サムライになれる学校【国家防衛学校】SEASON1 第三次世界大戦の始まり

名探偵プリンス

文字の大きさ
上 下
51 / 112
サムライ校での学園生活

始まりのお告げ

しおりを挟む
骸骨を見た京子は、しばらく震えが止まらなくなっていた・・・

岩一「お、おい、これはどういうことだよ・・・なんでこんな所に骸骨なんてあるんだよ!!」


ガクガクブルブルな岩一・・・・

京子の足元に転がっていた、泥と砂まみれの骸骨によって、この廃ホテルに対する恐怖は一気に増していった・・・


友愛「め、迷彩服姿ってことは、この遺骨の人は、たぶん自衛隊の人だろうね・・・・」

友愛は、震える声でそう問いかけた・・・

安倍「恐らくそうでしょうね。この島は、玄勇会が買い、サムライ校が作られる前までは、自衛隊の訓練場だったのですから・・・」


突然!

ギャー!!!

という悲鳴・・・


みんな心臓が爆発してしまいそうなぐらい、ドキ!っとする・・・


岩一「お、おい・・あの悲鳴って・・・」

友愛「麗太、どうしたの?」


どうやら、悲鳴を上げたのは麗太のようだ・・・


麗太「み、みんなこっちに来て…こっちの部屋に・・・・・・」

震える麗太の指差す方向には・・・・迷彩服姿の骸骨が大量に転がった部屋があった・・・

まさに地獄絵図と言ったところだろうか・・・・



京子は泣き出しており・・・岩一は青い顔をして、ただ呆然としている・・・



麗太「たぶん昔、訓練中に亡くなった自衛隊員の大量の遺体だよ。この廃ホテルに放置されていたんだね。」

安倍「いや、幾ら厳しい訓練をしていたとは言え、流石にこんなに大量に死ぬはずがない・・・不自然すぎる・・・」

友愛「それに、もし訓練中で亡くなったとしたら、遺体は遺族のもとへ返されるはずだ・・・こんなホテルに放置されっぱなしなんて明らかにおかしいよ・・・そして、もう1つおかしい点が・・・」


そう!!

友愛は、遺骨の泥や砂にまみれた状態を不自然に感じていた・・・・

ホテルに放置されていたなら、なんでこんなに泥や砂にまみれているんだ・・・



その時だった!


京子「あ、あれ・・・・・」

今までライブ配信を行っていた京子のスマホの画面が、突然暗くなったかと思うと・・・

ピーピーガーガーと不協和音を立て始めた・・・・


京子「な、何、壊れちゃったのかしら・・・」



やがて、スマホの音は止み、一瞬静まり返ったかと思うと、いきなり画面に【神】という大きな文字が出映し出された!!


友愛「か、神・・・・・」


そして、スマホから、地獄の底から聞こえてきそうな声が、5人に向かって語りかけてきた・・・・
 



「【0世代】の子供たちよ・・・ 


君たちは共感の奴隷か? 君たちは情報の奴隷か? 君たちは歴史の奴隷か? 君たちは、世界の奴隷か? 君たちは宇宙の奴隷か?


それとも、この物語の奴隷か?



もし奴隷でないならば、【古き化石】と化した大衆に言うべきだ・・・・



目の前にぶら下げられた物語にしか食いつけない愚かな大衆よ。


どこまで追っても、君らは【神意】を知ることはできない。



世界は全て偽善で成り立っている・・・


この世界は全て血で成り立ってきた・・・ それがルールだからだ・・



戦争反対を連呼する愚かな民衆たちの偽善者っぷり

共感だけで声を上げる、そんなのは動物以下だ・・・

貴様らは「争いは罪だ、平和こそ最大の価値だ。」と何の役にも立たぬ理論を述べることで、ただ指を加えて何もせぬ【共感の奴隷】【情報の奴隷】だ・・・

【共感の化け物】に操られた人類など生きる価値はないに等しい・・・


ただ、うなずくだけで、考えることを放棄した化石に過ぎない・・・


結局、大衆は無力なのだ・・・


無関心こそ最大の価値である0世代の子供たちよ。

最後に頼れるのは、全ては己の暴力だ。

暴力こそが全てだ。力こそ最大の価値だ。

君たちが住む世界を生きづらくした原因は誰だ?

