26 / 175
一章 入学旅行一日目
1-12c プロポーズバトル 2
しおりを挟む
「う~ん、がんばれ、星の女性! さあ、二回戦目だ!」
霧がそう呟くと、レフリーの合図で二回戦目が始まった。今度はひし形の女性が先攻だ。
「あなたの笑顔は太陽! あなたの眼差しはポカポカ陽気! あなたの寝顔は甘~いお菓子!」
おおっとぉ……と、霧は苦笑いしながら、感想をこぼす。
「寝顔って……。このひし形の女性、大胆に肉体関係匂わせて、ライバルの女性に言葉で殴りこみかましてない? ううむ、あの男、ニヤニヤしてる場合か? 星の女性、怒ってるじゃないの。あの男が二股かけてんの、丸わかり。これやばくね?」
「サイテー!! フケツよ!!」
「あらあら……うふふ。これだからプロポーズバトルは……ねぇ……うふふ」
「ほっほっほっ、お熱いのぉ! 審判妖精は……35点と出たぞ。さてさて、星の女性の番じゃ。楽しみじゃの」
霧に続いてアデル、リリエンヌ、トリフォンがそう感想を漏らす中、リューエストとアルビレオは口をつぐんでいた。リューエストは何か言いたげだったが、アルビレオの方は無表情で何を考えているのかさっぱり分からない。霧はチラッとアルビレオを一瞥し、「いるよね? 息してるよね? 寝てないよね? このバトルを見て、よく静かにしていられるなー」と彼の冷静ぶりに心の中で感心していた。
そんな中、星の女性の「表現」が始まる。
「あなたの笑顔は夜明けの光。あなたの眼差しは真昼の星。あなたの瞳は星の瞬きに隠れた、尊き明日の輝き」
おおっと……これは!と、霧は唸った。先行の女性の表現をもじって、うまく対抗している。言葉の使い方が、上品で詩的だ。先行のひし形の女性と同じように、意中の男性を太陽になぞらえているが、星の女性の表現の方がはるかに巧みだ。三つのセンテンスで朝、昼、夜を現し、更に、「寝顔」を「瞳」に変更することで、星の女性はまだ男性との関係が清らかな状態であることをほのめかしている。その上で、二人の将来が輝いているとも表現し、男性への愛とライバルへの牽制を同時に投げている。
「素晴らしいのぉ……」
トリフォンは感心してうなずき、霧もまたうんうんと同意を示す。
審判妖精は、なんと82点という高得点を打ち出した。観覧者もほとんどが星の女性に投票し、二回戦目は星の女性が勝利した。
「いいぞぉいいぞぉ、盛り上がってきたぞ、三回戦目でどっちが勝つかな?! どっちも頑張れぇー!」
座席から腰を浮かせて応援する霧に向かって、アデルが「ちょっとキリ、恥ずかしいわね、静かに観戦しなさいよ!」とたしなめる。霧は即座に反論した。
「静かに観戦とは、そはいかに……。ゴルフじゃないんだから……」
「は? ごるふ? 何それ?」
「あっ……、ゴルフ、無いんか、そうだよな、無いわ、この世界に、ゴルフ」
アデルは「?」を顔に張り付かせていたが、やがて始まった三回戦目に意識を移した。
観覧者が固唾を呑んで見守る中、三回戦目も星の女性の勝利になり、結果2対1で星の女性がこの競技の勝利者となった。ひし形の女性は悔しがって台座を壊さんばかりに蹴っている。それを制止したレフリーは、勝負に負けた女性をなぐさめながら、プロポーズバトルの表現対象となった男性にインタビューした。
「さて、モテ男さん、このような結果となりましたが、どちらかの方とご結婚をお決めになりますか?」
「はい、決めました。俺はちょっとアホなんで、『辞典』が強く頭の良い彼女と結婚して一緒に幸せになります! 君、ごめんな! 俺みたいなアホ、すぐ忘れてくれ! 大丈夫、魅力的な君はすぐ素敵な恋人ができるさ」
ひし形の女性をフォローしながら、イケメンモテ男が星の女性の肩を抱く。レフリーは続けて、勝者の星の女性にインタビューした。
「だそうです! あなたは、この男性とご結婚されますか?」
「はい、彼の美しい顔を受け継いだ子供が欲しいので、結婚します」
レフリーは「おめでとうございます!」と叫び、競技をしめくくる。
「いやぁ、胸がキュンとなる言葉選びが、絶妙でした! 熱いバトルでしたね! それではみなさん、ごきげんよう! よろしければ次のバトルも続けてご観覧ください! 10分後に開始予定です!」
観覧席から拍手が送られる中、アデルがポツリとこぼす。
