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「はーどっこいしょ、やれやれ膝が痛いったら」
背中に担いでいた大きなツヅラを地面に置き、膝をさすりつつ腰を下ろす。
あのバカスズメめ、こんないいものを持ってたのに出し惜しみするなんて、性根が腐ってやがる。
事の始まりは、爺さんがスズメを助けたことだ。
ある日、家の近くで弱っているスズメを爺さんが見つけ、連れて帰り看病することに。
スズメは看病のおかげか日に日に元気になり、助けてもらったので爺さんにピッタリくっついて懐き、そのスズメが可愛いのか爺さん自身も満更ではない様子。
別にそれはいいのだが、爺さんの畑仕事の邪魔を始めるのが一番厄介だった。
痩せた土地を耕し、二人で働いてやっと食えていたのに、あの厄介者が来てからはアタイ一人が汗水たらして畑を耕し、その横では二人がキャッキャウフフと遊んでいたのだ。
というわけで、癪に触ったからスズメの舌を切って追い出してやったら、今度は爺さんがスズメを探しに出て行っちまった。
そして、しばらくすると何やら小さいツヅラを抱えて帰ってきやがった。
そのツヅラは両手に抱えられるほど小さく、入っていたお宝もほんの少し。
爺さんはスズメが世話になった気持ちとしてもらったと言っていたが、とんだ思い違いだ。
痩せた土地でとれるものは少ない。
スズメの分まで食べ物を捻出し、分け与えて看病した私等への感謝にしては随分としみったれている。
爺さんは助けたのだからそんなに多くは必要ないと言っていたが、アタイはそうは思わない。
頭に来たアタイは爺さんから聞き出した場所へスズメを探しに行き、誠意を見せろと交渉。
結果、今背中からおろしたツヅラを手に入れることができたってわけだ。
最初からこっちを爺さんに渡せばいいものを、爺さんも爺さんだ、あんな子供でも持てる大きさのツヅラより、こっちの大きい方が貰い物としては嬉しいじゃないか。
しかも、これだけのお宝があれば、いくらでもいい暮らしができる。
今までの苦労とはおさらばだ!
さて、どんなお宝が入っているのか・・・
そう期待しながらツヅラを開けると、黒い煙がモクモクと立ち上り、毛むくじゃらの爪が現れた。
「ひぃっ!!」
驚いてツヅラから離れると、鬼のようなもの、腹が膨れ目をギョロギョロさせるもの、毛むくじゃらのムカデのようなものなどなど、見たこともない化け物が次から次へと出てくる出てくる。
そいつらはアタイを見つけた瞬間、ゲラゲラ笑いながら襲いかかってきた。
「ちくしょうめ!」
あんなでかい口と鋭い牙に噛まれたら無事では済まない、何とか逃げるため森の中を走る。
スズメにはめられた?!もしかしたら、大きいツヅラの中身が分かっていたからアタイに渡したのか?だとしたらとんでもないヤツだ!
覚えてやがれ!この借りは必ず返してもらうからな!
