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サムライ校での学園生活

あの時の記憶

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ドカン!!


この世の地獄のような大爆破音・・・それとともに、【世界平和センタービル】は崩れ落ちていく・・・


冬樹「友愛、もうすぐだからな!!もうすぐここから出られる!もうすぐこの苦しい闇からみんな出られる!!」

父の冬樹と、母の紗江は、まだ幼い友愛を抱きかかえながら、燃え盛るビルの中を必死に駆け巡っていた・・・

その日、小島一家は、アメリカ358テロに巻き込まれ、大炎上を起こして崩れゆく【世界平和センタービル】から、なんとか抜け出そうとしていた・・・




友愛「は!!」

そこで、友愛は目を覚ました。 また、あの時の夢を見ていたようだ・・・


真っ白い天井に 真っ白なベッド・・・・そして手や足に包帯が巻きついている・・・ここは保健室か?


そうか・・・僕は、みんなと肝試しに行って、それで廃ホテルの爆破に巻き込まれて・・・

保健室の時計を見てみると、丸一日が経っているみたいだ・・・じゃあかなり時間が経っているってことか・・

そうだ、みんなは無事なのか?

【黒丸】や【黒点】はどうなったんだ・・・それにリリは、連れ去られたままなのか?



冴鶴「気付いたみたいだな・・・」


友愛の隣のベッドには、大怪我を負った冴鶴がいた・・・


友愛「うわ!冴鶴・・・ど、どうしたの?その酷い怪我?」


冴鶴の酷い顔の怪我に驚く友愛・・・


冴鶴「ああ、これはケンカで負った怪我だよ・・まあ、俺のことはどうでもいい・・それよりお前の方は大丈夫なのか?なんかうなされていたみたいだが・・」

友愛「だ、大丈夫だよ。ちょっと変な夢を見ていただけだから・・・あ!そうだ・・・みんなは無事なの?みんな、あの爆風に巻き込まれて・・」

冴鶴「安心しろ、お前のバカなお友達なら、みんな無事だよ。幸い軽傷で済んだようだ。俺とお前以外の他の連中は、今、こっぴどく先公たちに門限を破ったことを怒られ、あそこで何が起きたのか事情聴取されてるよ。」

友愛「ていうか、冴鶴は肝試しに参加してなかったよね? 何でここにいるの・・・」

冴鶴「だから言ったろ。俺はケンカしてたんだよ。ケンカに疲れて山をブラブラしてたら、そん時に、たまたま爆破した廃ホテルのほうからボロボロで逃げてくるお前らを見かけて、急いで先公と医者に連絡したんだよ。」


菓濃先生「みんなを助けるのに凄い必死で頑張ってたもんね。廉君」


保健室の菓濃先生が、カーテンを開けて、2人の会話に入ってきた。


冴鶴「ああ、こいつが気絶してたからな。一瞬マジで死んだのかと思ったぜ。」

友愛「え?僕気絶してたの?」

冴鶴「ああ、今説教をくらってる連中の話によると、お前はホテルの爆破を目の当たりにした瞬間、気絶しちまったらしいぜ。まるで魂を抜かれたようにな・・・」


友愛「・・・・・・・・・・・・・・」


友愛は思った・・・

爆発・・・・思えば、僕は幼少期にアメリカ358テロでビルの大爆発を経験し、そのせいで、それ以前の記憶を無くし、たまに夢の中で、その時のことが蘇る日々を過ごしてきた・・・まさかだが、トラウマになってるのか・・・




その時だった、保健室のドアが開いた!


浅見先生が、やってきたのだ。


冴鶴「お、説教教師がやってきたようだぜ。」


浅見先生は厳しい顔をして、友愛を見たかと思うと、凄い勢いで友愛の肩を掴んだ。


怒られる! そう友愛は震えたが


浅見先生「爆風に巻き込まれたのに、軽傷で済んだのが奇跡的です。とにかく、無事でよかった・・・」

浅見先生は、心の底からホッしたように、そう言った・・・・


友愛「あ、浅見先生・・・」


友愛は、少し嬉しかった・・・


浅見先生「菓濃先生、友愛が歩ける状態なら、少しお借りしてもよいですか? 友愛、来なさい。あなたに話さなくてはならないことがあります。」










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