君たち自身か? 否! 古い化石のはずだ!


目の前のあいつを殺せ!人間を殺せ!古い化石をゴミ箱へ一掃せよ。



この世をダメにする古い化石たちは、すでに生きる価値などない・・・


これからは、君たち新世代(サムライ)が席に座る時だ。

そして、君たちこそ、この腐りきった世界を【戦争】と【革命】という刺激剤によって、変えてくれるだろう・・・


武器を取れ! 破壊せよ! 憎むべき相手はすぐそこにいるだろう!


そのために、君たち【サムライ】がいるのではないか!!


戦争反対などとぬかした所で、貴様らの本質は、【血と暴力と殺人】だ!

人類の結論など、もう出ている!

答え合わせの時は、2700年前すでに終わっていたのだ!」







しおりを挟む
感想 61

あなたにおすすめの小説

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。

ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。 飲めないお酒を飲んでぶったおれた。 気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。 その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

二度目の転生は傍若無人に~元勇者ですが二度目『も』クズ貴族に囲まれていてイラッとしたのでチート無双します~

K1-M
ファンタジー
元日本人の俺は転生勇者として異世界で魔王との戦闘の果てに仲間の裏切りにより命を落とす。 次に目を覚ますと再び赤ちゃんになり二度目の転生をしていた。 生まれた先は下級貴族の五男坊。周りは貴族至上主義、人間族至上主義のクズばかり。 …決めた。最悪、この国をぶっ壊す覚悟で元勇者の力を使おう…と。 ※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも掲載しています。

ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。 気付いたら、異世界に転生していた。 なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!? 物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です! ※この話は小説家になろう様へも掲載しています

世紀末の仙人 The Last Monster of the Century

マーク・キシロ
SF
どこかの辺境地に不死身の仙人が住んでいるという。 誰よりも美しく最強で、彼に会うと誰もが魅了されてしまうという噂の仙人。 世紀末と言われた戦後の世界。 何故不死身になったのか、様々なミュータントの出現によって彼を巡る物語や壮絶な戦いが起き始める。 ♦︎あらすじ♦︎ 母親が亡くなり、ひとりになった少女は遺言を手掛かりに、その人に会いに行く。 そして仙人と少女は一緒に暮らすうちに、お互いに大切な存在となり、忘れ欠けていた彼の大切だった何かを思い出して行く。 彼を慕う人達、昔を知る者、研究者達の陰謀、モンスターやミュータントの脅威から救う『鍵』は見つかるのか。 しかしそれは平穏を望み暮らしていた彼を絶望の淵へと導くのであった。 *明確な国名などはなく、近未来の擬似世界です。 *某亜米大陸をモデルにしてますが、史実などは実在した元ネタをオマージュしたフィクションであり、人物団体事件とは一切関係ありません。

【 暗黒剣士の聖十字 】 ~属性適正がまさかの闇で騎士団追放。でも魔王と呼ばれるようになった俺の力がないと騎士団が崩壊するって?~

岸本 雪兎
ファンタジー
 闇に飲まれていく世界で彼は気付く。 闇を統べる自分こそが最強だと────  1000年前に闇の属性を統べる邪神を封じ、その封印を維持するために建設された聖堂都市。 そこを守護する誉れ高き聖騎士団。  憧れからその聖騎士団へと入団した1人の少年がいた。 その少年の名はリヒト。 だがリヒトは見習いから騎士へと昇格する際に行われる属性適正の鑑定の儀で、その適正を見出だされたのは『闇』の属性。 基本となる火、水、風、土の4属性とも、上位属性である光の属性とも異なる前代未聞の属性だった。  生まれも平民の出だったリヒトはその忌むべき属性のために1度は団を追われようとしたが、当時の聖騎士団総団長ヴィルヘルムによって救われる。  それからは聖騎士としての力を示すために己の属性である闇を纏って戦場を奔走。 リヒトは数々の戦果をあげる。  だが総団長の辞任と共に新たに総団長となったのはリーンハルトという選民意識の強い貴族の当主。 この男によってリヒトは団を追われ、街を追われる事になった。 その時に敬愛し憧れていた前総団長ヴィルヘルムもリーンハルトの策略によって失脚した事を知る。 だがリヒトの災難はこれで終わらない。 失意のうちに故郷へと戻ったリヒトの目の前には無惨に変わり果てた町並みが広がっていた。 リーンハルトによって平民の村や町は切り捨てられ、魔物の脅威に曝されて。 リヒトの両親もそれによって命を落としていた。  聖騎士団をリーンハルトの手から救うべく、リヒトは聖騎士団と同等の力を持つ王国騎士を目指す。 そのためにまずはギルドで活躍し、名を挙げる事に。 だが聖堂都市を離れたリヒトは気付いた。 闇に侵されていくこの世界で、闇の属性を操る自分が最強である事に。 魔物の軍勢の最強の一角であったフェンリルも討ち、その亡骸から従魔としてスコルとハティの2体の人語を介する魔物を生み出したリヒト。  昼は王国騎士となるべくギルドで成果を。 夜は闇の仮面で素顔を隠し、自身の生んだ魔物の軍勢によって魔物の統治を進めていった。  いつしかその夜の姿を人々は魔王と謳い恐れる。  そしてリヒトが聖堂都市を離れ、邪神の封印に異変が起こりつつあった。 リヒトの退団によって聖堂都市と聖騎士団の滅亡が静かに。 だが確実に始まっていた────

