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五章 入学旅行五日目
5-09b 癒しと拒絶 2
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霧はシルヴィアの言った通り、自然現象系言獣による癒術を試みようとしていた。かつて『クク・アキ』の物語に出てきた、光のスピリッツ単体での、癒術を。チェカが一度だけ、友人の精神面での治療に使っていた、それを思い出しながら。
(心の傷は、体の傷とは違う。いくら『竜辞典』の力が強力でも、人の心の奥底に宿る苦悩まで、簡単に癒してしまえるとは、思えない。でも……少しでも、軽くすることはできるかもしれない。あたしを助けてくれた、美晴先生みたいに……。ああ……そうだ、それが、言葉の魔法だ)
――言葉の魔法。
霧の脳裏に、美晴先生の笑顔がよみがえる。
逆境に苦しむ子供の霧に、ただ一人、手を差し伸べてくれた大人。
言葉の魔法、というのは、彼女が霧に贈ってくれた、愛に満ちた助言だった。
『霧ちゃん、どうか覚えていて。本が大好きなあなたに、言葉の魔法を授けます。
あなたの長い人生の中で、言葉は度々あなたを救うでしょう。その舌には、いつも心地よい言葉を乗せること。嬉しい、楽しい、幸せな言葉をいつも頭に思い描いて。それらの言葉は、あなたに活力と希望を与えてくれるから。
けれど霧ちゃん、長い人生の旅路には、辛い時も訪れるでしょう。もしあなたが、一筋の光も差さない暗闇に包まれてしまったとき、言葉を無力なものに感じることもあるでしょう。
それでも言葉は、いつもあなたと共にあり、あなたを支えようとするでしょう。そこに救いを見出せなくても、悲しいときには悲しい言葉を、楽しいときには楽しい言葉を、言葉はあなたに寄り添い共鳴して、あなたを癒そうとするでしょう。
あなたの長い人生の中で、あなたを支える言葉は、決して裏切らず、あなたを導く。それは暗闇の中に灯る叡智の輝き。
あなたの人生が、豊かな言葉で彩られますように。
あなたの人生が、幸福なものになるよう、心から祈ってます』
その手紙は、自らの死期を悟った美晴先生が、霧に贈ってくれた最後の愛と助言。病床から霧に届けられた、美晴先生からの、最後のエール。
繰り返し繰り返し、霧はその手紙を読んだ。最初はよくわからなかったその言葉の数々は、次第に意味を成し、はっきりと、霧の心に根付いた。その手紙は今も霧のバッグの中に大切にしまってあるが、それを取り出さなくても、すべての文字を、霧は覚えてしまっていた。
言葉は不思議な効力を持つ。
善きものにも、悪しきものにもなる。
刃物のように鋭利な響きで、人を傷つける。
その一方で、花束のような美しい彩りで、人を楽しませる。
そして夜明けのような優しい光で、人を癒す。
(うん、そうだね、美晴先生。先生の教えの通り、辞典魔法の無い日本ですら、言葉には力があった。そして今あたしが立っている世界、このククリコ・アーキペラゴでは本物の魔法が存在していて、その力はもっとずっと、深く、強く、濃い)
だから試してみよう、と霧は思った。
この目の前の、悲しい女性を、救えるなんて、傲慢なことは言わない。ただ少しだけでも、その苦しみを軽くしたい、と。
もし、今、チェカが傍にいて、自分と同じ光景――激しい雨に打たれているシルヴィアを見たら、彼も同じことをするだろう。霧にはそういう確信が、あった。
そしてチェカのことを思い出した霧は、不思議な縁に気が付いた。シルヴィアがチェカを逃がしたから、霧は今、ここに立っているのだ、と。
(ねえ、シルヴィア先生。さっき冗談めかして油断したとか言ってたけど、最初から、チェカを逃がすつもりで『竜辞典』を盗みに入ったんでしょ? オタクの勘が、そう告げてるよ)
『クク・アキ』8巻での、一幕。シルヴィアは何らかの策で『竜辞典』を手に取っていた。彼女は圧倒的に優位なはずだったのに、たやすくチェカに『竜辞典』を奪い返されている。その不自然さに、霧はずっと引っ掛かっていたのだ。
(わざと、失敗してみせたんだよね。あたしは、そう思う。組織の命令に抗い、失敗したと装って、チェカに、時間をくれたんだと……。そしてそのおかげで、あたしは『竜辞典』と出会った……。つまりこれは、必然かもしれない)