化け物どもに追いつかれないよう木々を縫うようにして逃げるが、こちらは老人の足。
あっという間に追いつかれ、背中を爪で切り裂かれる。
「ぎゃあぁっ!」
その衝撃で前へ転んでしまい、急斜面から落ちてしまう。
ゴロゴロと転がり続けたと思ったら、頭を何かにぶつける衝撃が。
そこでやっと体が止まったと分かったが、同時に頭から何かが流れ出ていくのを感じる。
逃げたいのに体は動かせず、やがて目が見えなくなり、一切の音が聞こえなくなった。
次に目が覚めたとき、アタイは白一色の中にいた。
だが、その色は雪の白さではなく、雲の上にいるような、見たこともないもの。
「なんじゃここは?」
さっきまでいた森の中とは違う光景に戸惑ったが、違和感はまだあった。
背中にあるはずの傷と、頭を打った時にできたはずのケガがなく、一切の痛みがない。
自分の体を触って確かめるも傷一つなく、ケガを負わせたはずの化け物たちもいない。
「そんな馬鹿な」
何が起きたか分からず困惑していると、白の向こうから人影が現れた。
普通の人にしては随分と大きく白く光っており、よく「仏様」と呼ばれているやつに姿形がよく似ている。
その「仏様」はアタイを見て失礼なことを言い出した。
「おや、お前さんは随分と業の深い死に方をしたんだねぇ、魂が煩悩まみれだ、眉間のシワにそれがよぉく現れている」
初対面の奴にとんでもないことを言われ、カチンときたアタイ。
「なんだって、この餅みたいな下膨れのトンチキ野郎が!なんであんたにそんなこと言われなきゃならないんだ、えぇ?だいたい何だい偉そうに!人のこと好き勝手になんやかんや言えるようなお大尽様なのかい、あんたは?!」
ああイライラする、なんだって次から次へと変な事ばかり起きるんだ。
アタイの話を聞いていないのか、「仏様」は小首をかしげて変なことをいう。
「ああ、ろくな死に方、生き方ではなかったからか、だがこのままでは来世にも悪い影響があるだろうし、どうしたものか」
「おい、聞いてんのか?!」
こちらの声が聞こえていないらしく、勝手に腕組を始めて何やらウンウンと考え始めた。
そしてなにか思いついたのか、ポンと両手を合わせこちらを見る。
「よし、そなたはこのまま生まれ変わるがいい、前世を覚えていることで辛いこともあると思うが、修行が足りないからそこまで思い悩むのだ。なので、もう一度修行してまいれ」
そういうとアタイの体をグイと押した。
押された体は体勢を後ろに崩したので足で踏ん張ろうとしたのだが、なぜか今まで立っていた地面がなくなり、真っ逆さまへ落ちて行く。
「なんかしたのか、この腐れ餅ーーーー!!!」
「口が悪いのぉ、まぁなんとかなるから」
「なんとかなるわけ無いだろ、こんチクショーーーー!!」
次にアタイが叫び起きた場所は見たこともない森のハズレで、眼の前には畑と民家が点在する集落だった。
畑には村人だろうか、何かの作業をしている人がいたが、その畑にも集落にも見覚えはない。
「ここはどこだ・・・?」
口から発した声に聞き覚えがなかったので驚いて口を抑えたが、視界に入った自分の手にも見覚えがない。
「これは、子供の手?」
アタイは老女と言える年齢だったので、手にはシミ・シワがあり筋ばっていた。
だが、この手はフクフクと肉付いた、小さい爪も愛らしい子供の手。
理由がわからず、手、顔、体をペタペタと触っていくが、自分が触り慣れた老女の感触はない。
ほっぺなんてムチムチのスベスベで、いつまでも触っていたかった。
「何か見るもの、鏡とか・・・!」
色々驚きすぎて心臓がバクバクしていたが、現状把握のため自分の姿が分かるものはないか探した所、ため池を見つける。
近づいて恐る恐る水面を見つめると、そこにはやっぱり、見慣れた老女ではなく黒髪が美しい少女の姿しかない。
「あの腐れ餅野郎、何しやがった・・・!」
やつは修行と言っていたが、なんなんだ?こんな美少女になることが修行なのか?
混乱しすぎてどう考えればいいかわからない。
頭を抱えたアタイに向かって、若い女の声が聞こえてくる。
「しの、どうしたの?具合悪いの?」
振り返ると、これまた美女と言えるくらい、美しく若い女が心配そうにこちらにやって来た。
ああ思い出した、この女はアタイの「姉」で「とき」というのだ。
自分の動揺を悟られないよう、努めて平静に応える。
「なんか魚がいた気がしたからさ、今夜の飯にどうかと思って」
姉はフワリと笑い、
「魚がいたら、村のみんながとっくに焼いて食べちゃってるわ、
でも、ウチはおとっつぁんが絹を売ったお土産に干物を買ってきてくれたから、今日はそれを食べましょうね」
そういうと姉は、農作業でささくれ、ひび割れたガサガサの手を差し出した。
まだ日は落ちていないが、太陽があるうちに夕餉の支度をしなければならないので帰るということだろう。
でも、差し出された手をどうしたらいいのか、分からない。
とりあえず、握ればいいのか?
