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サムライ校での学園生活
侍の秘術
しおりを挟む「う、うわああああああああああ!!」
友愛と麗太は、まるでこの世の終わりのような叫び声を上げる。
!!!
骸骨の仮面に
黒いフード
その姿はまさに悪魔そのもの・・・・・
その悪魔は、2人を殺そうとべっとりと血のついたナイフを向けて真っ直ぐ襲い掛かってくる・・・・
まさに、死の使者・・・・
ビュ!!
悪魔のナイフは、まず麗太に向いた。
麗太「うわあああ!!」
生命の危機を感じる麗太・・・・・襲い掛かってくる死は眼前に迫っていた。
麗太が危ない!!
友愛がそう思ったその時だった!!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
フワ・・・・
友愛の身体は、反射的に動いていた・・・・
それは、普段の運動音痴な友愛なら、あり得ない身体操作だった・・・
そう・・・・まさに一瞬の出来事だった。
友愛の身体は柔らかく、軽く、回転するように逆さになる・・・・
友愛は両手を地面につけ、側転をするような姿勢となり・・・
そして、素早く両足を回し、骸骨男のナイフを持った右手に
痛烈な高速回転蹴りを食らわせたのだ!!
バシ!!
骸骨仮面の右手に、強烈な衝撃が走り、彼が持っていたナイフが芝生に転がる!!
一瞬、友愛は自分が何をしたか? 何が起こったのかわからなかった・・
ただ、自分が、普段はできないような身体運動をして、足で何かを蹴った・・・
その事実だけは、頭に残っていた・・・
なんで、こんなことができたんだろう?
自分の意思でやったのではなく、自らの肉体が、自らの心を無視して勝手に動いた・・・・
そんな感覚だった・・・
麗太「そ、その蹴り技って・・・・」
麗太は、友愛の超人的な凄技を今、この瞬間目の当たりにして
幼い頃に父親に聞いた【ある伝説の秘伝の技の話】を思い出した。
陸上自衛隊特殊作戦群、アメリカのネイビーシールズ、ロシアのスペツナズ、イスラエルのモサドを始めとする世界中のどの特殊部隊、どの軍隊、傭兵、戦闘民族ですら習得できなかった【侍術】と呼ばれる【サムライ訓練】によって得られる秘伝の奥義・・・・
鎌倉時代の侍誕生から、戦国時代、江戸時代と長く壮大な動乱の歴史を経て、面々と受け継がれ発展を重ねた最強の侍の能力や技術・・・それらを総合的にまとめ、現代式に改良したのが【サムライ訓練】。
そして、それを学び習得できるのがサムライ校だが・・・
それでも、訓練で学べる数多くの術の中で、最も難しい【秘伝】を使いこなせるのは、選ばれた僅かな者だけ・・・
そして、その秘伝の中には、両足を使った【武装解除術】があるという・・・
麗太「もしかして、友愛が今やった・・あの技って・・・・」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
友愛は、思った・・・・・
この骸骨の暗殺者から感じる殺気・・・・
ロシア村で遭遇した、あの黒い影の人と同じだ・・・・・
きっと、同じ人に違いない!
じゃあ、僕は狙われてるのか?
でも、なんだろう? この人、殺気は出してるけど本気で殺しに来てないような・・・・
なんだか、わからないけど、そう感じる・・・
その時だった!
骸骨の悪魔は、左手で素早くナイフを拾った。
どうやら、友愛の蹴り技で相当なダメージ負ったらしく、右手では拾えなかったようだ。
そして、左手で友愛にナイフを突きつけてきた・・・・
また、その時!!
両者の間に、誰かが素早く飛んできた!!
「失せろ!!骸骨!」
そう言って突然、現れた低い声の主は、友愛を守ろうと必死に骸骨のお面の暗殺者に立ち向かった。
その正体はなんと、友愛たち新入生が目下捜索中の殺人紳士【最黒慈縁(さいぐろじえん)】だった。
ど、どういうこと?
殺人鬼【最黒慈縁(さいぐろじえん)】が僕らを守ってくれるなんて・・・・
友愛も麗太も、どういうことなのか?と互いに顔を見合わせる・・・・
もう、訳が分からなすぎて、頭がおかしくなりそうだ・・・・
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