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サムライ校での学園生活

犯罪者リスト

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友愛「木村、前のページに戻って!」

普段は、おとなしい友愛の迫力に、木村も思わずビクッとなってしてしまう。

木村「え?どうしたの?」

友愛「いいから、その前のページに戻ってくれ!」

木村「前のページって・・・どこのことを言ってるんだよ・・・」


友愛は、木村を無理やり、押し退けてマウスを握る。

そして、【アメリカ358テロ事件に関する真相】と書かれたページにアクセスしようとしたら・・・・



エラー!!


突然、画面が真っ暗になると、よくわからない数字やローマ字の羅列ばかりが出てきて、一般人では、どうしていいかわからない状態になった・・・


友愛「な、何?一体どういうこと・・・」

勢いで開いたページが、予想外のことになってしまい、友愛は慌てふためく。


木村「どうやらこのページは、膨大な量のコンピューターウイルスによって、簡単に開けないようになっているらしいね・・・・まあ、でも安心しなよ。ダークウェブではよくあることさ。見ようと思ったページが、実は簡単にアクセスできないように色んな形でロックされてるってことは・・・」

友愛「そ、そうなんだ・・良かった・・・・」

ホッと胸をなでおろす友愛・・・

木村「このページが見たいのかい? でも、これはちょっと相当時間がかかりそうだよ、ウイルスを除去出来てても、何重にも暗号ロックが張り巡らされてるらしいから・・・」



友愛「あ、いいんだ・・・・べ、別に大したことじゃないから、気にしないで。」

友愛は、この件に関しては、無理にでもなんとか誤魔化し通すことにした。


木村「ああ、そう・・・・」

木村は、探るような目つきで友愛を見たが、やがてリリと小西、そして黒丸の位置特定作業に戻った。




麗太「友愛、さっきのページって君のお父さんの・・・」

麗太が木村に聞こえないような声で、友愛に耳打ちする・・・

友愛「麗太、今は目の前の救出作戦に集中しよう。」

友愛は、まるで自分に言い聞かせるように、麗太にそう言った。




木村「君たちのお目当ての【黒丸】の連中は、表社会でもかなり有名な犯罪組織なんだから、裏社会の入り口とも言えるダークウェブ上ではもっと有名なはずだ。従って、ダークウェブ上でなら、それなりに彼らの情報も転がってるはずさ。」

木村は、すました顔でそう言う。

麗太「マジか、じゃあ、わりと情報入手は簡単ってこと?」

希望の光が見えてきたと言わんばかりに、声をあげる麗太・・・

木村「まあ、情報がどこにあるかさえ知っていればね。例えばダークウェブの世界では、こういう危険な犯罪者たちが大好きなおかしな連中がいてね。犯罪マニアというか、犯罪ファンみたいな連中が、日夜、大好きな犯罪者や犯罪組織を追っかけて、命がけの情報を収集してるらしいんだ。いわゆる【まとめサイト】みたいなやつだよ。そういうおかしな連中が、過去に表社会で大きな事件を起こした犯罪者の情報を、ダークウェブに上げてくれているんだ」


木村は、そう言ってダークウェブの検索エンジンで【黒丸】と検索する。

すると、すぐに【まとめサイト】にヒットした。


友愛 麗太「ス、スゲー・・・・本当だ・・・・」

木村「ネットの情報収集家の中には、ジャーナリスト並の情報網を持ってる人もいるからね・・・」


そのサイトは、【世界の犯罪者リスト】というもので、世界各国の凶悪犯罪者を時系列順に、まとめたものだった・・・

そこには、日本のみならず海外のあらゆる犯罪者やテロリストに関する情報が、その人物の起こした事件から家族、恋人、特徴的なクセに至るまで、なぜか全て詳細に載っていた。

最近、東京拘置所から脱獄したオーラ天夢教の朝山宗全の情報も載っていた。

もちろん、判明されていない情報に関しては、空欄になっており、年齢や身長、中には名前さえわからず、なぜか存在だけ確認されている謎に満ちた犯罪者も多数のっていた・・・

例えば、【0】とか・・・

友愛は【0】の欄が気になったが、今はリリの救出に集中しようと考え、そこを見ることはなかった・・


木村「もちろん全てが本当の情報かどうかは、わからないけど、この【サイト】をつくっている連中は、犯罪者たちの熱狂的なファンだろうから、かなり精度の高い情報をのせているはずさ。」

【サイト】の中には、黒丸の情報もかなり詳細に書かれていて、結成年から、メンバーの顔写真に至るまで
多くが記されていた・・・


友愛「この中に、いるはずなんだ、リリを誘拐した奴が・・・」

画面に映し出された黒丸のメンバーの顔写真一覧を、物凄いスピードで見ていく友愛と麗太・・・


やがて、十数枚目ぐらいで・・・


友愛 麗太「いた!こいつだ!」

2人は、同時に声を上げる!


やっとポイズンの顔写真を見つけることができた。







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