61 / 68
4章
4. レジナルド王太子の奇行
しおりを挟む
――レジナルドの様子がおかしい。
彼が健康体になってから20日ほどが過ぎ、ローズは違和感に気付いた。
当初、「奇跡の薬」によって病を完全に退けたレジナルドは、シャーロットに溢れる感謝の意を示し、見違えるほど明るい笑顔を皆に披露していた。
ローズは一度、その元気なレジナルドと直接会っている。そのときには、おかしなところは何もなかった。レジナルドはシャーロットとの親密な関係を隠そうともせず、ローズは二人の明るい未来に希望を見出していた。
そう――何もかも、きっとうまくいく。そう信じることが出来た。ローズは悪役令嬢の役割を免除され、シャーロットは本命のレジナルドと結婚して幸せになるだろう。それにフローレンスの一件以来、悪役令嬢の代役が出現した気配もない。世界はきっと、悪役を諦めてシナリオを変更したに違いない。ローズはそんな風に楽観していた。
しかしその後、静かに見えた水面に波風が立ち始める。
レジナルドはローズにある手紙を寄越したのだ。その内容は明らかなラブレターで、恋しいから会いに来てほしい、と書かれてあった。
シャーロットに送る手紙を間違えたのかしら……と思いローズが無視していると、やがてレジナルド本人がフィッツジェラルド邸に訪ねてきた。
庭で双子と遊んでいたローズは、目の前に現れたレジナルドの姿にひどく驚いた――彼の出現に驚いた、というよりも、彼の姿に。確かに彼は従兄のレジナルドなのだが、同時に見知らぬ誰かのように感じた。何か異様な気配があるのだ。病を克服したレジナルドは自信に満ち溢れていたが、今やそれを通り越して傲慢な雰囲気すら醸し出している。
ローズは思わず、双子を自分の後ろにかばった。悪しきものから守るように。レジナルドはそんなローズの警戒した様子など気にもせず、満面の笑みで彼女の傍に近づき言った。
「ああ……愛しいローズ、やっと会えたね。私の手紙は届かなかったのか? あなたと直接話がしたいから王宮に来るようにとしたためたのだが」
「ごきげんよう、レジナルド殿下。手紙は届きましたわ。でもシャーロットへの手紙が間違って届いたか、或いはふざけていらっしゃるのかと」
「ふざけてなど。私はあなたを愛しているのだ、ローズ」
ローズは眉をしかめてレジナルドに言った。
「あなたはシャーロットを愛していらっしゃるでしょう、我が従兄どの。いったいどうなさったのです?」
「ああ……確かに、シャーロットを愛している。ローズ、あなたの次に。シャーロットはきっと許してくれるだろう、私がローズを妻にと望むことを。そもそも、ローズの素晴らしさを褒め称え、私をその気にさせたのはシャーロットなのだから」
「意味が分かりませんわ、殿下。シャーロットは心からあなたを愛しています。彼女ほど深い真心を持つ乙女は他にはいませんわ」
「いるとも、ローズ。あなただ。おお……ローズ、もう苦しい恋などしなくてよいのだ。あなたは優し過ぎるゆえ、友人となったシャーロットに遠慮して、ずっと私への恋心を封印していたのだろう? わかっているよ、ローズ……」
ローズの背筋に、ゾッと悪寒が走る。
いったいなぜ、そんな馬鹿げた勘違いが芽生えたのだろう。
「レジナルド殿下、よくお聞きください。私の愛する人は、あなたではありません。なぜそんな誤解をなさっているのか、私にはさっぱり理解できませんわ!」
「フィリップから聞いたのだよ。あなたには以前から密かに愛する人がいるが、障害があって結ばれることが難しいのだと。その愛の深さに気付いたフィリップは、あなたの幸福を一番に考え身を引くことにしたと、そう言っていた」
フィリップの言った「障害」とは、シュリとの身分違いのことだろう、とローズは思い当たった。フィリップは旅の間に、ローズがシュリを愛していることに気付いた。そしてシュリも同様にローズを愛していることを知ったフィリップは、潔く身を引くことに決めたのだ。