霧は息を吸い込むと、次の言葉を舌にのせた。
「光よ。彼女の嘆きを包め。
優しく、柔らかく、美しく。
痛みをほぐし、濁りを清め、愁いを晴らせ。
あたしの言葉は命。あたしの言葉は力。あたしの言葉は息吹。
あたしの言葉は、光と共に前に進む、勇気そのもの。
今、彼女の心に捧げる」
労わりに満ちた清廉な光が、シルヴィアを包み込む。
突如、彼女の瞳から涙がこぼれ落ちた。
シルヴィアはもう、微笑みを浮かべてはいない。それは恐らくシルヴィアが初めて見せる、彼女の素顔だった。カモフラージュの笑顔でコーティングされていない、そのままの、彼女だった。
自分が泣いていることに気付いたシルヴィアは、驚きに目を見開き、慌てて涙を拭った。そしてゆっくりと首を振り、震える声をこぼす。
「ああ……なんて心地の良い光かしら……。……でも要らない、要らないのよ、キリ。癒しなんて、わたくしには必要ないの」
霧は構わず続けた。
「光よ。彼女を導け。
憎しみを解き放ち、怒りを和らげ、悲しみを熔かせ。
穏やかな凪のような、美しく静かな場所へ、彼女を導け」
須臾の間、シルヴィアの瞳に穏やかな光が宿る。しかし彼女はそれを振り払うように首を振ると、ギュッと目をつむって声を上げた。
「やめて、やめてキリ!」
困惑、拒絶、否定。
霧はシルヴィアのその感情を肌で感じた。同時に、シルヴィアの隠していた大事な領域に踏み込む禁忌を。
それらを理解しながらも、霧は祈るような気持ちで辞典魔法による癒しを完成させようとする。
「シルヴィア先生、もう全部を手放して、構わない」
「やめて、やめて……癒しなんて要らない、要らないの!」
泣き叫び、身をよじるシルヴィアに向かって、霧はもう一度言った。
「シルヴィア先生、もう全部を手放して、構わない」
「いいえ、いいえ……」
「過去の亡霊を振り切って、前に進んでも構わない」
「だめ、だめよ……」
「あなたを傷めつけるすべてを、もう、捨て去って構わない。あなたが救われるのは、いつ来るか分からない、いつかじゃない! 今、このとき! さあシルヴィア先生、手放すときが来た!」
霧の『辞典』がまばゆく輝き、光と虹があふれ出す。
その瞬間、驚いたことに――竜が、躍り出た。
(心の傷は、体の傷とは違う。いくら『竜辞典』の力が強力でも、人の心の奥底に宿る苦悩まで、簡単に癒してしまえるとは、思えない。でも……少しでも、軽くすることはできるかもしれない。あたしを助けてくれた、美晴先生みたいに……。ああ……そうだ、それが、言葉の魔法だ)
――言葉の魔法。
霧の脳裏に、美晴先生の笑顔がよみがえる。
逆境に苦しむ子供の霧に、ただ一人、手を差し伸べてくれた大人。
言葉の魔法、というのは、彼女が霧に贈ってくれた、愛に満ちた助言だった。
『霧ちゃん、どうか覚えていて。本が大好きなあなたに、言葉の魔法を授けます。
あなたの長い人生の中で、言葉は度々あなたを救うでしょう。その舌には、いつも心地よい言葉を乗せること。嬉しい、楽しい、幸せな言葉をいつも頭に思い描いて。それらの言葉は、あなたに活力と希望を与えてくれるから。
けれど霧ちゃん、長い人生の旅路には、辛い時も訪れるでしょう。もしあなたが、一筋の光も差さない暗闇に包まれてしまったとき、言葉を無力なものに感じることもあるでしょう。
それでも言葉は、いつもあなたと共にあり、あなたを支えようとするでしょう。そこに救いを見出せなくても、悲しいときには悲しい言葉を、楽しいときには楽しい言葉を、言葉はあなたに寄り添い共鳴して、あなたを癒そうとするでしょう。
あなたの長い人生の中で、あなたを支える言葉は、決して裏切らず、あなたを導く。それは暗闇の中に灯る叡智の輝き。
あなたの人生が、豊かな言葉で彩られますように。
あなたの人生が、幸福なものになるよう、心から祈ってます』
その手紙は、自らの死期を悟った美晴先生が、霧に贈ってくれた最後の愛と助言。病床から霧に届けられた、美晴先生からの、最後のエール。
