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理生の指が俺を扱く手を一旦止めると、自身の制服のスラックスと下着を下ろした。寒さで粟立っているその太腿が扇情的で。
でも、そんなことは気にもしていないのか、理生の身体も熱くなっているのか、次々流れる俺の先走りの液を掬って自らの後孔に塗りたくり、指を挿し込んでいく。
「っ、ぅ」
「理生、大丈夫……?」
俺の言葉なんか聴こえていないかのように入口を解しながら、時折こぼす微かな理生の喘ぎ声にやっぱり情欲をそそられて。
「ん、大丈夫。挿れますね、馨」
理生が座ったままの姿勢でいる俺の上を跨いで、熱く猛ったそれを指で支えて腰を沈めてくる。座っているせいか、初めて理生に挿れた時よりも、より奥に感じられて。
「……理生、っ」
瞬く間に劣情の波に呑まれていくと、そのまま理生が自ら腰を高下して、搾り取るように中を締め付けられ、堪えきれない吐息が漏れる。
理生が腰を動かす度、自分の腰も疼くようにじっとしていられなくなって、思わず下から突き上げるように揺すると理生が小さく艶っぽい声をこぼした。
「っ……馨、それイイッ」
理生の愉悦に満ちた表情が嬉しくて、俺たちはここが屋上だなんていう理性は既にどこかへ飛んでいて、夢中で腰を弾ませ合った。
結合部からグチュグチュと耳を塞ぎたくなるような淫靡な音が漏れて、恥ずかしいのに気持ちが良くて、更なる快楽を得ようと理生を突き上げる腰が絶え間なくたゆたって。
やがて俺の熱した杭が理生の奥襞で痙攣を繰り返して、理生もそれに呼応するかのように逃すまいと中を締め付けてきた。
「理生っ、も、出そ、だからっ、抜いてっ」
「いいですよっ、馨、中に、っ……出して?」
俺はこんな場所で中に出してしまうのが憚られて、ぎゅっと目を瞑って我慢しているのに、理生が益々腰を打ち付けて吸い付かれるように熱い肉壷で扱かれて。
太ももがブルブルと震えてしまい、絶頂が近い事を物語る。
「理……生……っ、ごめ、出るっ」
「出していいですよ、馨っ?」
「はっ」と吐息をこぼして俺は理生の中に燻った熱を放った。
同時に理生も微かに喘いで飛沫を吐き出した。くたっと俺に寄りかかって首にぎゅっと腕を絡ませてくる。
屋上の寒さなんて吹き飛ぶくらい温かな理生の腕に抱きしめられて。
「理っ……生?」
「馨っ、は、っ……愛してる」
まだ痙攣を繰り返す理生の中に精を搾り尽くされながら。
その言葉が嬉しくて、俺の瞳に涙が滲んだ。
今度こそ、年上のプライドで涙は見せないんだって強がって、理生が絡ませてくる腕をぎゅっと掴んだけれど、結局また、瞳から粒がこぼれた。
最後に愛してるだなんて、理生は本当に狡い──。
でも、そんなことは気にもしていないのか、理生の身体も熱くなっているのか、次々流れる俺の先走りの液を掬って自らの後孔に塗りたくり、指を挿し込んでいく。
「っ、ぅ」
「理生、大丈夫……?」
俺の言葉なんか聴こえていないかのように入口を解しながら、時折こぼす微かな理生の喘ぎ声にやっぱり情欲をそそられて。
「ん、大丈夫。挿れますね、馨」
理生が座ったままの姿勢でいる俺の上を跨いで、熱く猛ったそれを指で支えて腰を沈めてくる。座っているせいか、初めて理生に挿れた時よりも、より奥に感じられて。
「……理生、っ」
瞬く間に劣情の波に呑まれていくと、そのまま理生が自ら腰を高下して、搾り取るように中を締め付けられ、堪えきれない吐息が漏れる。
理生が腰を動かす度、自分の腰も疼くようにじっとしていられなくなって、思わず下から突き上げるように揺すると理生が小さく艶っぽい声をこぼした。
「っ……馨、それイイッ」
理生の愉悦に満ちた表情が嬉しくて、俺たちはここが屋上だなんていう理性は既にどこかへ飛んでいて、夢中で腰を弾ませ合った。
結合部からグチュグチュと耳を塞ぎたくなるような淫靡な音が漏れて、恥ずかしいのに気持ちが良くて、更なる快楽を得ようと理生を突き上げる腰が絶え間なくたゆたって。
やがて俺の熱した杭が理生の奥襞で痙攣を繰り返して、理生もそれに呼応するかのように逃すまいと中を締め付けてきた。
「理生っ、も、出そ、だからっ、抜いてっ」
「いいですよっ、馨、中に、っ……出して?」
俺はこんな場所で中に出してしまうのが憚られて、ぎゅっと目を瞑って我慢しているのに、理生が益々腰を打ち付けて吸い付かれるように熱い肉壷で扱かれて。
太ももがブルブルと震えてしまい、絶頂が近い事を物語る。
「理……生……っ、ごめ、出るっ」
「出していいですよ、馨っ?」
「はっ」と吐息をこぼして俺は理生の中に燻った熱を放った。
同時に理生も微かに喘いで飛沫を吐き出した。くたっと俺に寄りかかって首にぎゅっと腕を絡ませてくる。
屋上の寒さなんて吹き飛ぶくらい温かな理生の腕に抱きしめられて。
「理っ……生?」
「馨っ、は、っ……愛してる」
まだ痙攣を繰り返す理生の中に精を搾り尽くされながら。
その言葉が嬉しくて、俺の瞳に涙が滲んだ。
今度こそ、年上のプライドで涙は見せないんだって強がって、理生が絡ませてくる腕をぎゅっと掴んだけれど、結局また、瞳から粒がこぼれた。
最後に愛してるだなんて、理生は本当に狡い──。
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