シュリが異国の王子であることは、フィッツジェラルド家の関係者以外は、まだ誰も知らない。フィッツジェラルド卿はシュリの特殊な立ち位置を考慮し、近いうちに実行される政権奪回の妨げになってはいけないと、事情を知ってしまった使用人に対しても口止めをしている。おしゃべり好きな使用人がそのうち漏らしてしまうだろうとは予想できるが、今はまだ王宮にその噂は届いてはいないはずだ。
それにしても……と、ローズは頭を悩ませた。レジナルドがローズとシュリのことを知らないとはいえ、「ローズの意中の相手は自分だ」などと、勘違いも甚だしい。
ローズは「氷の薔薇姫」という異名に相応しい凍てついた眼差しで、毅然とレジナルドに言い放った。
「レジナルド殿下、もう一度、申し上げます。私はあなたを愛していません。今日のことは、忘れることといたします。殿下もお忘れになり、シャーロットの元へお戻りください」
「おお……ローズ。本当にあなたは、友達思いの優しい女性だ。シャーロットから話を聞いたよ。『奇跡の薬』の材料を探し求める旅の間、あなたは何度もシャーロットを助けてくれたそうだね。
愛しいローズ、なぜそれほどまでに熱心に、『奇跡の薬』の完成に尽力してくれたのだ? あなたには何ら得となることはないのに、『奇跡の薬』のレシピを明かし、身を挺してシャーロットを守り、すべての手柄を彼女に託した。どうしてそこまでしてくれたのだ? それはあなたが、私を愛しているからに他ならない。しかしシャーロットへの友情から、あなたは身を引いた。美しいローズ、あなたはその外見以上に美しい心を持つ、素晴らしい女性だ。私の妻に相応しい。さあ、意地を張らず、私の求婚を受け入れてください」
ゾゾゾゾゾ、とローズは鳥肌を立てた。
「私は殿下を愛していません! 私の愛する殿方は、他におります! 私はその方の求婚を受け入れる準備をしているところで、あなたの入る余地は、100億分の1とてありませんわ! さあ、お帰りになって! 王太子といえど、狂気じみた発言をなさるあなたを歓迎することはできません!」
ローズの様子がおかしいことに気付いたフィッツジェラルド家の執事が、傍に近づいてくる。ローズは双子の手を両手でしっかり握り、後ずさるようにレジナルドから離れた。そして執事に駆け寄り、「王太子をお見送りしてちょうだい!もうお帰りよ!」と叫ぶ。
王太子は執事の執り成しを受け入れ、それ以上何もせず王宮に戻って行った。しかし、その日からおかしな噂が立つようになったのだ。
「氷の薔薇姫ローズ嬢は、悪魔憑きらしい」
「レジナルド王太子に言いよってフラれた腹いせに、悪魔を呼び出して復讐しようとしているらしい」
「フィッツジェラルド家の美しきご令嬢は、その美貌を保つために8人も集めたポポリスの血を毎日舐めているらしい」
そんなおぞましい、根も葉もない噂が。
噂には尾ひれはひれが付き、その内容はどんどん支離滅裂かつ邪悪なものへと変貌しながら、あっという間に広まっていった。
もちろん、ローズの父であるフィッツジェラルド卿が黙っているわけもなく、卿は王宮に足を運び、王に直接被害を訴え事態の収束を願い出た。
一方、シャーロットはローズを心配し、自分の住む神秘の森の城に避難してはどうか、と提案してきた。シャーロットは真剣な口調で、ローズに言った。
「魔王が絡んでいることは間違いないと思うの。レジーに取りついて、裏で動いている……そんな気配がするの。私がレジーに近付いた途端、邪悪な気配がなくなって、彼は正気に戻るのよ。レジ―はこのところ、記憶の曖昧なときがあると言っていたわ。
ヴァネッサが言っていたように、魔王の力はまだ弱く、私との直接対決を避けているに違いないわ。だから私、しばらくレジーに張りつくことにしたの。だけど、あなたが心配だわ。
ローズ、神秘の森は不思議な力で守られていて、魔王は近づけない。それに私の弟妹たちもまた、勇者の子孫。みんな大好きなあなたを守りたくて、城で待ってる。お願い、私たちにあなたを守らせて」
ローズは目に涙を浮かべて、シャーロットの提案に同意した。
そこで早速、シャーロットの住む神秘の森に移り住む準備をしていたところ――ローズは突然、自邸に乗り込んできた王国騎士団の面々に拘束されてしまった。
彼が健康体になってから20日ほどが過ぎ、ローズは違和感に気付いた。
当初、「奇跡の薬」によって病を完全に退けたレジナルドは、シャーロットに溢れる感謝の意を示し、見違えるほど明るい笑顔を皆に披露していた。
ローズは一度、その元気なレジナルドと直接会っている。そのときには、おかしなところは何もなかった。レジナルドはシャーロットとの親密な関係を隠そうともせず、ローズは二人の明るい未来に希望を見出していた。
そう――何もかも、きっとうまくいく。そう信じることが出来た。ローズは悪役令嬢の役割を免除され、シャーロットは本命のレジナルドと結婚して幸せになるだろう。それにフローレンスの一件以来、悪役令嬢の代役が出現した気配もない。世界はきっと、悪役を諦めてシナリオを変更したに違いない。ローズはそんな風に楽観していた。
しかしその後、静かに見えた水面に波風が立ち始める。
レジナルドはローズにある手紙を寄越したのだ。その内容は明らかなラブレターで、恋しいから会いに来てほしい、と書かれてあった。
シャーロットに送る手紙を間違えたのかしら……と思いローズが無視していると、やがてレジナルド本人がフィッツジェラルド邸に訪ねてきた。
庭で双子と遊んでいたローズは、目の前に現れたレジナルドの姿にひどく驚いた――彼の出現に驚いた、というよりも、彼の姿に。確かに彼は従兄のレジナルドなのだが、同時に見知らぬ誰かのように感じた。何か異様な気配があるのだ。病を克服したレジナルドは自信に満ち溢れていたが、今やそれを通り越して傲慢な雰囲気すら醸し出している。
ローズは思わず、双子を自分の後ろにかばった。悪しきものから守るように。レジナルドはそんなローズの警戒した様子など気にもせず、満面の笑みで彼女の傍に近づき言った。
「ああ……愛しいローズ、やっと会えたね。私の手紙は届かなかったのか? あなたと直接話がしたいから王宮に来るようにとしたためたのだが」
「ごきげんよう、レジナルド殿下。手紙は届きましたわ。でもシャーロットへの手紙が間違って届いたか、或いはふざけていらっしゃるのかと」
「ふざけてなど。私はあなたを愛しているのだ、ローズ」
ローズは眉をしかめてレジナルドに言った。
「あなたはシャーロットを愛していらっしゃるでしょう、我が従兄どの。いったいどうなさったのです?」
「ああ……確かに、シャーロットを愛している。ローズ、あなたの次に。シャーロットはきっと許してくれるだろう、私がローズを妻にと望むことを。そもそも、ローズの素晴らしさを褒め称え、私をその気にさせたのはシャーロットなのだから」
「意味が分かりませんわ、殿下。シャーロットは心からあなたを愛しています。彼女ほど深い真心を持つ乙女は他にはいませんわ」
「いるとも、ローズ。あなただ。おお……ローズ、もう苦しい恋などしなくてよいのだ。あなたは優し過ぎるゆえ、友人となったシャーロットに遠慮して、ずっと私への恋心を封印していたのだろう? わかっているよ、ローズ……」
ローズの背筋に、ゾッと悪寒が走る。
いったいなぜ、そんな馬鹿げた勘違いが芽生えたのだろう。
「レジナルド殿下、よくお聞きください。私の愛する人は、あなたではありません。なぜそんな誤解をなさっているのか、私にはさっぱり理解できませんわ!」
「フィリップから聞いたのだよ。あなたには以前から密かに愛する人がいるが、障害があって結ばれることが難しいのだと。その愛の深さに気付いたフィリップは、あなたの幸福を一番に考え身を引くことにしたと、そう言っていた」
フィリップの言った「障害」とは、シュリとの身分違いのことだろう、とローズは思い当たった。フィリップは旅の間に、ローズがシュリを愛していることに気付いた。そしてシュリも同様にローズを愛していることを知ったフィリップは、潔く身を引くことに決めたのだ。
シュリが異国の王子であることは、フィッツジェラルド家の関係者以外は、まだ誰も知らない。フィッツジェラルド卿はシュリの特殊な立ち位置を考慮し、近いうちに実行される政権奪回の妨げになってはいけないと、事情を知ってしまった使用人に対しても口止めをしている。おしゃべり好きな使用人がそのうち漏らしてしまうだろうとは予想できるが、今はまだ王宮にその噂は届いてはいないはずだ。
