62 / 112
サムライ校での学園生活
洗脳
しおりを挟む
ここは、校長室・・・・大きな掛け軸や、日本刀が飾られている。
和風で荘厳な建築のその場所で、天道校長と景修は話していた。
天道校長「爆破した廃ホテルを、先生方に調査してもらったところ、人どころか猫一匹の遺体すら見つからなかったそうですよ・・・」
景修「つまり、【黒点】の連中は、あの爆破から上手く逃げたということですか・・・」
天道校長「もしくは、彼らは最初からあの廃ホテルに爆弾が仕掛けられていると知っていた・・・」
景修「それはどういうことでしょう?」
天道校長「さあ、見当もつきません・・・【黒点】か【黒丸】、どちらが爆弾を仕掛けたかなんて・・・名前もややこしいですしね。ただ1つだけ言えるのは、彼らは【警察】と【犯罪者】という立場にこそ違いはありますが、かつての主人、もしくはビジネスパートナーが同じ人物だったとしたら、どうでしょう?」
景修「・・・・・・・【0】のことをおっしゃっているのですか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
天道校長「あのホテルには、この国の巨大な闇が隠されていたそうです・・・それは国家の犬である【黒点】にとっても・・・・この島の繫栄期に国の支配者層と蜜月関係を築いた【黒丸】にとっても都合の悪い【証拠品】だったのでしょう・・」
景修「つまり、互いにホテルは消したい物件だったと・・・」
天道校長「私たち教職員も、この島に来てからは、あのホテルを何度も念入りに調べていましてね・・・
その度に何度か【謎の事故】に襲われているんですよ。まったく・・何というかあからさま過ぎて笑ってしまいますよね。
まあ、彼らからすれば我ら玄勇会は、唯一、国家体制に抗うことができる目の上のたんこぶのような存在ですからね。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
天道校長は、机に置いてあった紅茶を一杯飲む。
天道校長「しかし、気になるのは、佐竹法務大臣から聞いた話によりますと、友愛君は入学前、新潟ロシア村で、何者かに命を狙われたそうじゃありませんか?そしてこの学校に来てから、もう2回、いや3回も命の危機に合っています・・・」
景修は思った・・・そんな情報まで掴んでいるのか・・・
天道校長・・名家の出身で、ただのお金持ちの御曹司だと思われていたが、あのただならぬ謎に包まれたオーラ・・・やはり普通の人ではないのは確かだ。
天道校長「事は緊急です。【0】は確実に友愛君の命を狙っている・・・そして残酷かもしれないが、同じ学び舎にその【0】に協力しているスパイがいる・・・」
浅見先生は、友愛を連れ【個】のクラスの寮に向かって歩いている・・・
浅見先生「友愛、あなたは小西武文という生徒を知っていますか?」
友愛「ええ・・・僕と同じ【個】のクラスの生徒ですよね。話したことがないので、どんな子かは知らないですが・・・」
浅見先生「本当に話したことがないんですか?何か彼に恨まれるようなことをした覚えは?」
友愛「あ、ありませんよ・・・」
浅見先生「仮にですよ・・・例えば、彼をイジメたりなどは?」
友愛「まさか、僕が誰かをイジメるように見えますか?どちらかというとイジめられる側ですよ!」
友愛は、浅見先生にそんな風に見られていたのかと思うと、心外でならなかった・・・
浅見先生「ええ、そうですよね・・・そうだと思います。」
なんだか、浅見先生は酷く動揺してる様子だった。
友愛「先生・・・?」
着いた先は、【個】のクラスの男子寮だった・・・先生は、他の部屋には目もくれず、ある一室のドアを開く。それに友愛もついていった。
浅見先生「ここは、小西武文と他3名が暮らしている部屋です。今は誰もいません・・・」
先生は、部屋の中にある一台のパソコンを起動し・・・
浅見先生「これが小西のパソコンです・・これを勝手に調べさせてもらったところ、彼があなたを酷く憎み、【0】へ協力してたことが発覚したんです。かつてあなたのお父さんを殺害した憎むべき仇の【0】に・・・」
天道校長「かつて、【0】がこの国を支配しようと目論んだ時、まず何から始めたか知っていますか?