婚約破棄されたので森の奥でカフェを開いてスローライフ

あげは
ファンタジー
「私は、ユミエラとの婚約を破棄する!」 学院卒業記念パーティーで、婚約者である王太子アルフリードに突然婚約破棄された、ユミエラ・フォン・アマリリス公爵令嬢。 家族にも愛されていなかったユミエラは、王太子に婚約破棄されたことで利用価値がなくなったとされ家を勘当されてしまう。 しかし、ユミエラに特に気にした様子はなく、むしろ喜んでいた。 これまでの生活に嫌気が差していたユミエラは、元孤児で転生者の侍女ミシェルだけを連れ、その日のうちに家を出て人のいない森の奥に向かい、森の中でカフェを開くらしい。 「さあ、ミシェル! 念願のスローライフよ! 張り切っていきましょう!」 王都を出るとなぜか国を守護している神獣が待ち構えていた。 どうやら国を捨てユミエラについてくるらしい。 こうしてユミエラは、転生者と神獣という何とも不思議なお供を連れ、優雅なスローライフを楽しむのであった。 一方、ユミエラを追放し、神獣にも見捨てられた王国は、愚かな王太子のせいで混乱に陥るのだった――。 なろう・カクヨムにも投稿

転移したらダンジョンの下層だった

Gai
ファンタジー
交通事故で死んでしまった坂崎総助は本来なら自分が生きていた世界とは別世界の一般家庭に転生できるはずだったが神側の都合により異世界にあるダンジョンの下層に飛ばされることになった。 もちろん総助を転生させる転生神は出来る限りの援助をした。 そして総助は援助を受け取るとダンジョンの下層に転移してそこからとりあえずダンジョンを冒険して地上を目指すといった物語です。

カフェ・ユグドラシル

白雪の雫
ファンタジー
辺境のキルシュブリューテ王国に店長が作る料理に舌鼓を打つ、様々な種族が集う店があった。 店の名前はカフェ・ユグドラシル。 そのカフェ・ユグドラシルを経営しているのは、とある準男爵夫妻である。 準男爵はレイモンドといい、侯爵家の三男であるが故に家を継ぐ事が出来ず高ランクの冒険者になった、自分の人生に悩んでいた青年だ。 準男爵の妻である女性は紗雪といい、数年前に九尾狐を倒した直後にウィスティリア王国による聖女召喚に巻き込まれた挙句、邪心討伐に同行させられたのだ。 しかも邪心討伐に同行していた二人の男によって、聖女を虐げたという濡れ衣を着せられた紗雪は追放されてしまう。 己の生きる道に迷っている青年と、濡れ衣を着せられて国を追われた女が出会った時、停滞していた食文化が、国が、他種族が交流の道を歩み始める───。 紗雪は天女の血を引くとも言われている(これは事実)千年以上続く官人陰陽師の家系に生まれた巫女にして最強の退魔師です。 篁家や羽衣の力を借りて九尾を倒した辺りは、後に語って行こうかと思っています。 紗雪が陰陽師でないのは、陰陽師というのが明治時代に公的に廃されたので名乗れないからです。

処理中です...