それにしても……と、ローズは頭を悩ませた。レジナルドがローズとシュリのことを知らないとはいえ、「ローズの意中の相手は自分だ」などと、勘違いも甚だしい。
ローズは「氷の薔薇姫」という異名に相応しい凍てついた眼差しで、毅然とレジナルドに言い放った。
「レジナルド殿下、もう一度、申し上げます。私はあなたを愛していません。今日のことは、忘れることといたします。殿下もお忘れになり、シャーロットの元へお戻りください」
「おお……ローズ。本当にあなたは、友達思いの優しい女性だ。シャーロットから話を聞いたよ。『奇跡の薬』の材料を探し求める旅の間、あなたは何度もシャーロットを助けてくれたそうだね。
愛しいローズ、なぜそれほどまでに熱心に、『奇跡の薬』の完成に尽力してくれたのだ? あなたには何ら得となることはないのに、『奇跡の薬』のレシピを明かし、身を挺してシャーロットを守り、すべての手柄を彼女に託した。どうしてそこまでしてくれたのだ? それはあなたが、私を愛しているからに他ならない。しかしシャーロットへの友情から、あなたは身を引いた。美しいローズ、あなたはその外見以上に美しい心を持つ、素晴らしい女性だ。私の妻に相応しい。さあ、意地を張らず、私の求婚を受け入れてください」
ゾゾゾゾゾ、とローズは鳥肌を立てた。
「私は殿下を愛していません! 私の愛する殿方は、他におります! 私はその方の求婚を受け入れる準備をしているところで、あなたの入る余地は、100億分の1とてありませんわ! さあ、お帰りになって! 王太子といえど、狂気じみた発言をなさるあなたを歓迎することはできません!」
ローズの様子がおかしいことに気付いたフィッツジェラルド家の執事が、傍に近づいてくる。ローズは双子の手を両手でしっかり握り、後ずさるようにレジナルドから離れた。そして執事に駆け寄り、「王太子をお見送りしてちょうだい!もうお帰りよ!」と叫ぶ。
王太子は執事の執り成しを受け入れ、それ以上何もせず王宮に戻って行った。しかし、その日からおかしな噂が立つようになったのだ。
「氷の薔薇姫ローズ嬢は、悪魔憑きらしい」
「レジナルド王太子に言いよってフラれた腹いせに、悪魔を呼び出して復讐しようとしているらしい」
「フィッツジェラルド家の美しきご令嬢は、その美貌を保つために8人も集めたポポリスの血を毎日舐めているらしい」
そんなおぞましい、根も葉もない噂が。
噂には尾ひれはひれが付き、その内容はどんどん支離滅裂かつ邪悪なものへと変貌しながら、あっという間に広まっていった。
もちろん、ローズの父であるフィッツジェラルド卿が黙っているわけもなく、卿は王宮に足を運び、王に直接被害を訴え事態の収束を願い出た。
一方、シャーロットはローズを心配し、自分の住む神秘の森の城に避難してはどうか、と提案してきた。シャーロットは真剣な口調で、ローズに言った。
「魔王が絡んでいることは間違いないと思うの。レジーに取りついて、裏で動いている……そんな気配がするの。私がレジーに近付いた途端、邪悪な気配がなくなって、彼は正気に戻るのよ。レジ―はこのところ、記憶の曖昧なときがあると言っていたわ。
ヴァネッサが言っていたように、魔王の力はまだ弱く、私との直接対決を避けているに違いないわ。だから私、しばらくレジーに張りつくことにしたの。だけど、あなたが心配だわ。
ローズ、神秘の森は不思議な力で守られていて、魔王は近づけない。それに私の弟妹たちもまた、勇者の子孫。みんな大好きなあなたを守りたくて、城で待ってる。お願い、私たちにあなたを守らせて」
ローズは目に涙を浮かべて、シャーロットの提案に同意した。
そこで早速、シャーロットの住む神秘の森に移り住む準備をしていたところ――ローズは突然、自邸に乗り込んできた王国騎士団の面々に拘束されてしまった。
0
お気に入りに追加
1,324
あなたにおすすめの小説
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
