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五章 入学旅行五日目
5-12c 課題5、完了
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霧は怒りの形相でガスティオールの胸倉を掴んだ。
「この、史上最悪の害虫外道野郎がぁーっ!!」
その叫びと共に、霧の右ストレートがガスティオールの左頬に打ち込まれる。強烈な一発に吹き飛んだガスティオールは、床に倒れ伏した。
「あっ、あがっ、あぐぁあああっ!!」
苦痛に泣き叫ぶガスティオールの顔面を、霧は更に踏みつけぐりぐりと押さえつける。容赦など、微塵もするつもりはなかった。
「おいゲスティオール、いつもの罵詈雑言はどうしたよ? いつもみたいに、幼稚な悪口を連呼してみろよ! 何だよ汚ぇ赤いヨダレをたらしやがって、ああ、歯が折れたのか、ハッハッハッ、歯なだけに、ハハハハハハハ!! オラ、あたしがダジャレで笑顔を見せてやってんだ、おまえも笑え!! このクソゲスティオールがっ!!」
霧の苛烈な言葉と行動に、24班の誰もが、硬直していた。
ガスティオールは床にひれ伏し、情けない泣き声を上げている。どうやらイサナに呑み込まれた恐怖が尾を引いているところに、霧から思いもよらない強力な一撃を受け、縮みあがっているらしい。失禁による池がその下半身に広がり、それを見た霧が更にガスティオールの頭を踏みつけ叫んだ。
「汚ぇな、オイ! オムツが必要なのはおまえの方じゃねぇか! よぉっ、ゲスティオール様よ、なんで森に火をつけた?! ええっ、答えろ!!」
「い、言えましぇん、ゆ、ゆ、許してくだしゃい、ごめ、ごめんなしゃい、許して、キリしゃま!」
霧は『辞典』を開くと、ガスティオールを踏みつけたまま、続けた。
「吐け。誰の命令で、森に火をつけた?」
その声は冷たく、聞く者の心臓を凍らせる。ガスティオールだけでなく、その場にいた24班の面々も、恐れおののいた。
緊迫した雰囲気の中、ガスティオールの涙まじりの惨めな声だけが、辺りに響く。
「ヒッ、ヒイィッ!! そ、そ、組織の、め、め、命令で!! だ、誰って、ししし、知らないんだ!! ゆ、許してくれぇ!! う、うぐあぁっ!!」
霧がなおも追及しようとしたところ、ガスティオールは気絶した。
霧は『辞典』を閉じると、痛む右腕を撫でながら舌打ちをする。
「ちっ! 失敗した! 森に何人こいつの放火仲間がいるか、聞き出そうと思ったのに。ああ……くそっ、こいつイサナに食べられたショックで、もう精神状態が持たなかったんだろうなぁ……」
霧がそう言うそばで、レイが呆れた表情を浮かべて口を開く。
《霧、違うと思うよ? ガスティオールが気絶したのは、霧の言葉の圧力のせい。『竜辞典』の主の本気に、逆らえる者なんかいない。ホラ、みんなを見て。霧の迫力に、固まってる》
霧はハッとして後ろにいるみんなを振り返った。
「え……あたしのせい?! 嘘ぉ……みんな、ドン引き? ごめん、汚い言葉使って……。えっとね、うんとね、心配ないよ? 今、ちょっとむかついてガスをのしたけど、大好きなみんなを脅したりは、しないからね?」
そう言いながら霧は、恥ずかしそうにしながらなおも右手をさする。大地のスピリッツのの力を借りて強化していたものの、ガスティオールを殴った衝撃で痺れていた。それに気付き、リリエンヌが弾かれたように霧のそばに近寄ってくる。
「キリ、素晴らしいパンチでしたわ! わたくし、胸がスッとしてよ! でも怪我をしたんじゃなくて? そんな細い腕で、思いっきり打ち付けたんですもの……診せて」
リリエンヌが癒術をかけた途端、霧の手の痺れは取れた。
「あっ、うわぁ、ありがと、リリー! すっかり楽になったよ」
その時、誰かが近づいてくる気配がして、背後から声が飛んできた。
