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サムライ校での学園生活

天使村での恐怖の冒険

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『天使村


この侍島が、まだ天使島という名前だった時代に、天使山に実在していた村である。


天使島に住んでいた島民の中でも、【天使様】と呼ばれる身分の高い上級島民たちが住んでいた村らしい。

島民の間では、封建的な身分制度があったらしく、【天使様】による独裁政治が行われていた、みたいな歴史があったらしい・・・

島に存在した【天使村】以外の他の5つの普通の村は、【下界村】と呼ばれており、【下界村】の村人である【下人】たちは、神に最も近い存在である【天使様】に上納金や金銀財宝を納めなくてはならなかった・・・・

おかげで、島の中でも、天使村だけは巨額の富を誇り、天使村一帯は黄金で覆われていたとか・・・
だから黄金村なんてあだ名でも呼ばれていた。


しかし、その後なぜか島は自衛隊の訓練施設になってしまい、島民は全て追い出されてしまった・・・


そして、今では、玄勇会が所有する【侍島】へと島名は変わり・・・

かつて天使村があったであろう場所には、村人たちの生活家屋や古びた神殿施設だけが荒れ果てた姿で残されている・・・』



と、麗太のスマホの地図アプリに載っている【天使村】の詳細説明には、こう書いてあった。




友愛「読むかぎり、かなり謎に満ちた村だね。」

麗太「うん・・・・・」



2人は、そんな昔の栄華は見る影も無くなった天使村に今、足を踏み入れている・・・

かなりの年月、人が住んでいなかったせいか・・・家屋はボロボロに崩れていたり、草木が生い茂り
荒れ果てた村と化している・・・

ネットで語られている心霊地のような姿だ。


友愛「すごい・・・ボロボロだよね」

麗太「本当だね。これ見てよ、農具なんかすごい錆びついてるし・・・クモの巣があちこちに張り付いてるよ・・・」


互いにスマホのライトを付けながら、もう人の住んでいない村の家屋の中を照らしたりして、覗いている・・・

とても、天使村なんて名前は似つかわしくない幽霊の住んでいそうな恐怖の集落である・・・

時折、村に自衛隊が訪れていたのであろう・・薬莢や防護靴などが道に捨てられている・・・



!!!

友愛が何かに気づく・・・・

その何かに気づいた友愛の顔は、恐怖を見たような、ひきつった表情となっていた。


麗太「どうしたの?」

麗太が不思議そうな顔をして、友愛に問いかける。



友愛「あ、あれ見て・・・・・村に最近、誰かが入ったような真新しい跡がある・・・・」

麗太「え?」


友愛がライトを照らした方向には、家屋の壁にべっとりと・・・真新しい新鮮な血の跡が・・・・・

子供の目から見ても、古い血の跡ではない・・・

なぜなら血が、しっかりと床に滴り落ちているからだ・・・


麗太「ま、まさかだけど・・・誰か他の子が、僕らより先にここに来て・・・【最黒慈縁(さいぐろじえん)】に殺されたんじゃ・・・」



!!!!


その時だった!!


家屋の影から、骸骨のお面で顔を隠し、真っ暗なフードを被った人物が、血のついたナイフを手に持って

素早く友愛と麗太の前に、現れた!!



「う、うわああああああああああ!!」















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