【改稿版】婚約破棄は私から
どくりんご
恋愛
ある日、婚約者である殿下が妹へ愛を語っている所を目撃したニナ。ここが乙女ゲームの世界であり、自分が悪役令嬢、妹がヒロインだということを知っていたけれど、好きな人が妹に愛を語る所を見ていると流石にショックを受けた。
乙女ゲームである死亡エンドは絶対に嫌だし、殿下から婚約破棄を告げられるのも嫌だ。そんな辛いことは耐えられない!
婚約破棄は私から!
※大幅な修正が入っています。登場人物の立ち位置変更など。
◆3/20 恋愛ランキング、人気ランキング7位
◆3/20 HOT6位
短編&拙い私の作品でここまでいけるなんて…!読んでくれた皆さん、感謝感激雨あられです〜!!(´;ω;`)
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
【完結】攻略を諦めたら騎士様に溺愛されました。悪役でも幸せになれますか?
うり北 うりこ
恋愛
メイリーンは、大好きな乙女ゲームに転生をした。しかも、ヒロインだ。これは、推しの王子様との恋愛も夢じゃない! そう意気込んで学園に入学してみれば、王子様は悪役令嬢のローズリンゼットに夢中。しかも、悪役令嬢はおかめのお面をつけている。
これは、巷で流行りの悪役令嬢が主人公、ヒロインが悪役展開なのでは?
命一番なので、攻略を諦めたら騎士様の溺愛が待っていた。
闇黒の悪役令嬢は溺愛される
葵川真衣
恋愛
公爵令嬢リアは十歳のときに、転生していることを知る。
今は二度目の人生だ。
十六歳の舞踏会、皇太子ジークハルトから、婚約破棄を突き付けられる。
記憶を得たリアは前世同様、世界を旅する決意をする。
前世の仲間と、冒険の日々を送ろう!
婚約破棄された後、すぐ帝都を出られるように、リアは旅の支度をし、舞踏会に向かった。
だが、その夜、前世と異なる出来事が起きて──!?
悪役令嬢、溺愛物語。
☆本編完結しました。ありがとうございました。番外編等、不定期更新です。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
公爵令嬢は、どう考えても悪役の器じゃないようです。
三歩ミチ
恋愛
*本編は完結しました*
公爵令嬢のキャサリンは、婚約者であるベイル王子から、婚約破棄を言い渡された。その瞬間、「この世界はゲームだ」という認識が流れ込んでくる。そして私は「悪役」らしい。ところがどう考えても悪役らしいことはしていないし、そんなことができる器じゃない。
どうやら破滅は回避したし、ゲームのストーリーも終わっちゃったようだから、あとはまわりのみんなを幸せにしたい!……そこへ攻略対象達や、不遇なヒロインも絡んでくる始末。博愛主義の「悪役令嬢」が奮闘します。
※小説家になろう様で連載しています。バックアップを兼ねて、こちらでも投稿しています。
※以前打ち切ったものを、初めから改稿し、完結させました。73以降、展開が大きく変わっています。
完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい
咲桜りおな
恋愛
オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。
見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!
殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。
※糖度甘め。イチャコラしております。
第一章は完結しております。只今第二章を更新中。
本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。
本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。
「小説家になろう」でも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる