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サムライ校での学園生活
二度目の覚醒
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副校長の申し出に、友愛はどうしていいかわからず、隣にいたリリや麗太、冴鶴たちの顔を見回す。
どうしたらいいの?
と言わんばかりの表情で。
さっきから、ビックリすることばかり起き続けて、頭も身体も疲労しきっている友愛・・・・
リリ「友愛、行くしかないわよ。大丈夫、いくら先生が強いからと言っても、あなたを怪我させるようなことはしないわよ。」
確かに・・・まあ、行くしかないか・・・・
友愛「う、うん・・・・・」
友愛は震える手と足をなんとか動かしながら、先生がいる広い壇上への階段を登る・・・
友愛「・・・・・・・・・・・・」
副校長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
友愛が壇上に足をつけると、副校長と面と向かい合った・・・・
他の生徒たちは、なんとなく2人の間に流れる異様な緊張感を感じ取ったのか、急にシーンと静まり返った。
徳川副校長は、木刀をゆるりと構えて、静かに友愛を見つめる・・・・
友愛は、見つめられただけで、足が震えてきた・・・
副校長の周りから漂う異様なオーラに・・・・
それは覇気でもない・・・威圧でもない・・・
底知れぬ無限の空のような雰囲気とでも言えばいいだろうか・・・
下手に威圧してくるような者より、よっぽど恐ろしい・・・
僕なんかが・・・
僕なんかが・・・・
この底が見えない恐ろしい先生を相手にするのか?
徳川副校長・・・・あらゆる武術を習得した、人間を卒業してしまったような達人・・・・
真っ白な着物に、真っ白な髭・・・まさに仙人みたいだ・・・・
御年82にして、総合格闘技の若手選手をボコボコにしてしまったなんて言う話があるほどの
超人だ・・・・
そして、元政治家でもあり、衆議院議員議長でもあったという異色の経歴の持ち主。
だが、見かけは、背は高いものの、とても穏やかな顔つきで、一見すれば
本当に強いのかどうかわからない・・・
しばらくの沈黙・・・・
両者は互いに、一切微動だにしない・・・・
副校長はなぜか、動かないし・・・
友愛は当然、恐怖と緊張で動けなかった・・・・
先手をうったら、副校長にボコボコにされるかもしれない・・・と友愛は思ったからだ。
そして長い沈黙が続いているものの、全生徒は飽きもせず、この異様な光景に吞まれ続けている・・・・・
その時だった!!
友愛は、副校長から突然にじみ出てきた【自分に向けられた強い殺意】を感じ取った。
副校長は、全く微動だにしていないが、明らかに友愛に【殺意】を向けている。
!!!
友愛の中の何かが、目覚め、勝手に身体が弾丸のように動き出す!
貫くような速さ・・・・
まるで一陣の風が通り過ぎるかのように、副校長へむかっていく。
ガン!!
木刀と木刀が激しくぶつかり合った・・・・
あまりにも速すぎる友愛の攻撃に、副校長も受け止めるだけで精一杯だった・・・・
副校長「く!!」
友愛は休みはしない!
まるで、次の攻撃が終わる前に、もう次の攻撃にいくかのように、流れるように
連続乱れ打ちを繰り返す!
ガン!ガン!
それを受け止める副校長は、かなり精一杯な様子。
あの時と同じだった・・・骸骨仮面と闘っていた、あの時の友愛と同じ・・・・
今、友愛は、得体の知れぬ覚醒状態に入っている・・・・
だが、それには友愛自身も気づいていない・・・・
友愛の目には、いつもの穏やかさが全くない・・・・
鬼神のように、鋭く荒々しい・・・
ビュ!!
友愛は、腰に差しているもう1つの武器を取り出した・・・・
軍棒だ・・・
軍棒と木刀の二刀流で、副校長と闘う気だ・・・
いやそれではおさまらない・・・マジで副校長を殺す気だ・・・
覚醒状態の友愛の目には、先程の副校長を上回る【殺意】が宿っていた・・・・
副校長は思った・・・・
あの姿は・・・・
試しに、【殺意】を向けてみたが・・・
やはり、彼には【力】が宿っていたんだ・・・
私がわざと放った【殺意】が、彼の中に眠る【力】を覚醒させた・・・
暴発させた・・・・
軍棒と木刀を持つ、あの姿は・・・・・
神と悪魔・・・・・
間違いない…彼こそ【この世界を救う少年】だ。
どうしたらいいの?