アタイは地面から立ち上がり尻の土を払い落としてから、おずおずと姉の手を触る。
その動きを見て姉は、
「ごめんね、ねぇちゃんの手痛いよね」
と、申し訳なさそうな顔をした。
タワシみたいな手だとは思ったが、痛いとは思わず、むしろ手を繋いで緊張していることや、バクバクうるさい心臓に気付かれないか気になってしまう。
背中に担いでいた大きなツヅラを地面に置き、膝をさすりつつ腰を下ろす。
あのバカスズメめ、こんないいものを持ってたのに出し惜しみするなんて、性根が腐ってやがる。
事の始まりは、爺さんがスズメを助けたことだ。
ある日、家の近くで弱っているスズメを爺さんが見つけ、連れて帰り看病することに。
スズメは看病のおかげか日に日に元気になり、助けてもらったので爺さんにピッタリくっついて懐き、そのスズメが可愛いのか爺さん自身も満更ではない様子。
別にそれはいいのだが、爺さんの畑仕事の邪魔を始めるのが一番厄介だった。
痩せた土地を耕し、二人で働いてやっと食えていたのに、あの厄介者が来てからはアタイ一人が汗水たらして畑を耕し、その横では二人がキャッキャウフフと遊んでいたのだ。
というわけで、癪に触ったからスズメの舌を切って追い出してやったら、今度は爺さんがスズメを探しに出て行っちまった。
そして、しばらくすると何やら小さいツヅラを抱えて帰ってきやがった。
そのツヅラは両手に抱えられるほど小さく、入っていたお宝もほんの少し。
爺さんはスズメが世話になった気持ちとしてもらったと言っていたが、とんだ思い違いだ。
痩せた土地でとれるものは少ない。
スズメの分まで食べ物を捻出し、分け与えて看病した私等への感謝にしては随分としみったれている。
爺さんは助けたのだからそんなに多くは必要ないと言っていたが、アタイはそうは思わない。
頭に来たアタイは爺さんから聞き出した場所へスズメを探しに行き、誠意を見せろと交渉。
結果、今背中からおろしたツヅラを手に入れることができたってわけだ。
最初からこっちを爺さんに渡せばいいものを、爺さんも爺さんだ、あんな子供でも持てる大きさのツヅラより、こっちの大きい方が貰い物としては嬉しいじゃないか。
しかも、これだけのお宝があれば、いくらでもいい暮らしができる。
今までの苦労とはおさらばだ!
さて、どんなお宝が入っているのか・・・
そう期待しながらツヅラを開けると、黒い煙がモクモクと立ち上り、毛むくじゃらの爪が現れた。
「ひぃっ!!」
驚いてツヅラから離れると、鬼のようなもの、腹が膨れ目をギョロギョロさせるもの、毛むくじゃらのムカデのようなものなどなど、見たこともない化け物が次から次へと出てくる出てくる。
そいつらはアタイを見つけた瞬間、ゲラゲラ笑いながら襲いかかってきた。
「ちくしょうめ!」
あんなでかい口と鋭い牙に噛まれたら無事では済まない、何とか逃げるため森の中を走る。
スズメにはめられた?!もしかしたら、大きいツヅラの中身が分かっていたからアタイに渡したのか?だとしたらとんでもないヤツだ!
覚えてやがれ!この借りは必ず返してもらうからな!
化け物どもに追いつかれないよう木々を縫うようにして逃げるが、こちらは老人の足。
あっという間に追いつかれ、背中を爪で切り裂かれる。
「ぎゃあぁっ!」
その衝撃で前へ転んでしまい、急斜面から落ちてしまう。
ゴロゴロと転がり続けたと思ったら、頭を何かにぶつける衝撃が。
そこでやっと体が止まったと分かったが、同時に頭から何かが流れ出ていくのを感じる。
逃げたいのに体は動かせず、やがて目が見えなくなり、一切の音が聞こえなくなった。
次に目が覚めたとき、アタイは白一色の中にいた。
だが、その色は雪の白さではなく、雲の上にいるような、見たこともないもの。
「なんじゃここは?」
さっきまでいた森の中とは違う光景に戸惑ったが、違和感はまだあった。
背中にあるはずの傷と、頭を打った時にできたはずのケガがなく、一切の痛みがない。
自分の体を触って確かめるも傷一つなく、ケガを負わせたはずの化け物たちもいない。
「そんな馬鹿な」
何が起きたか分からず困惑していると、白の向こうから人影が現れた。
普通の人にしては随分と大きく白く光っており、よく「仏様」と呼ばれているやつに姿形がよく似ている。
その「仏様」はアタイを見て失礼なことを言い出した。
「おや、お前さんは随分と業の深い死に方をしたんだねぇ、魂が煩悩まみれだ、眉間のシワにそれがよぉく現れている」
初対面の奴にとんでもないことを言われ、カチンときたアタイ。
「なんだって、この餅みたいな下膨れのトンチキ野郎が!なんであんたにそんなこと言われなきゃならないんだ、えぇ?だいたい何だい偉そうに!人のこと好き勝手になんやかんや言えるようなお大尽様なのかい、あんたは?!」
ああイライラする、なんだって次から次へと変な事ばかり起きるんだ。
アタイの話を聞いていないのか、「仏様」は小首をかしげて変なことをいう。
「ああ、ろくな死に方、生き方ではなかったからか、だがこのままでは来世にも悪い影響があるだろうし、どうしたものか」
「おい、聞いてんのか?!」
こちらの声が聞こえていないらしく、勝手に腕組を始めて何やらウンウンと考え始めた。
そしてなにか思いついたのか、ポンと両手を合わせこちらを見る。
「よし、そなたはこのまま生まれ変わるがいい、前世を覚えていることで辛いこともあると思うが、修行が足りないからそこまで思い悩むのだ。なので、もう一度修行してまいれ」
そういうとアタイの体をグイと押した。
押された体は体勢を後ろに崩したので足で踏ん張ろうとしたのだが、なぜか今まで立っていた地面がなくなり、真っ逆さまへ落ちて行く。
「なんかしたのか、この腐れ餅ーーーー!!!」
「口が悪いのぉ、まぁなんとかなるから」
「なんとかなるわけ無いだろ、こんチクショーーーー!!」
次にアタイが叫び起きた場所は見たこともない森のハズレで、眼の前には畑と民家が点在する集落だった。
畑には村人だろうか、何かの作業をしている人がいたが、その畑にも集落にも見覚えはない。
「ここはどこだ・・・?」
口から発した声に聞き覚えがなかったので驚いて口を抑えたが、視界に入った自分の手にも見覚えがない。
「これは、子供の手?」
アタイは老女と言える年齢だったので、手にはシミ・シワがあり筋ばっていた。
だが、この手はフクフクと肉付いた、小さい爪も愛らしい子供の手。
理由がわからず、手、顔、体をペタペタと触っていくが、自分が触り慣れた老女の感触はない。
ほっぺなんてムチムチのスベスベで、いつまでも触っていたかった。
「何か見るもの、鏡とか・・・!」
色々驚きすぎて心臓がバクバクしていたが、現状把握のため自分の姿が分かるものはないか探した所、ため池を見つける。
近づいて恐る恐る水面を見つめると、そこにはやっぱり、見慣れた老女ではなく黒髪が美しい少女の姿しかない。
「あの腐れ餅野郎、何しやがった・・・!」
やつは修行と言っていたが、なんなんだ?こんな美少女になることが修行なのか?
混乱しすぎてどう考えればいいかわからない。
頭を抱えたアタイに向かって、若い女の声が聞こえてくる。
「しの、どうしたの?具合悪いの?」
振り返ると、これまた美女と言えるくらい、美しく若い女が心配そうにこちらにやって来た。
ああ思い出した、この女はアタイの「姉」で「とき」というのだ。
自分の動揺を悟られないよう、努めて平静に応える。
「なんか魚がいた気がしたからさ、今夜の飯にどうかと思って」
姉はフワリと笑い、
「魚がいたら、村のみんながとっくに焼いて食べちゃってるわ、
でも、ウチはおとっつぁんが絹を売ったお土産に干物を買ってきてくれたから、今日はそれを食べましょうね」
そういうと姉は、農作業でささくれ、ひび割れたガサガサの手を差し出した。
まだ日は落ちていないが、太陽があるうちに夕餉の支度をしなければならないので帰るということだろう。
でも、差し出された手をどうしたらいいのか、分からない。
とりあえず、握ればいいのか?
アタイは地面から立ち上がり尻の土を払い落としてから、おずおずと姉の手を触る。
その動きを見て姉は、
「ごめんね、ねぇちゃんの手痛いよね」
と、申し訳なさそうな顔をした。
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