繰り返し繰り返し、霧はその手紙を読んだ。最初はよくわからなかったその言葉の数々は、次第に意味を成し、はっきりと、霧の心に根付いた。その手紙は今も霧のバッグの中に大切にしまってあるが、それを取り出さなくても、すべての文字を、霧は覚えてしまっていた。
言葉は不思議な効力を持つ。
善きものにも、悪しきものにもなる。
刃物のように鋭利な響きで、人を傷つける。
その一方で、花束のような美しい彩りで、人を楽しませる。
そして夜明けのような優しい光で、人を癒す。
(うん、そうだね、美晴先生。先生の教えの通り、辞典魔法の無い日本ですら、言葉には力があった。そして今あたしが立っている世界、このククリコ・アーキペラゴでは本物の魔法が存在していて、その力はもっとずっと、深く、強く、濃い)
だから試してみよう、と霧は思った。
この目の前の、悲しい女性を、救えるなんて、傲慢なことは言わない。ただ少しだけでも、その苦しみを軽くしたい、と。
もし、今、チェカが傍にいて、自分と同じ光景――激しい雨に打たれているシルヴィアを見たら、彼も同じことをするだろう。霧にはそういう確信が、あった。
そしてチェカのことを思い出した霧は、不思議な縁に気が付いた。シルヴィアがチェカを逃がしたから、霧は今、ここに立っているのだ、と。
(ねえ、シルヴィア先生。さっき冗談めかして油断したとか言ってたけど、最初から、チェカを逃がすつもりで『竜辞典』を盗みに入ったんでしょ? オタクの勘が、そう告げてるよ)
『クク・アキ』8巻での、一幕。シルヴィアは何らかの策で『竜辞典』を手に取っていた。彼女は圧倒的に優位なはずだったのに、たやすくチェカに『竜辞典』を奪い返されている。その不自然さに、霧はずっと引っ掛かっていたのだ。
(わざと、失敗してみせたんだよね。あたしは、そう思う。組織の命令に抗い、失敗したと装って、チェカに、時間をくれたんだと……。そしてそのおかげで、あたしは『竜辞典』と出会った……。つまりこれは、必然かもしれない)
霧は息を吸い込むと、次の言葉を舌にのせた。
「光よ。彼女の嘆きを包め。
優しく、柔らかく、美しく。
痛みをほぐし、濁りを清め、愁いを晴らせ。
あたしの言葉は命。あたしの言葉は力。あたしの言葉は息吹。
あたしの言葉は、光と共に前に進む、勇気そのもの。
今、彼女の心に捧げる」
労わりに満ちた清廉な光が、シルヴィアを包み込む。
突如、彼女の瞳から涙がこぼれ落ちた。
シルヴィアはもう、微笑みを浮かべてはいない。それは恐らくシルヴィアが初めて見せる、彼女の素顔だった。カモフラージュの笑顔でコーティングされていない、そのままの、彼女だった。
自分が泣いていることに気付いたシルヴィアは、驚きに目を見開き、慌てて涙を拭った。そしてゆっくりと首を振り、震える声をこぼす。
「ああ……なんて心地の良い光かしら……。……でも要らない、要らないのよ、キリ。癒しなんて、わたくしには必要ないの」
霧は構わず続けた。
「光よ。彼女を導け。
憎しみを解き放ち、怒りを和らげ、悲しみを熔かせ。
穏やかな凪のような、美しく静かな場所へ、彼女を導け」
須臾の間、シルヴィアの瞳に穏やかな光が宿る。しかし彼女はそれを振り払うように首を振ると、ギュッと目をつむって声を上げた。
「やめて、やめてキリ!」
困惑、拒絶、否定。
霧はシルヴィアのその感情を肌で感じた。同時に、シルヴィアの隠していた大事な領域に踏み込む禁忌を。
それらを理解しながらも、霧は祈るような気持ちで辞典魔法による癒しを完成させようとする。
「シルヴィア先生、もう全部を手放して、構わない」
「やめて、やめて……癒しなんて要らない、要らないの!」
泣き叫び、身をよじるシルヴィアに向かって、霧はもう一度言った。
「シルヴィア先生、もう全部を手放して、構わない」
「いいえ、いいえ……」
「過去の亡霊を振り切って、前に進んでも構わない」
「だめ、だめよ……」
「あなたを傷めつけるすべてを、もう、捨て去って構わない。あなたが救われるのは、いつ来るか分からない、いつかじゃない! 今、このとき! さあシルヴィア先生、手放すときが来た!」
霧の『辞典』がまばゆく輝き、光と虹があふれ出す。
その瞬間、驚いたことに――竜が、躍り出た。
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