と言わんばかりの表情で。
さっきから、ビックリすることばかり起き続けて、頭も身体も疲労しきっている友愛・・・・
リリ「友愛、行くしかないわよ。大丈夫、いくら先生が強いからと言っても、あなたを怪我させるようなことはしないわよ。」
確かに・・・まあ、行くしかないか・・・・
友愛「う、うん・・・・・」
友愛は震える手と足をなんとか動かしながら、先生がいる広い壇上への階段を登る・・・
友愛「・・・・・・・・・・・・」
副校長「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
友愛が壇上に足をつけると、副校長と面と向かい合った・・・・
他の生徒たちは、なんとなく2人の間に流れる異様な緊張感を感じ取ったのか、急にシーンと静まり返った。
徳川副校長は、木刀をゆるりと構えて、静かに友愛を見つめる・・・・
友愛は、見つめられただけで、足が震えてきた・・・
副校長の周りから漂う異様なオーラに・・・・
それは覇気でもない・・・威圧でもない・・・
底知れぬ無限の空のような雰囲気とでも言えばいいだろうか・・・
下手に威圧してくるような者より、よっぽど恐ろしい・・・
僕なんかが・・・
僕なんかが・・・・
この底が見えない恐ろしい先生を相手にするのか?
徳川副校長・・・・あらゆる武術を習得した、人間を卒業してしまったような達人・・・・
真っ白な着物に、真っ白な髭・・・まさに仙人みたいだ・・・・
御年82にして、総合格闘技の若手選手をボコボコにしてしまったなんて言う話があるほどの
超人だ・・・・
そして、元政治家でもあり、衆議院議員議長でもあったという異色の経歴の持ち主。
だが、見かけは、背は高いものの、とても穏やかな顔つきで、一見すれば
本当に強いのかどうかわからない・・・
しばらくの沈黙・・・・
両者は互いに、一切微動だにしない・・・・
副校長はなぜか、動かないし・・・
友愛は当然、恐怖と緊張で動けなかった・・・・
先手をうったら、副校長にボコボコにされるかもしれない・・・と友愛は思ったからだ。
そして長い沈黙が続いているものの、全生徒は飽きもせず、この異様な光景に吞まれ続けている・・・・・
その時だった!!
友愛は、副校長から突然にじみ出てきた【自分に向けられた強い殺意】を感じ取った。
副校長は、全く微動だにしていないが、明らかに友愛に【殺意】を向けている。
!!!
友愛の中の何かが、目覚め、勝手に身体が弾丸のように動き出す!
貫くような速さ・・・・
まるで一陣の風が通り過ぎるかのように、副校長へむかっていく。
ガン!!
木刀と木刀が激しくぶつかり合った・・・・
あまりにも速すぎる友愛の攻撃に、副校長も受け止めるだけで精一杯だった・・・・
副校長「く!!」
友愛は休みはしない!
まるで、次の攻撃が終わる前に、もう次の攻撃にいくかのように、流れるように
連続乱れ打ちを繰り返す!
ガン!ガン!
それを受け止める副校長は、かなり精一杯な様子。
あの時と同じだった・・・骸骨仮面と闘っていた、あの時の友愛と同じ・・・・
今、友愛は、得体の知れぬ覚醒状態に入っている・・・・
だが、それには友愛自身も気づいていない・・・・
友愛の目には、いつもの穏やかさが全くない・・・・
鬼神のように、鋭く荒々しい・・・
ビュ!!
友愛は、腰に差しているもう1つの武器を取り出した・・・・
軍棒だ・・・
軍棒と木刀の二刀流で、副校長と闘う気だ・・・
いやそれではおさまらない・・・マジで副校長を殺す気だ・・・
覚醒状態の友愛の目には、先程の副校長を上回る【殺意】が宿っていた・・・・
副校長は思った・・・・
あの姿は・・・・
試しに、【殺意】を向けてみたが・・・
やはり、彼には【力】が宿っていたんだ・・・
私がわざと放った【殺意】が、彼の中に眠る【力】を覚醒させた・・・
暴発させた・・・・
軍棒と木刀を持つ、あの姿は・・・・・
神と悪魔・・・・・
間違いない…彼こそ【この世界を救う少年】だ。
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