「彼に似た軽いおつむの子供ができそうで、私ならごめんだなぁ……」
「でもあの男性、本当に美しい顔立ちだわ。……子供が出来たら、さっそく星の女性に捨てられそうだけど」
「確かに。顔だけ似てるといいね。生まれる子供のためにも」
そう言いながら席を立ったアデルは、まだ座ったままの霧に声をかけた。
「キリ、まさか次の競技も見るつもりじゃないよね?! 課題2が完了になったから、もう見学は終わりよ」
「えっ、今の一組で見学終わりなの?! だってほら、次のプロポーズバトルも面白そうだよ?! 全員男性だし!! 男同士の熱いバトル、見て行こうよ!」
「ゆっくりしてる時間はないのよ。受付での説明、聞いたでしょ。課題3のために私たちに用意してもらった『サブコート15』は、11時から13時の2時間しか使えないし、もう11時過ぎてる。早くしないとお昼を食べる時間もなくなるわ。課題3が終わったら課題4が続けて控えてるんだから。入学旅行の初日は、ものすごく忙しいのよ!」
「でも……でも……」
渋っている霧に、リューエストが声をかけた。
「キリ、また今度見に来たらいいじゃない。学園に戻ったら外出許可をもらって、休日に連れてきてあげるから。今は行こう」
学園に戻れる日は、入学旅行が終わる日だ。霧は胸がチクンと痛くなるのを感じた。
(今度……なんて、あるんだろうか。あたしには、今しかないんじゃ、ないだろうか)
入学旅行で出される課題は8まであり、それらがすべて「完了」となると学園に戻ってこられる。当然、班によって課題消化のスピードは変わるため、入学旅行の期間にはバラつきがあり、平均日数は18日ほど。過去に最も早く課題を終えた班は10日で、最も遅かった班は2か月といわれている。
(早くても10日……。あたし、学園に戻れるんだろうか。この夢は、いつ終わっても不思議はない)
霧は、ひどくナーバスになってきた。そしてその気持ちを、悟られたくなかった。
班の面々が、席を立とうとしない霧に対して、戸惑いと苛立ち、心配と焦りの混ざったような眼差しを投げかけている。それを感じ、霧はハッとした。たとえこれが夢だとしても、霧はこの場に居合わせ、一緒に入学旅行を楽しんでいる彼らの、負担にはなりたくなかった。自分が原因で入学旅行の遅延を招いて、誰も悲しませたくなかった。楽しく朗らかに、過ごしてほしかった。
霧は途端に、元気よく席を立つと、わざと明るい口調で言い放つ。
「そ、そうだよね! また、来たらいいよね! うん、うん。また」
またの機会はないかもしれない――霧はその言葉を呑み込んで、班の皆と次の課題へと向かうために席を立つ。
その霧の様子を、探るようにアデルが見ていたことに、霧は気付かなかった。
霧がそう呟くと、レフリーの合図で二回戦目が始まった。今度はひし形の女性が先攻だ。
「あなたの笑顔は太陽! あなたの眼差しはポカポカ陽気! あなたの寝顔は甘~いお菓子!」
おおっとぉ……と、霧は苦笑いしながら、感想をこぼす。
「寝顔って……。このひし形の女性、大胆に肉体関係匂わせて、ライバルの女性に言葉で殴りこみかましてない? ううむ、あの男、ニヤニヤしてる場合か? 星の女性、怒ってるじゃないの。あの男が二股かけてんの、丸わかり。これやばくね?」
「サイテー!! フケツよ!!」
「あらあら……うふふ。これだからプロポーズバトルは……ねぇ……うふふ」
「ほっほっほっ、お熱いのぉ! 審判妖精は……35点と出たぞ。さてさて、星の女性の番じゃ。楽しみじゃの」
霧に続いてアデル、リリエンヌ、トリフォンがそう感想を漏らす中、リューエストとアルビレオは口をつぐんでいた。リューエストは何か言いたげだったが、アルビレオの方は無表情で何を考えているのかさっぱり分からない。霧はチラッとアルビレオを一瞥し、「いるよね? 息してるよね? 寝てないよね? このバトルを見て、よく静かにしていられるなー」と彼の冷静ぶりに心の中で感心していた。
そんな中、星の女性の「表現」が始まる。
「あなたの笑顔は夜明けの光。あなたの眼差しは真昼の星。あなたの瞳は星の瞬きに隠れた、尊き明日の輝き」
おおっと……これは!と、霧は唸った。先行の女性の表現をもじって、うまく対抗している。言葉の使い方が、上品で詩的だ。先行のひし形の女性と同じように、意中の男性を太陽になぞらえているが、星の女性の表現の方がはるかに巧みだ。三つのセンテンスで朝、昼、夜を現し、更に、「寝顔」を「瞳」に変更することで、星の女性はまだ男性との関係が清らかな状態であることをほのめかしている。その上で、二人の将来が輝いているとも表現し、男性への愛とライバルへの牽制を同時に投げている。
「素晴らしいのぉ……」
トリフォンは感心してうなずき、霧もまたうんうんと同意を示す。
審判妖精は、なんと82点という高得点を打ち出した。観覧者もほとんどが星の女性に投票し、二回戦目は星の女性が勝利した。
「いいぞぉいいぞぉ、盛り上がってきたぞ、三回戦目でどっちが勝つかな?! どっちも頑張れぇー!」
座席から腰を浮かせて応援する霧に向かって、アデルが「ちょっとキリ、恥ずかしいわね、静かに観戦しなさいよ!」とたしなめる。霧は即座に反論した。
「静かに観戦とは、そはいかに……。ゴルフじゃないんだから……」
「は? ごるふ? 何それ?」
「あっ……、ゴルフ、無いんか、そうだよな、無いわ、この世界に、ゴルフ」
アデルは「?」を顔に張り付かせていたが、やがて始まった三回戦目に意識を移した。
観覧者が固唾を呑んで見守る中、三回戦目も星の女性の勝利になり、結果2対1で星の女性がこの競技の勝利者となった。ひし形の女性は悔しがって台座を壊さんばかりに蹴っている。それを制止したレフリーは、勝負に負けた女性をなぐさめながら、プロポーズバトルの表現対象となった男性にインタビューした。
「さて、モテ男さん、このような結果となりましたが、どちらかの方とご結婚をお決めになりますか?」
「はい、決めました。俺はちょっとアホなんで、『辞典』が強く頭の良い彼女と結婚して一緒に幸せになります! 君、ごめんな! 俺みたいなアホ、すぐ忘れてくれ! 大丈夫、魅力的な君はすぐ素敵な恋人ができるさ」
ひし形の女性をフォローしながら、イケメンモテ男が星の女性の肩を抱く。レフリーは続けて、勝者の星の女性にインタビューした。
「だそうです! あなたは、この男性とご結婚されますか?」
「はい、彼の美しい顔を受け継いだ子供が欲しいので、結婚します」
レフリーは「おめでとうございます!」と叫び、競技をしめくくる。
「いやぁ、胸がキュンとなる言葉選びが、絶妙でした! 熱いバトルでしたね! それではみなさん、ごきげんよう! よろしければ次のバトルも続けてご観覧ください! 10分後に開始予定です!」
観覧席から拍手が送られる中、アデルがポツリとこぼす。
「彼に似た軽いおつむの子供ができそうで、私ならごめんだなぁ……」
「でもあの男性、本当に美しい顔立ちだわ。……子供が出来たら、さっそく星の女性に捨てられそうだけど」
「確かに。顔だけ似てるといいね。生まれる子供のためにも」
そう言いながら席を立ったアデルは、まだ座ったままの霧に声をかけた。
「キリ、まさか次の競技も見るつもりじゃないよね?! 課題2が完了になったから、もう見学は終わりよ」
「えっ、今の一組で見学終わりなの?! だってほら、次のプロポーズバトルも面白そうだよ?! 全員男性だし!! 男同士の熱いバトル、見て行こうよ!」
「ゆっくりしてる時間はないのよ。受付での説明、聞いたでしょ。課題3のために私たちに用意してもらった『サブコート15』は、11時から13時の2時間しか使えないし、もう11時過ぎてる。早くしないとお昼を食べる時間もなくなるわ。課題3が終わったら課題4が続けて控えてるんだから。入学旅行の初日は、ものすごく忙しいのよ!」
「でも……でも……」
渋っている霧に、リューエストが声をかけた。
「キリ、また今度見に来たらいいじゃない。学園に戻ったら外出許可をもらって、休日に連れてきてあげるから。今は行こう」
学園に戻れる日は、入学旅行が終わる日だ。霧は胸がチクンと痛くなるのを感じた。
(今度……なんて、あるんだろうか。あたしには、今しかないんじゃ、ないだろうか)
入学旅行で出される課題は8まであり、それらがすべて「完了」となると学園に戻ってこられる。当然、班によって課題消化のスピードは変わるため、入学旅行の期間にはバラつきがあり、平均日数は18日ほど。過去に最も早く課題を終えた班は10日で、最も遅かった班は2か月といわれている。
(早くても10日……。あたし、学園に戻れるんだろうか。この夢は、いつ終わっても不思議はない)
霧は、ひどくナーバスになってきた。そしてその気持ちを、悟られたくなかった。
班の面々が、席を立とうとしない霧に対して、戸惑いと苛立ち、心配と焦りの混ざったような眼差しを投げかけている。それを感じ、霧はハッとした。たとえこれが夢だとしても、霧はこの場に居合わせ、一緒に入学旅行を楽しんでいる彼らの、負担にはなりたくなかった。自分が原因で入学旅行の遅延を招いて、誰も悲しませたくなかった。楽しく朗らかに、過ごしてほしかった。
霧は途端に、元気よく席を立つと、わざと明るい口調で言い放つ。
「そ、そうだよね! また、来たらいいよね! うん、うん。また」
またの機会はないかもしれない――霧はその言葉を呑み込んで、班の皆と次の課題へと向かうために席を立つ。
その霧の様子を、探るようにアデルが見ていたことに、霧は気付かなかった。
1
お気に入りに追加
49
あなたにおすすめの小説

黒白の魔法少女初等生(プリメール) - sorcier noir et blanc -
shio
ファンタジー
神話の時代。魔女ニュクスと女神アテネは覇権をかけて争い、ついにアテネがニュクスを倒した。力を使い果たしたアテネは娘同然に育てた七人の娘、七聖女に世の平和を託し眠りにつく。だが、戦いは終わっていなかった。
魔女ニュクスの娘たちは時の狭間に隠れ、魔女の使徒を現出し世の覇権を狙おうと暗躍していた。七聖女は自らの子供たち、魔法少女と共に平和のため、魔女の使徒が率いる従僕と戦っていく。
漆黒の聖女が魔女の使徒エリスを倒し、戦いを終結させた『エリスの災い』――それから十年後。
アルカンシエル魔法少女学園に入学したシェオル・ハデスは魔法は使えても魔法少女に成ることはできなかった。異端の少女に周りは戸惑いつつ学園の生活は始まっていく。
だが、平和な日常はシェオルの入学から変化していく。魔法少女の敵である魔女の従僕が増え始めたのだ。

異世界で泣いていた僕は、戻って来てヒーロー活動始めます。
まったりー
ファンタジー
8歳の頃、勇者召喚で異世界に飛んだ主人公、神楽啓斗(かぐらけいと)は、1年間を毎日泣いて過ごしていました。
そんな彼を可哀そうと思ったのは、その世界で女神と呼ばれている女性で、使い魔を通して色々力添えをして行き、段々と元気になった神楽啓斗(かぐらけいと)は、異世界で生きる訓練を始めます。
ですが、子供は親元に戻るべきと女神様は力を使い、現代に戻してくれたのです。
戻って来た現代では、女神様の使い魔も助けも行われ続け、神楽啓斗(かぐらけいと)は異世界の力を使い、困ってる人を助けるヒーロー活動を始めます。
普通の平和な世界だと思っていた神楽啓斗(かぐらけいと)でしたが、世界には裏の顔が存在し、戦いの中に身を置く事になって行く、そんなお話です。

異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
シャルロット姫の食卓外交〜おかん姫と騎士息子の詰め所ごはん
ムギ・オブ・アレキサンドリア
ファンタジー
お料理や世話焼きおかんなお姫様シャルロット✖️超箱入り?な深窓のイケメン王子様グレース✖️溺愛わんこ系オオカミの精霊クロウ(時々チワワ)の魔法と精霊とグルメファンタジー
プリンが大好きな白ウサギの獣人美少年護衛騎士キャロル、自分のレストランを持つことを夢見る公爵令息ユハなど、[美味しいゴハン]を通してココロが繋がる、ハートウォーミング♫ストーリーです☆
エブリスタでも掲載中
https://estar.jp/novels/25573975
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

病弱少年が怪我した小鳥を偶然テイムして、冒険者ギルドの採取系クエストをやらせていたら、知らないうちにLV99になってました。
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
ベッドで寝たきりだった少年が、ある日、家の外で怪我している青い小鳥『ピーちゃん』を助けたことから二人の大冒険の日々が始まった。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる