サムライになれる学校【国家防衛学校】SEASON１ 第三次世界大戦の始まり

１２歳の少年がサムライになれる学校へ

全世界同時多発テロ

今夜の東京、警視庁はいつにも増して騒がしかった・・・・

職員たちは階段、エレベーターを駆け巡り、続々と入ってくる【ある恐ろしい非常事態】に関する情報を幹部たちに伝えるために急いでいるのだ・・・

そのため山積みになった各部屋の捜査資料は、宙をまい、床に散らばっていく・・・

それは刑事部捜査一課も例外ではなかった。



なぜなら、今、世界各国で同時多発的に幾つものテロが起きているからだ。



次々と入ってくる世界各地のテロ情報・・・

「外務省から緊急連絡です。日本時間午後9時頃、イスラム過激派組織【アルマイダ】らしき武装グループがイラクの米軍基地で爆破テロを起こしたそうです。」

「中近東方面で情報収集活動をしていた公安外事課からの連絡で、イスラエルの刑務所に収容されていたテロ組織【PFFP】のメンバーが5人脱獄し、刑務所に火を放ったそうです！」

「内閣府から届いた情報によりますと、テロ組織【フランス民族解放戦線】がパリの凱旋門にて一般人を無差別射撃し13人が殺害されたそうです。」

「イギリスのテロ組織【英国革命赤軍】がビッグベン(時計台)を爆破させ、犯行声明を発表したそうです。」



この日、世界4か国で同時多発的にテロが起きていたのである。


「ど、どういうことなんだ・・・」

「世界各地で同じタイミングで同じような巨大テロが起こるなんて・・・・」

「しかも、名が上がっているテロ組織って、どれも過去に大きなテロを起こしたところばかり・・・」


「それだけじゃないぞ・・どのテロ組織も過去に自分たちが起こしたテロと、まったく同じ場所で、まったく同じテロ行為をやっているじゃないか・・・」

「過去に自分たちが起こしたテロをもう1度再現してるってことか？」



全警視庁の職員・刑事たちが、青い顔をして騒めいている・・・


そして、次に入ってきた恐るべき事実で、彼らの【テロリストたちが過去のテロを再現しているのではないか？】という予測が確信に変わる・・・



「た、大変です・・・・ニューヨークの国際連合本部ビルに、アメリカン航空13便の旅客機が突っ込み、大事故が起こりました！」

「な、なんだって・・・・」


「あ、あの時とまったく同じだ・・・・【アルマイダ】がハイジャックしたアメリカン航空の旅客機が、【世界平和センタービル】に突っ込み大事故となった　あの【３５８テロ】の時とまったく同じだ・・・」


警視庁は、皆あ然としてしまって、異様な沈黙で包まれた・・・・



この【全世界5か国同時多発テロ事件】は、たちまち世界中のメディア、ネットを通してニュースとなり
そして拡散された・・・・

そして、ネット上ではこんなことが言われ始めた・・・

「次、同時多発的にテロが起きるのは日本ではないか・・・と」




そして、実際に日本は悪夢を見ることになる・・・・12年前に起こった悪魔によるテロの悲劇を思い出すことになるのだ。