「あっ、キリさんじゃないか! 君たちだったのか、スピリッツを操って、火災を鎮めたのは!」
そう叫んだのは、褐色の肌を持つ恰幅のいい中年女性だった。彼女は笑いながら走り寄ってくると、霧の肩を親し気に叩いて「やっぱすごいな、あなたと24班は! さすがだ!」と叫ぶ。
「ロナさん!」
霧はロナとの思いがけない再会に、破顔した。彼女は、入学旅行一日目に、競技場課題で霧と対戦した1班の女性、ロナ・ダイニャだった。他の1班の面々も、揃っている。どうやらリリファンナス島の火災を知り、駆け付けたらしい。このリリファンナス島は、図書塔のあるレンデュアル島のすぐそばにある。大火による煙は、のろしのごとく、人々に急を知らせたに違いない。
霧がロナとの再会を喜んでいると、1班のうちの一人が、床に倒れているガスティオールを発見し、叫んだ。
「ロナ、見て、そこにガスが倒れてる!」
「おっ、ほんとだ! 三日ぶりだぞ、こいつを見るのは!」
霧たちがみんなに詳細を打ち明けると、ロナたちは驚いたり溜息をついたりして、呆れた視線をガスティオールに注いだ。
そうこうしている間に、1班だけでなく、紺色のショートケープを身に着けた生徒たちが大勢、次々にやってくる。その場はあっという間に新入生であふれかえり、やがてやってきた『繋がりの塔』の職員が、みんなに大きな声で呼ばわった。
「新入生の皆さん、学園の許可をいただきましたので、今日一日だけリリファンナス島の救助作業にお力をお貸しください! 下で職員が登録受付を行います。どうぞ、下に向かってください!」
それを聞いて、みんなが塔内へ向かう。ロナも霧に「また後で、話しを聞かせてよ! うちらはこのアホガスを何とかしてから行くから」と言うと、1班のメンバーと一緒にガスティオールの傍にしゃがみ込む。
その後、職員の一人がリューエストに話しかけに来た。
「リューエスト・ダリアリーデレさんですね? ご協力いただきたいことがあるのですが――」
「は~い。天眼・慧眼の出番だね。共謀者の洗い出し、行こうか。あ、待って。キリ、ついてきて。君から離れるなんて、僕はできないよ。悪者がどこに潜んでいるか分からないんだし、僕のお姫様がそいつらに危害を加えられたら大変だ」
「は……? おひめ、さま……??」
霧が眉間にしわを寄せて首を傾げるそばで、アデルが呆れた声を上げた。
「この猛獣に誰が危害を加えられるって言うの? 『危害を加える恐れがある』の間違いでしょ、リューエスト。ちゃんとお姫さまの手綱を持って管理しといてよ」
そう言った後、床に転がってるガスティオールの方を一瞥し、アデルは続けた。
「ま、あの毒ガス害虫を退治してくれたことは、讃えるけど! あ~いい気味だった! 私も踏んづけたいけど、やめとこ。靴が汚れるもん」
それを聞いて、霧がショックを受けた表情で自分の靴底を確認する。霧の心中を察した24班の面々は、笑いさざめきながら、霧の背中を叩いた。霧への激励と賛辞を込めながら。
この日、霧たちは辞典魔法を行使し、負傷者の手当てと焼け落ちた森の再生に力を注いだ。霧の強力な魔法は一番に功を奏し、火災に痛めつけられた大地の再生に大いに役立つことになる。
そしてこの後、霧たちが火災のリリファンナス島を救ったことは、歴史に残る偉業として語り継がれることになるのだが、もちろん、今はまだ、誰もそのことを知らない。
そして怪我の功名とも言うべきか、今回の事件で霧たち24班は、課題5の「ツアーメイトと協力して、人々の困り事を5件解決せよ」をすべて完了させることができた。
5件のうち1件目は、父親から虐待を受けていた男の子を救出したあの出来事。2件目は、ストーリードーム作成のため訪れたルルシャンリニアン島での、ほころびた結界の再構築。3件目は、言読町でガスティオールに絡まれていた少女を助けた時にクリア。そして4件目は、辞典重ねによる火災の鎮圧。その後の島の復旧作業で、続けて5件目が完了となったのである。
