人生の追憶〜私のReal Life〜

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未来からの告知〜見えない何かのお告げ〜

7話 最後の役目

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あの不思議体験は二度と味わえないと思う体験をした。
それは私のお母さんが亡くなってお葬式が終わってからの事だった。

姉から母が亡くなったと連絡が来てから私は精神的に参ってしまったのか高熱を出して倒れてしまった。その熱が下がらないまま、お母さんのお葬式が行われ、私は体を引きずるようにお母さんを見送った。

それから家に帰り、完全に寝込んでしまった私は一向に熱が下がらず流石にお父さんも心配をして病院を何件か回ってくれた。診断は風邪では無いが薬を処方され、飲んだが吐いてしまった。
何も口に出来ず、うなされながら私は看病された。

そんな時、ある夢を見た。何故かお母さんと一緒に遺体保管する冷凍庫の中にいる夢だった。私とお母さんは体の向きだけ違う方を向いている状態で顔だけがお互いを見つめ合っていた。
お母さんは入院服と帽子をかぶっていた。私を見つめてにこりともせず、そっと右手を私の右頬に当てた。私はお母さんに会えたことが嬉しくて泣き叫びながらお母さんと言って飛び起きた。現実はお母さんの姿はなくてまた泣いた。
夢の中のお母さんは何も話さなかった。ただすごく手が冷えていたのを感覚として覚えていた。何かを伝えたかったのかもしれない。

私は次の日、ずっと下がらなかった熱が下がっていた。原因は直ぐには分からなかったけど後から理解した。きっとお母さんが私を心配して最後に夢で会いに来て助けてくれたんだと…。
あんなに叱って喧嘩して口うるさくて嫌っていたお母さんが最後にお母さんとして助けてくれた、役目を果たしてくれたのだと思った。このまま熱が下がらなければどうなっていたか分からない。
お母さんが最後に命を救ってくれたことに私はまた泣いた。またありがとうも言えずに別れてしまった。

何だかんだ言って、私はお母さんに心配されていた。私の事を思い、考えてくれていた。素直じゃなかった、反抗期のままお母さんと別れてしまったのが本当に寂しくて後悔した。

今はこの助けられた命を大事にしようと思う。お母さんが最後に助けにきてくれたおかげで今がある。お母さんはどんな気持ちで会いに来てくれたのか、今となっては言わなくてもわかるような気がした。

それから私は霊感が少し目覚めたのか、今はお盆などになるとよくお母さんの私を呼ぶ声が聞こえるようになった。お盆以外にも時々聞こえる時がある。見えないけど、声が聞こえるとそばにいるのを感じる。

それから不思議な体験をするようになった。
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