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一章 入学旅行一日目
1-26b キリが眠っている間の出来事
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『クク・アキ』の主人公であるチェカの不在。それに違和感を覚え、霧が考えを巡らせているうちに、リューエストが再び口を開いた。
「あのね……話せば長くなるんだけど、聞いてくれる? 今朝、みんなと草原で会った時、僕が言ったこと、二人とも覚えてる? キリは眠っている間、ずっと日本という異世界で暮らしている夢を見ていて、目覚めた今も、現実と夢の区別がなくなってしまっている、っていうところ……」
アデルはうなずいて、リューエストに答えた。
「うん。覚えてるわよ。日本って、言語双生界の日本のことでしょ? おとぎ話なんかによく出てくる。遥か昔、大戦のときにこの世界にヒビが入って、日本っていう異世界から日本語という一連の記号体系が流れ込み、ククリコ・アーキペラゴの人々の生活に根付いたって言われてる――あれよね? ファンタジックな作り話って感じだけど、日本について本気で研究してる人もいるらしいわね」
「そう、その日本。キリの、その日本を舞台にした夢の中にはね、こっちの現実世界が時々夢として出てきたみたいなんだ。夢の中で眠り、また夢を見る、っていう感じでね」
「え、ちょっと待って。混乱してきた。キリは、日本という架空の世界で暮らしている夢を見ていて、更にその夢の中で眠っているとき、こっちの現実世界を夢として見ていた……ってこと? そうなの? キリ?」
突然アデルから話を振られて、霧はまごついた。
「え、あ……よく、分かんない。ごめん。分かんない」
「駄目よ、アデル。キリを困らせちゃ。いいのよ、キリ。答えられなくても」
リリエンヌの優しさに感謝しながらも、霧は何だかみんなを騙しているような気持ちになってきて、居心地悪く身じろぎする。一方、リューエストはいつになく真剣な表情で、続きを話し出した。
「アデル、キリにも何が起こっているのか、よく分かっていないんだ。僕たちも、キリから聞いたことを繋ぎ合わせて、推測しているだけなんだよ。とにかくキリは、夢の中で日本とこちらの世界を同時に体験していたらしく、目覚めたときも言葉に不自由はなかったんだ。もっとも、この半年間、キリはいつもボーッとしていて、自分からはあまりしゃべらなかったけど」
「え、あまりしゃべらなかったって、本当に?! 今この人、しゃべりまくりでうるさいくらいなんだけど!」
アデルが驚きながら割り込んでくる。リューエストは微笑みながら、答えた。
「僕も驚いてるよ。きっとみんなとの出会いが、刺激になったんだと思う。とにかくこの半年間、僕とリール叔母さんはキリに色んなことを問いかけてね、それでどうやら、キリは眠っている間ずっと不思議な夢を見ていたらしい、ってことを知ったんだ。その夢の大半は、日本という異世界での暮らし。そして更にその中の夢として、こちらの現実世界の様子を垣間見ていたらしい。だから『辞典』という存在も、辞典妖精や古城学園についてもキリは知っていた。その一方で、夢の中には出てこなかった、この世界のごく基本的なことをまったく知らなかったりする」
「そっか、それで競技場のハイテクトイレの使い方がわからなかったり、『辞典』で買い物するときあんなに大げさだったんだ……」
アデルが納得しながらそう言うと、リリエンヌも同様にうなずきながら言った。
「キリがあんなに素晴らしい表現ができるのは、夢の中で言葉を習得していたから、なんですのね。納得ですわ。……そういえば眠っている間、栄養はどうしていたんですの?」
「植物みたいに、光と水で足りるような特殊な癒術を、常時かけてもらっていたんだ。リール叔母さんはそういうのすごく得意だし、チェカ叔父さんも僕たちの両親も、キリの健康が保たれるように辞典魔法を絶やさなかった。だから目覚めた後も、運動機能を速やかに取り戻せたんだ」
「ああ、なるほど。癒術の粋を尽くしたのね。ダリアの一族は、『癒術免許』を持っている人が多いから……」
「素晴らしいですわ。キリを見ていれば、皆さんがどれほど巧みな技を行使したか、わかりますわ。とても大切にされていたんですわね、キリ。こうして無事目覚め、お話しできて本当に良かったと思いますわ」
アデルもリリエンヌも感心した様子で納得している。霧もまた、辞典魔法パネェ……などと他人事のように感心していた。
(な、なるほどぉ……。今までこれは夢だと思ってたから深く考えなかったけど、ちゃんと説明ついてる……。眠ったきりでどうやって生きてたんだとチラッと疑問に思ってたけど、そういうことなのかぁ……。日本の先端医療の代わりに、こちらでは辞典魔法で高度な医療行為が行われるというわけね。……でも……これが現実世界なら、この状況、どうやって作られたの? あたし、この世界に馴染みすぎじゃん? 一体、何がどうなって……。てか、チェカは、いったいどこに……)
そうして霧が疑問に思っている間も、リューエストはアデルとリリエンヌに話を続けている。
「そういうわけで、とても不思議な話なんだけど、キリは半年前に目覚めた時、教えたわけじゃないのにこちらのことを部分的に知っていてね。リール叔母さんが言うには、キリは無意識に『辞典』の力を使って、自分の周囲の情報を仕入れてたんじゃないかって。キリみたいに桁外れな『辞典』の力を持っていたら、有り得る話でしょ。だから……」
リューエストは少々言い淀みながら、先を続けた。
「……キリは、さっきの言葉から察するに、チェカ叔父さんのことも知っていた……みたいだね。この半年、僕たち――僕とキリとリール叔母さんの間で、チェカ叔父さんの話題は一度も出なかったから……気付かなかったけど……」
リューエストは霧に優しい眼差しを向けながら、ゆっくりと落ち着いた口調で問いかけてきた。
「キリはチェカ叔父さんを、覚えていたんだね? 叔父さんは、よく眠っているキリに会いに来て、話しかけてくれたもんね。それとも、夢の中にチェカ叔父さん、出てきたの?」
リューエストの問いかけに、みんなの視線が霧に集まる。
霧はどう答えたものかと狼狽えながらも、適当に話を合わせることにした。
「えと、えと、……うん。ゆ、夢なのか何のかよく分からないけど、うん。あの、その、チェカ叔父さんは、よくアデルのこと……話してた、でしょ? あの、よく通る、朗らかな声の人……だよね? え、その、あの、あの人、アデルの自慢、してたよね? ね?」
リューエストは特に不審がらずに、うなずいた。
「うん、してた。やっぱり聞いていたんだね。チェカ叔父さん、何度も眠っているキリに会いに来て、話しかけてたからね。いつまで経っても目覚めないキリのこと、一族のほとんどが諦めてしまったあとも、チェカ叔父さんだけは定期的に訪ねてきて、キリに話しかけてくれた。繰り返し話しかけて、刺激を与えるのがいいんだって、よく言ってたな。眠っているようで、聞いているはずだからって」
「お父さんらしい……」
「うん。辛抱強くて、諦めない、大きくてあったかい真心の人だからね、チェカ叔父さん」
「ほんとそう……」
「……思い出すなぁ……チェカ叔父さん、アデルを引き取ってからは、うちに来るたびいつもアデルの自慢をしてね、可愛い、優秀、うちの子素晴らしい!っていつも連呼してた」
「…………そうなんだ。お父さんったら……」
霧は、二人の神妙な雰囲気に、まるで亡くなった人の思い出話をしているみたいだ、と思った。その途端、心臓をギュッと掴まれたような痛みを感じて動揺する。
(えっ……まさか、まさかまさか、チェカ、し、し、し…………死んでるの?!)
その思いつきに、霧の頭上に盛大な「ガーン!!」という文字が漫画的に浮かぶ。
(う、う、嘘でしょ、だって主人公なのに! い、嫌だよそんなウツ展開!! だって、あたし、チェカに会って色々話したいって、思ってたのに! すごく爽快な性格の主人公だもん、嫌いって言う人、見たことないぐらい! 当然会いたい! それにこのあたしの不可解な現象も、もしかしたらチェカなら何か知ってるかもって……。そ、それなのに、ま、まさか…………)
霧の心臓が、ドッドッドッと音を立てる。叫び出したくなるような不安と焦燥を抱えながら、霧は思い切って誰ともなく尋ねた。
「……あの……チェ、チェ、チェカ叔父さんは、お、お、おおおお元気?」
その場の空気がまたもや、ピンと張り詰める。
「あのね……話せば長くなるんだけど、聞いてくれる? 今朝、みんなと草原で会った時、僕が言ったこと、二人とも覚えてる? キリは眠っている間、ずっと日本という異世界で暮らしている夢を見ていて、目覚めた今も、現実と夢の区別がなくなってしまっている、っていうところ……」
アデルはうなずいて、リューエストに答えた。
「うん。覚えてるわよ。日本って、言語双生界の日本のことでしょ? おとぎ話なんかによく出てくる。遥か昔、大戦のときにこの世界にヒビが入って、日本っていう異世界から日本語という一連の記号体系が流れ込み、ククリコ・アーキペラゴの人々の生活に根付いたって言われてる――あれよね? ファンタジックな作り話って感じだけど、日本について本気で研究してる人もいるらしいわね」
「そう、その日本。キリの、その日本を舞台にした夢の中にはね、こっちの現実世界が時々夢として出てきたみたいなんだ。夢の中で眠り、また夢を見る、っていう感じでね」
「え、ちょっと待って。混乱してきた。キリは、日本という架空の世界で暮らしている夢を見ていて、更にその夢の中で眠っているとき、こっちの現実世界を夢として見ていた……ってこと? そうなの? キリ?」
突然アデルから話を振られて、霧はまごついた。
「え、あ……よく、分かんない。ごめん。分かんない」
「駄目よ、アデル。キリを困らせちゃ。いいのよ、キリ。答えられなくても」
リリエンヌの優しさに感謝しながらも、霧は何だかみんなを騙しているような気持ちになってきて、居心地悪く身じろぎする。一方、リューエストはいつになく真剣な表情で、続きを話し出した。
「アデル、キリにも何が起こっているのか、よく分かっていないんだ。僕たちも、キリから聞いたことを繋ぎ合わせて、推測しているだけなんだよ。とにかくキリは、夢の中で日本とこちらの世界を同時に体験していたらしく、目覚めたときも言葉に不自由はなかったんだ。もっとも、この半年間、キリはいつもボーッとしていて、自分からはあまりしゃべらなかったけど」
「え、あまりしゃべらなかったって、本当に?! 今この人、しゃべりまくりでうるさいくらいなんだけど!」
アデルが驚きながら割り込んでくる。リューエストは微笑みながら、答えた。
「僕も驚いてるよ。きっとみんなとの出会いが、刺激になったんだと思う。とにかくこの半年間、僕とリール叔母さんはキリに色んなことを問いかけてね、それでどうやら、キリは眠っている間ずっと不思議な夢を見ていたらしい、ってことを知ったんだ。その夢の大半は、日本という異世界での暮らし。そして更にその中の夢として、こちらの現実世界の様子を垣間見ていたらしい。だから『辞典』という存在も、辞典妖精や古城学園についてもキリは知っていた。その一方で、夢の中には出てこなかった、この世界のごく基本的なことをまったく知らなかったりする」
「そっか、それで競技場のハイテクトイレの使い方がわからなかったり、『辞典』で買い物するときあんなに大げさだったんだ……」
アデルが納得しながらそう言うと、リリエンヌも同様にうなずきながら言った。
「キリがあんなに素晴らしい表現ができるのは、夢の中で言葉を習得していたから、なんですのね。納得ですわ。……そういえば眠っている間、栄養はどうしていたんですの?」
「植物みたいに、光と水で足りるような特殊な癒術を、常時かけてもらっていたんだ。リール叔母さんはそういうのすごく得意だし、チェカ叔父さんも僕たちの両親も、キリの健康が保たれるように辞典魔法を絶やさなかった。だから目覚めた後も、運動機能を速やかに取り戻せたんだ」
「ああ、なるほど。癒術の粋を尽くしたのね。ダリアの一族は、『癒術免許』を持っている人が多いから……」
「素晴らしいですわ。キリを見ていれば、皆さんがどれほど巧みな技を行使したか、わかりますわ。とても大切にされていたんですわね、キリ。こうして無事目覚め、お話しできて本当に良かったと思いますわ」
アデルもリリエンヌも感心した様子で納得している。霧もまた、辞典魔法パネェ……などと他人事のように感心していた。
(な、なるほどぉ……。今までこれは夢だと思ってたから深く考えなかったけど、ちゃんと説明ついてる……。眠ったきりでどうやって生きてたんだとチラッと疑問に思ってたけど、そういうことなのかぁ……。日本の先端医療の代わりに、こちらでは辞典魔法で高度な医療行為が行われるというわけね。……でも……これが現実世界なら、この状況、どうやって作られたの? あたし、この世界に馴染みすぎじゃん? 一体、何がどうなって……。てか、チェカは、いったいどこに……)
そうして霧が疑問に思っている間も、リューエストはアデルとリリエンヌに話を続けている。
「そういうわけで、とても不思議な話なんだけど、キリは半年前に目覚めた時、教えたわけじゃないのにこちらのことを部分的に知っていてね。リール叔母さんが言うには、キリは無意識に『辞典』の力を使って、自分の周囲の情報を仕入れてたんじゃないかって。キリみたいに桁外れな『辞典』の力を持っていたら、有り得る話でしょ。だから……」
リューエストは少々言い淀みながら、先を続けた。
「……キリは、さっきの言葉から察するに、チェカ叔父さんのことも知っていた……みたいだね。この半年、僕たち――僕とキリとリール叔母さんの間で、チェカ叔父さんの話題は一度も出なかったから……気付かなかったけど……」
リューエストは霧に優しい眼差しを向けながら、ゆっくりと落ち着いた口調で問いかけてきた。
「キリはチェカ叔父さんを、覚えていたんだね? 叔父さんは、よく眠っているキリに会いに来て、話しかけてくれたもんね。それとも、夢の中にチェカ叔父さん、出てきたの?」
リューエストの問いかけに、みんなの視線が霧に集まる。
霧はどう答えたものかと狼狽えながらも、適当に話を合わせることにした。
「えと、えと、……うん。ゆ、夢なのか何のかよく分からないけど、うん。あの、その、チェカ叔父さんは、よくアデルのこと……話してた、でしょ? あの、よく通る、朗らかな声の人……だよね? え、その、あの、あの人、アデルの自慢、してたよね? ね?」
リューエストは特に不審がらずに、うなずいた。
「うん、してた。やっぱり聞いていたんだね。チェカ叔父さん、何度も眠っているキリに会いに来て、話しかけてたからね。いつまで経っても目覚めないキリのこと、一族のほとんどが諦めてしまったあとも、チェカ叔父さんだけは定期的に訪ねてきて、キリに話しかけてくれた。繰り返し話しかけて、刺激を与えるのがいいんだって、よく言ってたな。眠っているようで、聞いているはずだからって」
「お父さんらしい……」
「うん。辛抱強くて、諦めない、大きくてあったかい真心の人だからね、チェカ叔父さん」
「ほんとそう……」
「……思い出すなぁ……チェカ叔父さん、アデルを引き取ってからは、うちに来るたびいつもアデルの自慢をしてね、可愛い、優秀、うちの子素晴らしい!っていつも連呼してた」
「…………そうなんだ。お父さんったら……」
霧は、二人の神妙な雰囲気に、まるで亡くなった人の思い出話をしているみたいだ、と思った。その途端、心臓をギュッと掴まれたような痛みを感じて動揺する。
(えっ……まさか、まさかまさか、チェカ、し、し、し…………死んでるの?!)
その思いつきに、霧の頭上に盛大な「ガーン!!」という文字が漫画的に浮かぶ。
(う、う、嘘でしょ、だって主人公なのに! い、嫌だよそんなウツ展開!! だって、あたし、チェカに会って色々話したいって、思ってたのに! すごく爽快な性格の主人公だもん、嫌いって言う人、見たことないぐらい! 当然会いたい! それにこのあたしの不可解な現象も、もしかしたらチェカなら何か知ってるかもって……。そ、それなのに、ま、まさか…………)
霧の心臓が、ドッドッドッと音を立てる。叫び出したくなるような不安と焦燥を抱えながら、霧は思い切って誰ともなく尋ねた。
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