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二章 入学旅行二日目
2-08 課題5スタート
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入学旅行、二日目。
昨日と同様、空は青く晴れ渡っている。気持ちの良い朝だ。
怒涛の一日目が過ぎ去り、いよいよ今日から本格的な課題の旅が始まる。
課題1~4を達成すると、課題5以降が『辞典』に表示されるのだが、毎年同じ内容の1~4に対して、5~8の課題内容は年ごとに変わる。
今年の入学旅行においては、課題5~8は次の通りとなっていた。
――――――――――――――
■課題5
ツアーメイトと協力して、人々の困り事を5件解決せよ
■課題6
レンデュアル島にある図書塔にて、各自好きな本を読了せよ
一人10冊以上、合計50万文字以上
かつ、班内合計200冊 500万文字を達成すること
★現在の個人文字数→0字
★現在の個人冊数→0冊
★現在の24班合計文字数→0文字
★現在の24班合計冊数→0冊
■課題7
物語の泉に赴き、各自ストーリードームを制作せよ
■課題8
市場迷宮で各自、他者への贈り物を購入せよ
なお、市場迷宮出現場所は明かされていない
よって、まず市場迷宮の探索から始めよ
上記課題のすべてを完了したのち、速やかに学園に帰還せよ
なお、学園は常に移動している
――――――――――――――
課題5~8は、どれから取り組んでも構わない。
リーヴズホテルを出た後、霧たち24班の面々はどの課題から取り組むか相談し、とりあえずこの競技場付近の町で課題5にピッタリな案件がないか探してみることになった。競技場周辺の町は新入生の来訪に慣れているため、話が通りやすいからだ。学園のショートケープを着ていれば、町の人も警戒せずに困りごとを打ち明けてくれるだろう。
しかし、一行はすぐに暗礁に乗り上げた。
霧たちを見るなり町民の誰もが、苦笑いや引きつり笑いをして逃げていくのである。
「ねえ……おかしくない? ただ、お困りごとはありませんか、って聞いてるだけなのに……私たちを見た途端、慌てた様子でみんな逃げていくって……。何だか、避けられているみたい」
アデルは真剣な表情でそう言うと、ツアーメイトを見回した。みんな考え込む中、霧だけはなぜか、お菓子をほおばっている。
「ちょっとキリ、何お菓子食べてるのよ?!」
「や、なんかお腹すいちゃって……あちこち結構歩いたでしょ。このお菓子、美味しいよ~、ホラ、昨日アデルにもあげたやつ。食べたら?」
「もう、緊張感のかけらもないわね!」
アデルが怒っていると、誰かが声をかけてきた。
「やあ、24班のみんなじゃないか! 会えて嬉しいよ! 昨日は優勝おめでとう! ずっと見てたよ、最高のバトルだった!」
その男性は霧たちと同じ、学園のショートケープを身に着けている。彼を見た途端、リューエストはサッと霧を守るように前に出た。
昨日と同様、空は青く晴れ渡っている。気持ちの良い朝だ。
怒涛の一日目が過ぎ去り、いよいよ今日から本格的な課題の旅が始まる。
課題1~4を達成すると、課題5以降が『辞典』に表示されるのだが、毎年同じ内容の1~4に対して、5~8の課題内容は年ごとに変わる。
今年の入学旅行においては、課題5~8は次の通りとなっていた。
――――――――――――――
■課題5
ツアーメイトと協力して、人々の困り事を5件解決せよ
■課題6
レンデュアル島にある図書塔にて、各自好きな本を読了せよ
一人10冊以上、合計50万文字以上
かつ、班内合計200冊 500万文字を達成すること
★現在の個人文字数→0字
★現在の個人冊数→0冊
★現在の24班合計文字数→0文字
★現在の24班合計冊数→0冊
■課題7
物語の泉に赴き、各自ストーリードームを制作せよ
■課題8
市場迷宮で各自、他者への贈り物を購入せよ
なお、市場迷宮出現場所は明かされていない
よって、まず市場迷宮の探索から始めよ
上記課題のすべてを完了したのち、速やかに学園に帰還せよ
なお、学園は常に移動している
――――――――――――――
課題5~8は、どれから取り組んでも構わない。
リーヴズホテルを出た後、霧たち24班の面々はどの課題から取り組むか相談し、とりあえずこの競技場付近の町で課題5にピッタリな案件がないか探してみることになった。競技場周辺の町は新入生の来訪に慣れているため、話が通りやすいからだ。学園のショートケープを着ていれば、町の人も警戒せずに困りごとを打ち明けてくれるだろう。
しかし、一行はすぐに暗礁に乗り上げた。
霧たちを見るなり町民の誰もが、苦笑いや引きつり笑いをして逃げていくのである。
「ねえ……おかしくない? ただ、お困りごとはありませんか、って聞いてるだけなのに……私たちを見た途端、慌てた様子でみんな逃げていくって……。何だか、避けられているみたい」
アデルは真剣な表情でそう言うと、ツアーメイトを見回した。みんな考え込む中、霧だけはなぜか、お菓子をほおばっている。
「ちょっとキリ、何お菓子食べてるのよ?!」
「や、なんかお腹すいちゃって……あちこち結構歩いたでしょ。このお菓子、美味しいよ~、ホラ、昨日アデルにもあげたやつ。食べたら?」
「もう、緊張感のかけらもないわね!」
アデルが怒っていると、誰かが声をかけてきた。
「やあ、24班のみんなじゃないか! 会えて嬉しいよ! 昨日は優勝おめでとう! ずっと見てたよ、最高のバトルだった!」
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