支配したい国家の支配者層の中に、仲間を作ることから始めたんです。
例えば、政治家、軍、警察の中などにね・・・
つまり、敵の中に、自分と同じ考えを持つスパイを作っていったんです。つまり協力者作成工作・・・
CIAや日本の公安が情報収集のためによく使う手段です。」
景修「しかし、そんなに簡単に敵の中に、自分の味方になるスパイを増やせますか?」
天道校長「【洗脳】や【人心掌握術】などに長けていれば、問題ないでしょう・・・【0】という人物は、特に人の心を操ることが得意らしい・・・顔も見たことがないのに、誰もが彼の巧みなコミュニケーションによる【洗脳】の罠にはまってしまった・・・そうやって支配者層の中枢に潜り込んだ【0】は、一時は、この日本をも動かす力を持ってしまった・・・」
景修「つまり、今回の一件もその【0】の【洗脳】によるものだと?」
天道校長「恐らく。小西武文君は【0】に【洗脳】され、操られているに違いありません。」
和風で荘厳な建築のその場所で、天道校長と景修は話していた。
天道校長「爆破した廃ホテルを、先生方に調査してもらったところ、人どころか猫一匹の遺体すら見つからなかったそうですよ・・・」
景修「つまり、【黒点】の連中は、あの爆破から上手く逃げたということですか・・・」
天道校長「もしくは、彼らは最初からあの廃ホテルに爆弾が仕掛けられていると知っていた・・・」
景修「それはどういうことでしょう?」
天道校長「さあ、見当もつきません・・・【黒点】か【黒丸】、どちらが爆弾を仕掛けたかなんて・・・名前もややこしいですしね。ただ1つだけ言えるのは、彼らは【警察】と【犯罪者】という立場にこそ違いはありますが、かつての主人、もしくはビジネスパートナーが同じ人物だったとしたら、どうでしょう?」
景修「・・・・・・・【0】のことをおっしゃっているのですか?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
天道校長「あのホテルには、この国の巨大な闇が隠されていたそうです・・・それは国家の犬である【黒点】にとっても・・・・この島の繫栄期に国の支配者層と蜜月関係を築いた【黒丸】にとっても都合の悪い【証拠品】だったのでしょう・・」
景修「つまり、互いにホテルは消したい物件だったと・・・」
天道校長「私たち教職員も、この島に来てからは、あのホテルを何度も念入りに調べていましてね・・・
その度に何度か【謎の事故】に襲われているんですよ。まったく・・何というかあからさま過ぎて笑ってしまいますよね。
まあ、彼らからすれば我ら玄勇会は、唯一、国家体制に抗うことができる目の上のたんこぶのような存在ですからね。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
天道校長は、机に置いてあった紅茶を一杯飲む。
天道校長「しかし、気になるのは、佐竹法務大臣から聞いた話によりますと、友愛君は入学前、新潟ロシア村で、何者かに命を狙われたそうじゃありませんか?そしてこの学校に来てから、もう2回、いや3回も命の危機に合っています・・・」
景修は思った・・・そんな情報まで掴んでいるのか・・・
天道校長・・名家の出身で、ただのお金持ちの御曹司だと思われていたが、あのただならぬ謎に包まれたオーラ・・・やはり普通の人ではないのは確かだ。
天道校長「事は緊急です。【0】は確実に友愛君の命を狙っている・・・そして残酷かもしれないが、同じ学び舎にその【0】に協力しているスパイがいる・・・」
浅見先生は、友愛を連れ【個】のクラスの寮に向かって歩いている・・・
浅見先生「友愛、あなたは小西武文という生徒を知っていますか?」
友愛「ええ・・・僕と同じ【個】のクラスの生徒ですよね。話したことがないので、どんな子かは知らないですが・・・」
浅見先生「本当に話したことがないんですか?何か彼に恨まれるようなことをした覚えは?」
友愛「あ、ありませんよ・・・」
浅見先生「仮にですよ・・・例えば、彼をイジメたりなどは?」
友愛「まさか、僕が誰かをイジメるように見えますか?どちらかというとイジめられる側ですよ!」
友愛は、浅見先生にそんな風に見られていたのかと思うと、心外でならなかった・・・
浅見先生「ええ、そうですよね・・・そうだと思います。」
なんだか、浅見先生は酷く動揺してる様子だった。
友愛「先生・・・?」
着いた先は、【個】のクラスの男子寮だった・・・先生は、他の部屋には目もくれず、ある一室のドアを開く。それに友愛もついていった。
浅見先生「ここは、小西武文と他3名が暮らしている部屋です。今は誰もいません・・・」
先生は、部屋の中にある一台のパソコンを起動し・・・
浅見先生「これが小西のパソコンです・・これを勝手に調べさせてもらったところ、彼があなたを酷く憎み、【0】へ協力してたことが発覚したんです。かつてあなたのお父さんを殺害した憎むべき仇の【0】に・・・」
天道校長「かつて、【0】がこの国を支配しようと目論んだ時、まず何から始めたか知っていますか?
支配したい国家の支配者層の中に、仲間を作ることから始めたんです。
例えば、政治家、軍、警察の中などにね・・・
つまり、敵の中に、自分と同じ考えを持つスパイを作っていったんです。つまり協力者作成工作・・・
CIAや日本の公安が情報収集のためによく使う手段です。」
景修「しかし、そんなに簡単に敵の中に、自分の味方になるスパイを増やせますか?」
天道校長「【洗脳】や【人心掌握術】などに長けていれば、問題ないでしょう・・・【0】という人物は、特に人の心を操ることが得意らしい・・・顔も見たことがないのに、誰もが彼の巧みなコミュニケーションによる【洗脳】の罠にはまってしまった・・・そうやって支配者層の中枢に潜り込んだ【0】は、一時は、この日本をも動かす力を持ってしまった・・・」
景修「つまり、今回の一件もその【0】の【洗脳】によるものだと?」
天道校長「恐らく。小西武文君は【0】に【洗脳】され、操られているに違いありません。」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
幻想遊撃隊ブレイド・ダンサーズ
黒陽 光
SF
その日、1973年のある日。空から降りてきたのは神の祝福などではなく、終わりのない戦いをもたらす招かれざる来訪者だった。
現れた地球外の不明生命体、"幻魔"と名付けられた異形の怪異たちは地球上の六ヶ所へ巣を落着させ、幻基巣と呼ばれるそこから無尽蔵に湧き出て地球人類に対しての侵略行動を開始した。コミュニケーションを取ることすら叶わぬ異形を相手に、人類は嘗てない絶滅戦争へと否応なく突入していくこととなる。
そんな中、人類は全高8mの人型機動兵器、T.A.M.S(タムス)の開発に成功。遂に人類は幻魔と対等に渡り合えるようにはなったものの、しかし戦いは膠着状態に陥り。四十年あまりの長きに渡り続く戦いは、しかし未だにその終わりが見えないでいた。
――――これは、絶望に抗う少年少女たちの物語。多くの犠牲を払い、それでも生きて。いなくなってしまった愛しい者たちの遺した想いを道標とし、抗い続ける少年少女たちの物語だ。
表紙は頂き物です、ありがとうございます。
※カクヨムさんでも重複掲載始めました。
前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に二週目の人生を頑張ります
京衛武百十
ファンタジー
俺の名前は阿久津安斗仁王(あくつあんとにお)。いわゆるキラキラした名前のおかげで散々苦労もしたが、それでも人並みに幸せな家庭を築こうと仕事に精を出して精を出して精を出して頑張ってまあそんなに経済的に困るようなことはなかったはずだった。なのに、女房も娘も俺のことなんかちっとも敬ってくれなくて、俺が出張中に娘は結婚式を上げるわ、定年を迎えたら離婚を切り出されれるわで、一人寂しく老後を過ごし、2086年4月、俺は施設で職員だけに看取られながら人生を終えた。本当に空しい人生だった。
なのに俺は、気付いたら五歳の子供になっていた。いや、正確に言うと、五歳の時に危うく死に掛けて、その弾みで思い出したんだ。<前世の記憶>ってやつを。
今世の名前も<アントニオ>だったものの、幸い、そこは中世ヨーロッパ風の世界だったこともあって、アントニオという名もそんなに突拍子もないものじゃなかったことで、俺は今度こそ<普通の幸せ>を掴もうと心に決めたんだ。
しかし、二週目の人生も取り敢えず平穏無事に二十歳になるまで過ごせたものの、何の因果か俺の暮らしていた村が戦争に巻き込まれて家族とは離れ離れ。俺は難民として流浪の身に。しかも、俺と同じ難民として戦火を逃れてきた八歳の女の子<リーネ>と行動を共にすることに。
今世では結婚はまだだったものの、一応、前世では結婚もして子供もいたから何とかなるかと思ったら、俺は育児を女房に任せっきりでほとんど何も知らなかったことに愕然とする。
とは言え、前世で八十年。今世で二十年。合わせて百年分の人生経験を基に、何とかしようと思ったのだった。
男女比の狂った世界で愛を振りまく
キョウキョウ
恋愛
男女比が1:10という、男性の数が少ない世界に転生した主人公の七沢直人(ななさわなおと)。
その世界の男性は無気力な人が多くて、異性その恋愛にも消極的。逆に、女性たちは恋愛に飢え続けていた。どうにかして男性と仲良くなりたい。イチャイチャしたい。
直人は他の男性たちと違って、欲求を強く感じていた。女性とイチャイチャしたいし、楽しく過ごしたい。
生まれた瞬間から愛され続けてきた七沢直人は、その愛を周りの女性に返そうと思った。
デートしたり、手料理を振る舞ったり、一緒に趣味を楽しんだりする。その他にも、色々と。
本作品は、男女比の異なる世界の女性たちと積極的に触れ合っていく様子を描く物語です。
※カクヨムにも掲載中の作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる