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サムライ校での学園生活

主人公になりきれない主人公

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冴鶴「おいおい。なんだか話の流れで、勝手に俺もその救出作戦に参加することになってるが、悪いが俺はそんなくだらないことに付き合うつもりはないぜ。」


保健室を出て、廊下を曲がるところで、冴鶴は救出作戦の参加を断った・・・・



麗太「なんだと!!リリを救うのがくだらないっていうのか?」


麗太は、冴鶴の言葉に思わず熱くなってしまう。


冴鶴「安心しろ、お前らがバカな救出計画をやろうとしてることは、誰にも言わねえよ」


冴鶴はそう言って、手を振り、クールに去っていった・・・


麗太「臆病者!!お前は不良だろうが!いつもいきがってるくせに、大人相手になると怖いのかよ!」


麗太は去りゆく冴鶴の背中に向けて、そう叫んだ・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


麗太「友愛は協力してくれるよな?」

しばらくの沈黙の後、麗太が物凄い圧で友愛にそう迫った。

麗太の圧に、友愛は圧倒される。


友愛「そりゃ僕だってリリを助けたいよ、でも・・・・」

麗太「でも、何?」

いつもとは一味も二味も違う麗太の雰囲気に、友愛は吞まれてしまい・・・


友愛「わ、わかったよ・・・・」

友愛は承諾せざるを得なかった・・・・




う~ん、なんだろ? どうも主人公らしくないな・・・・

普通の主人公なら、こういう時、先頭きって真っ先にヒロインを助けに行こうって言うもんでしょ?

本来なら、麗太のポジションを友愛がやるべきなんだよなあ・・・・

でも、周りに流され 流され  結局何一つ自分で判断していない友愛・・・

大丈夫か、小島友愛??



京子「大丈夫?友愛君?」


ボーっと廊下を歩いていた友愛の後ろに、事情聴取を終えた京子・岩一・安部の3人が現れた。


友愛「3人とも無事でよかった。」

3人の元気な姿を見た友愛は、心の底からそう言った・・


岩一「幸い、大した怪我はしなかったぜ。」

安倍「いきなりのホテル爆破に、一瞬この世に別れを告げなくてはならないのか?と ひやひやしましたがね・・」

!!

友愛「そうだ!麗太、3人にも・・・」

麗太は、友愛が何を言おうとしたのか、瞬時に察知したらしく、思いきり友愛の口を塞いだ。

麗太「君バカなの?こんな脳内お花畑みたいな連中に救出計画のことなんか話してみろよ、一気に話が広まって、校内にいるスパイにバレるかもしれないぞ。見ろよ、頭も軽そうだけど、口も軽そうじゃないか?」


麗太は、3人に聞こえないヒソヒソな音量で、友愛にそう言う。(ていうか何気に酷いこと言うな、麗太)

キョトンとしている3人・・・・


友愛「で、でもさ・・・計画を実行するなら、なるべく人数が多い方がいいんじゃないの? 3人にも協力してもらおうよ。」

麗太「いや、悪いけど5人もいたら足手まといになるだけだよ。僕ら2人だけで十分だ・・・それに何度も言うけど、計画を知っている子を増やして、万一でも情報が漏れたら、校内にいるスパイがどんな行動をとるかわからない・・・なるべくリスクは冒さないことだ・・」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

友愛「わかった・・・僕ら2人だけでやろう・・・」










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