こうして24班の入学旅行は、図書塔課題を残すのみとなった。
彼らが学園に帰る日は、もう、すぐそこまで来ている。
「この、史上最悪の害虫外道野郎がぁーっ!!」
その叫びと共に、霧の右ストレートがガスティオールの左頬に打ち込まれる。強烈な一発に吹き飛んだガスティオールは、床に倒れ伏した。
「あっ、あがっ、あぐぁあああっ!!」
苦痛に泣き叫ぶガスティオールの顔面を、霧は更に踏みつけぐりぐりと押さえつける。容赦など、微塵もするつもりはなかった。
「おいゲスティオール、いつもの罵詈雑言はどうしたよ? いつもみたいに、幼稚な悪口を連呼してみろよ! 何だよ汚ぇ赤いヨダレをたらしやがって、ああ、歯が折れたのか、ハッハッハッ、歯なだけに、ハハハハハハハ!! オラ、あたしがダジャレで笑顔を見せてやってんだ、おまえも笑え!! このクソゲスティオールがっ!!」
霧の苛烈な言葉と行動に、24班の誰もが、硬直していた。
ガスティオールは床にひれ伏し、情けない泣き声を上げている。どうやらイサナに呑み込まれた恐怖が尾を引いているところに、霧から思いもよらない強力な一撃を受け、縮みあがっているらしい。失禁による池がその下半身に広がり、それを見た霧が更にガスティオールの頭を踏みつけ叫んだ。
「汚ぇな、オイ! オムツが必要なのはおまえの方じゃねぇか! よぉっ、ゲスティオール様よ、なんで森に火をつけた?! ええっ、答えろ!!」
「い、言えましぇん、ゆ、ゆ、許してくだしゃい、ごめ、ごめんなしゃい、許して、キリしゃま!」
霧は『辞典』を開くと、ガスティオールを踏みつけたまま、続けた。
「吐け。誰の命令で、森に火をつけた?」
その声は冷たく、聞く者の心臓を凍らせる。ガスティオールだけでなく、その場にいた24班の面々も、恐れおののいた。
緊迫した雰囲気の中、ガスティオールの涙まじりの惨めな声だけが、辺りに響く。
「ヒッ、ヒイィッ!! そ、そ、組織の、め、め、命令で!! だ、誰って、ししし、知らないんだ!! ゆ、許してくれぇ!! う、うぐあぁっ!!」
霧がなおも追及しようとしたところ、ガスティオールは気絶した。
霧は『辞典』を閉じると、痛む右腕を撫でながら舌打ちをする。
「ちっ! 失敗した! 森に何人こいつの放火仲間がいるか、聞き出そうと思ったのに。ああ……くそっ、こいつイサナに食べられたショックで、もう精神状態が持たなかったんだろうなぁ……」
霧がそう言うそばで、レイが呆れた表情を浮かべて口を開く。
《霧、違うと思うよ? ガスティオールが気絶したのは、霧の言葉の圧力のせい。『竜辞典』の主の本気に、逆らえる者なんかいない。ホラ、みんなを見て。霧の迫力に、固まってる》
霧はハッとして後ろにいるみんなを振り返った。
「え……あたしのせい?! 嘘ぉ……みんな、ドン引き? ごめん、汚い言葉使って……。えっとね、うんとね、心配ないよ? 今、ちょっとむかついてガスをのしたけど、大好きなみんなを脅したりは、しないからね?」
そう言いながら霧は、恥ずかしそうにしながらなおも右手をさする。大地のスピリッツのの力を借りて強化していたものの、ガスティオールを殴った衝撃で痺れていた。それに気付き、リリエンヌが弾かれたように霧のそばに近寄ってくる。
「キリ、素晴らしいパンチでしたわ! わたくし、胸がスッとしてよ! でも怪我をしたんじゃなくて? そんな細い腕で、思いっきり打ち付けたんですもの……診せて」
リリエンヌが癒術をかけた途端、霧の手の痺れは取れた。
「あっ、うわぁ、ありがと、リリー! すっかり楽になったよ」
その時、誰かが近づいてくる気配がして、背後から声が飛んできた。
「あっ、キリさんじゃないか! 君たちだったのか、スピリッツを操って、火災を鎮めたのは!」
そう叫んだのは、褐色の肌を持つ恰幅のいい中年女性だった。彼女は笑いながら走り寄ってくると、霧の肩を親し気に叩いて「やっぱすごいな、あなたと24班は! さすがだ!」と叫ぶ。
「ロナさん!」
霧はロナとの思いがけない再会に、破顔した。彼女は、入学旅行一日目に、競技場課題で霧と対戦した1班の女性、ロナ・ダイニャだった。他の1班の面々も、揃っている。どうやらリリファンナス島の火災を知り、駆け付けたらしい。このリリファンナス島は、図書塔のあるレンデュアル島のすぐそばにある。大火による煙は、のろしのごとく、人々に急を知らせたに違いない。
霧がロナとの再会を喜んでいると、1班のうちの一人が、床に倒れているガスティオールを発見し、叫んだ。
「ロナ、見て、そこにガスが倒れてる!」
「おっ、ほんとだ! 三日ぶりだぞ、こいつを見るのは!」
霧たちがみんなに詳細を打ち明けると、ロナたちは驚いたり溜息をついたりして、呆れた視線をガスティオールに注いだ。
そうこうしている間に、1班だけでなく、紺色のショートケープを身に着けた生徒たちが大勢、次々にやってくる。その場はあっという間に新入生であふれかえり、やがてやってきた『繋がりの塔』の職員が、みんなに大きな声で呼ばわった。
「新入生の皆さん、学園の許可をいただきましたので、今日一日だけリリファンナス島の救助作業にお力をお貸しください! 下で職員が登録受付を行います。どうぞ、下に向かってください!」
それを聞いて、みんなが塔内へ向かう。ロナも霧に「また後で、話しを聞かせてよ! うちらはこのアホガスを何とかしてから行くから」と言うと、1班のメンバーと一緒にガスティオールの傍にしゃがみ込む。
その後、職員の一人がリューエストに話しかけに来た。
「リューエスト・ダリアリーデレさんですね? ご協力いただきたいことがあるのですが――」
「は~い。天眼・慧眼の出番だね。共謀者の洗い出し、行こうか。あ、待って。キリ、ついてきて。君から離れるなんて、僕はできないよ。悪者がどこに潜んでいるか分からないんだし、僕のお姫様がそいつらに危害を加えられたら大変だ」
「は……? おひめ、さま……??」
霧が眉間にしわを寄せて首を傾げるそばで、アデルが呆れた声を上げた。
「この猛獣に誰が危害を加えられるって言うの? 『危害を加える恐れがある』の間違いでしょ、リューエスト。ちゃんとお姫さまの手綱を持って管理しといてよ」
そう言った後、床に転がってるガスティオールの方を一瞥し、アデルは続けた。
「ま、あの毒ガス害虫を退治してくれたことは、讃えるけど! あ~いい気味だった! 私も踏んづけたいけど、やめとこ。靴が汚れるもん」
それを聞いて、霧がショックを受けた表情で自分の靴底を確認する。霧の心中を察した24班の面々は、笑いさざめきながら、霧の背中を叩いた。霧への激励と賛辞を込めながら。
この日、霧たちは辞典魔法を行使し、負傷者の手当てと焼け落ちた森の再生に力を注いだ。霧の強力な魔法は一番に功を奏し、火災に痛めつけられた大地の再生に大いに役立つことになる。
そしてこの後、霧たちが火災のリリファンナス島を救ったことは、歴史に残る偉業として語り継がれることになるのだが、もちろん、今はまだ、誰もそのことを知らない。
そして怪我の功名とも言うべきか、今回の事件で霧たち24班は、課題5の「ツアーメイトと協力して、人々の困り事を5件解決せよ」をすべて完了させることができた。
5件のうち1件目は、父親から虐待を受けていた男の子を救出したあの出来事。2件目は、ストーリードーム作成のため訪れたルルシャンリニアン島での、ほころびた結界の再構築。3件目は、言読町でガスティオールに絡まれていた少女を助けた時にクリア。そして4件目は、辞典重ねによる火災の鎮圧。その後の島の復旧作業で、続けて5件目が完了となったのである。
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