺されたくなければ、この城に捕らえられた魔王軍の残党に会わせろ」
いきなり現れた魔術師に、城内の警備官たちはどよめいた。
「な、なんだ貴様……!」
「なぜ魔術師がここに……!」
剣をマーリンに向けようとする警備官に、俺は自分の剣を突きつけた。
「この男に手を出したら殺す」
「ランスロット様!?」
「なぜ伝説の騎士様が、魔術師と一緒に……」
騒ぎの声が聞こえたのか、階段の上にドレス姿の女が現れた。
「ランスロット!? 貴方、何をしているの!?」
「王女様……ここにいる人間を皆殺しにされたくなければ、俺たちをこの城に捕らえられている魔王軍の残党に会わせてください」
俺が剣を向けると、女は甲高い声で
「貴方、気でも狂ったの!? 今すぐ剣を仕舞いなさい!!」
と叫んだ。その様子が滑稽で、俺は笑みを漏らした。こいつらは、騎士である俺のことを自分たちの所有物かのように思っているのだ。俺が忠誠を誓ったのは、昔も今も、あいつただひとりなのに。
「確かに、俺は気が狂ったのかもしれません」
俺は近くにいた警備官めがけて剣を振り下ろした。血が飛び散り、見ていたメイドたちが悲鳴を上げる。
「急所は外しました。でも……次は殺します」
「分かった……分かったわよ。貴方たちの条件を飲むわ。だからお願い、もうやめて……」
「……ありがとうございます」
マーリンは口をモゴモゴさせながら満足そうに言った。
「俺の故郷には、こんなにふわふわの食べ物はなかったぞ」
俺はお冷を啜りながらマーリンに尋ねた。
「お前の故郷って、どこだよ」
「この国の貧民街だ」
「魔王の支配地域の生まれじゃねえのか」
「ああ。だが、この国では、魔術師は恐れられてしまう。だから、国を出て魔王軍に入った。魔王は魔法の使えない人間を見下し支配する一方で、魔術師や魔族を集め、仕事を与えてくれる。魔王を崇めるつもりはなかったが、俺にも生きるための稼ぎが必要だったからな」
「魔法の使えない人間から見れば、魔王は侵略者だが、魔術師からしたら生命線ってわけか……。魔王軍の闇は深いな」
「魔術師もそうでない人間も関係なく共に暮らせる国が理想なんだろうが、なかなかそうも上手くいかないものだ」
俺は周りをチラリと見た。カフェの店員が怯えた表情でこっちを見ている。魔術師のマーリンと騎士の俺が一緒にいる光景は、やはり相当異様らしい。
「ところで、話は変わるが、魔王を再び殺すにあたって、俺には会いたいヤツらがいる。そいつらは魔王軍の生き残りで、今はこの国の城に捕らえられているらしい。そいつらなら、魔王軍に関する情報を何か持っているかもしれない」
「そいつら、お前と仲良いのか?」
「いや。だが、そこまで魔王に対する忠誠心の強いヤツらではなかった。話してくれる可能性は十分ある。まあ、もし、話さなかったとしても、拷問して吐かせるまでだ」
「お前、クールな顔してえげつないこと言うよな……」
「問題は城にいるそいつらとどう会うか、だ。元魔王軍の俺を城の人間が信用するとは思えない。だが、ランスロット。かつて勇者の護衛騎士だったお前なら、城の人間の信用も厚いだろう」
「つまり、そいつらに会わせるように、俺が城の人間を説得しに行けってことか」
「ああ。できるか?」
「悪いが、期待には応えられねえ」
「なぜだ」
「俺が魔王城から生還した日、城の人間になんて言われたと思う? 『なぜ主人を守れなかった』『お前が死ねば良かったのに』『お前の顔など二度と見たくない』……そりゃ、ごもっともな話さ。主人を守れなかった騎士に存在価値はねえからな。城の人間からの信頼はとっくに失われているんだよ」
「……すまない」
「なんでお前が謝るんだよ」
「さっきは、そういうお前の心の傷をよく知りもしないで、やさぐれニートだの生きる屍だのと、酷いことを言った」
「別に、もう気にしてねえよ」
「お詫びに、パンケーキを一口やろう」
「要らねえよ」
マーリンはパンケーキを一口大に切って、フォークに刺し、俺に差し出した。
「要らねえって言って……」
それでもマーリンは黙って俺の唇にパンケーキを押しつける。仕方ないので、俺は口を開けてパンケーキを頬張った。
「美味いか?」
「……美味い」
あいつが死んでから、何を食べても味がしなかったのに、このパンケーキは何故かほんのりと甘い味がした。
「さて、ランスロット正面突破作戦が使えないとなると、どうしたものか……。城に侵入するには、セキュリティが厳しすぎる」
「王女に殺害予告でも出して、城の明け渡しを要求するか?」
「それはナイスアイデアだな」
「おい、冗談だって。テロリストじゃあるまいし……」
「だが、人質をとって要求を飲ませるという発想自体は悪くない。城の人間への伝手がない以上、強行突破する他ないからな」
「いずれにせよ犯罪者になるしかねえってことかよ……」
「今更何を言っているんだ。魔王軍の刺客を散々斬り殺しておいて。人殺しのくせに」
マーリンの冷たい視線に貫かれ、俺の中にゾクゾクとした言い知れぬ感覚が湧き起こった。それは恐怖というよりも、むしろ興奮に近いものだった。
『人殺し』だなんて、初めて言われた。俺は英雄に仕えていた騎士で、敵を斬るのは正義だと思っていた。そうか。魔術師から見たら、俺は人殺しなのか。明るく優しい勇者に仕え、圧倒的な光と正義に浸って生きてきた俺にとって、その言葉の破壊力は十分すぎるものだった。俺は思わず顔を紅潮させて俯いた。
「すまない。言い過ぎたか?」
「いや……」
マーリンが鈍感なヤツで助かった。人殺し呼ばわりされて興奮するなんて、俺はとんでもない人間だ。
「城の門番の男は勇者と親しかった。俺の前でも隙を見せるだろう。そいつを人質にして、城に押し入る。……どうだ、マーリン」
俺の提案に、マーリンは満足げな顔をして頷いた。
「そうしよう」
俺たちは店を後にし、城に向かった。
マーリンを引き連れているだけで、街の人々が俺を避けていく。それはマーリンがいかにも魔術師という感じの大きな杖を持っていることと、マーリンが長身、筋肉質、無愛想な顔という威圧感の塊みたいなルックスをしていることが原因に思えた。
「お前……もうちょっと怖がられない見た目にならねえのか? 悪目立ちしてるぞ。せめて愛想よくニコニコしてみるとか……」
「俺がニコニコしていたら、それはそれで気持ち悪いだろう」
「……確かに」
「ランスロットは俺が怖いか?」
「俺は平気だけど……。そりゃ、俺は騎士だからな。いちいち魔術師にビビってるようじゃ務まらねえよ」
「ランスロットが怖くないなら、それで良い」
「何だそれ」
「俺にはお前さえいれば良いってことだ」
マーリンは俺を抱き寄せて俺の髪に軽く唇を落とした。髪へのキスは親愛の意味だったか……俺たちまだ出会って初日だぞ?
「やめろ。お前、見た目に反してスキンシップが激しいんだよ」
「お前が可愛いから、つい」
「は?」
「なんだか、こう……抱き寄せると、収まりが良くて」
「俺がチビだって言いたいのか」
一応、俺だって平均身長くらいはある。マーリンがでかいだけだ。
俺はムッとしながら、ずんずんと通りを進んでいった。城下町を抜けて、坂を上り、長い石造りの橋を渡った先に、聳え立つ白い城が待っていた。
「ランスロット様!」
門番の男が嬉しそうに叫んだ。
「お帰りなさい」
「ん、ああ……」
「騎士団に復帰なさるんですか?」
無邪気な男の問いかけに、俺は躊躇ってしまった。こいつを騙して人質にするなんて……。
「すまないな。彼は今、俺の騎士なんだ」
「え」
マーリンが後ろから現れ、門番の男を殴り飛ばした。
「ちょっ……お前、容赦なさすぎだろ!!」
「よし、気絶したな」
マーリンはずるずると門番の男を引きずって城の中に入っていった。
「こいつを殺されたくなければ、この城に捕らえられた魔王軍の残党に会わせろ」
いきなり現れた魔術師に、城内の警備官たちはどよめいた。
「な、なんだ貴様……!」
「なぜ魔術師がここに……!」
剣をマーリンに向けようとする警備官に、俺は自分の剣を突きつけた。
「この男に手を出したら殺す」
「ランスロット様!?」
「なぜ伝説の騎士様が、魔術師と一緒に……」
騒ぎの声が聞こえたのか、階段の上にドレス姿の女が現れた。
「ランスロット!? 貴方、何をしているの!?」
「王女様……ここにいる人間を皆殺しにされたくなければ、俺たちをこの城に捕らえられている魔王軍の残党に会わせてください」
俺が剣を向けると、女は甲高い声で
「貴方、気でも狂ったの!? 今すぐ剣を仕舞いなさい!!」
と叫んだ。その様子が滑稽で、俺は笑みを漏らした。こいつらは、騎士である俺のことを自分たちの所有物かのように思っているのだ。俺が忠誠を誓ったのは、昔も今も、あいつただひとりなのに。
「確かに、俺は気が狂ったのかもしれません」
俺は近くにいた警備官めがけて剣を振り下ろした。血が飛び散り、見ていたメイドたちが悲鳴を上げる。
「急所は外しました。でも……次は殺します」
「分かった……分かったわよ。貴方たちの条件を飲むわ。だからお願い、もうやめて……」
「……ありがとうございます」
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