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デザートまでいただきました

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「ねえ、さっきから本当にその量で良いの?私たちばっかり食べてるけど」
「え、そんな十分すぎるくらい頂いてますよ!こんなに一度にたくさんお肉頂けるなんて夢みたいです!」
「じゃあそんなルーナに素敵なお知らせ。この後デザートだけど、三人分好きなの選んでいいよ。それをみんなで一口交換とかしながら食べよう。あ、メニューはこれね」
「え、え、いいんですか!」

お菓子が食べられる!
スピカさんとリンダさんがあと少し食べている間にデザートを選ばせてもらうことになってしまいました!
ああ、どうしよう。3人で食べるから責任重大です。

うーん、このさっきのさっぱりした実のケーキというのも良いですね、あ、ベリーのケーキもあるんですね。
あ、さっきのサラダに乗っていた食べられるお花のケーキもあります。
お花でも食べられる種類があるなんてびっくりしました。
この白いクリームのようなものがたくさん載っているのはなんでしょう。
パンケーキ、パンを薄く焼いたものにクリームを乗っけたものなんでしょうか?
でもパンよりも絵のパンケーキの色は薄い気がします。
焼く前の生地の色を少しだけ濃くしたくらいだからこれだと火が通りきらないかもしれないんじゃぁ……?

「そろそろ3種類絞れた?」
「え、3種類……ですか?」

皆で1つのケーキを分けて食べるんじゃないんでしょうか?

「だって僕とリンダと君の分でしょ?ああ、自分で2種類とか食べるなら全然もっと増やしてもらっても大丈夫だけど」
「……1種類をみんなで分けるってことでは……?」
「ああ、そうか神殿ではそうしてたのね。今は一人ひとつにして食べるから3つ選んで。もちろんスピカが言ってるみたいに一人で2種類とかでもいいけどここのケーキは大きめだから一人1種類でも最初は十分だと思うよ」
「いえ、そんな一人で2つもだなんて!」

さっきからお二人は私と分けた分以外にも召し上がっているから3人で一つでは足りないということでしょうか。
しかもそれを私が選んで味見までさせていただけるってことですよね。
そんな、そんな贅沢して良いんでしょうか?

「ちなみに食べきれなかった分は持ち帰れるから大丈夫だよ」
「そ、そうなんですね。じゃあ、その、このお花のと、ベリーのと、あと……このクリームがたくさん載っているものが気になっているんですけど」
「ああ、パンケーキね。クリームは特盛もできるけどまあルーナの食べる量からしたら普通でもいいかも」

そうして運ばれてきたデザートは大きくて案の定お持ち帰りに包んでもらうことになった。
でも今まで食べたお菓子の中で一番幸せな味がして、明日も家の冷蔵の魔道具を開ければ食べられるので悲しい気持ちはなかった。

家に戻って持ち帰りの料理をおさめたら、瞼がどんどん重くなってしまう。
こんなにお腹いっぱい食べたのはいつぶりだろう。
自分だけが使えるお風呂が嬉しくて、帰ったら絶対使ってみようと思っていたのに、ソファから動けず気が付けば深い夢の世界にもぐっていった。
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