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唇に押し当てた指を執拗に咥えてしゃぶりついた理生が、わざといやらしく、くちゅっと水音を立てながら口から離した。
「キスして? 馨」
強請られるままに唇に口付ける。
俺が抱くなんて強気な思いでいたけれど、結局何も出来ずに唇を薄く開けて、理生が舌を挿し込んでくる。
いつもと角度が変わっただけで、簡単に理生の熱い舌に翻弄されているのはやっぱり俺の方で──。
唇が剥がれると俺は理生の温かな脇腹をそっと撫でて、白妙の素肌の感触を確かめてから、胸の飾りを口に含んでみた。
いつも、理生がそうしてくれるように舌で転がし、押し潰し、乳輪をぐるりと舐める。すぐに硬くしこりになって、理生が微かに吐息をこぼすのが新鮮で。
その反応が楽しくて、いつまでも夢中で唇と指で胸を弄っていると「馨っ」と切なげな声で名前を呼ばれた。
「うん?」
「下、脱がせて?」
俺は華やぐ心を抑えながら理生のベルトを外す。
まだ、脱がせてもいないのに下腹部のそれが屹立しているのがわかって。
ジッパーを下げ、下着と一緒にスラックスを脱がす。
急に外気に触れたせいか、太ももが粟立っていて、それがやけに扇情的で思わず唾を飲み込んだ。
今まで散々、己を貫かれていた楔が目の前に現れて、逸る心を抑えながら、そっと指を添わせてみる。自慰をする時の要領でグッと手の平に包み扱き出すと、すぐに先走りの液が溢れてきた。
「気持ちいい? 理生」
「っ、イイですよ? 馨」
抱かれているというのに蠱惑的な視線を絡めてくるから。
早く理生を懐柔させたくて、鈴口を刺激すると太ももがビクビク震えて。
それが嬉しくて益々扱く手を速めると、次第に指の中で理生の陰茎がみるみる膨張し、痙攣を繰り返し始める。
「も、イク? 理生」
そう問うと理生が眉をしかめた。
見たことのないその表情に自身が熱を持ち始めるのがわかり、早く理生の中に挿入ってみたい。そんな気持ちでいっぱいになる。
「……イク、馨っ……っ」
途端、俺の手の平に理生の精が吐き出されて。
どうしたものかと戸惑ったけれど、いつも理生がそうするようにペロリと舐めてみる。独特な苦い味がして、理生はこんな俺の精を舐めてくれていたんだと嬉しくなった。
「キスして? 馨」
強請られるままに唇に口付ける。
俺が抱くなんて強気な思いでいたけれど、結局何も出来ずに唇を薄く開けて、理生が舌を挿し込んでくる。
いつもと角度が変わっただけで、簡単に理生の熱い舌に翻弄されているのはやっぱり俺の方で──。
唇が剥がれると俺は理生の温かな脇腹をそっと撫でて、白妙の素肌の感触を確かめてから、胸の飾りを口に含んでみた。
いつも、理生がそうしてくれるように舌で転がし、押し潰し、乳輪をぐるりと舐める。すぐに硬くしこりになって、理生が微かに吐息をこぼすのが新鮮で。
その反応が楽しくて、いつまでも夢中で唇と指で胸を弄っていると「馨っ」と切なげな声で名前を呼ばれた。
「うん?」
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俺は華やぐ心を抑えながら理生のベルトを外す。
まだ、脱がせてもいないのに下腹部のそれが屹立しているのがわかって。
ジッパーを下げ、下着と一緒にスラックスを脱がす。
急に外気に触れたせいか、太ももが粟立っていて、それがやけに扇情的で思わず唾を飲み込んだ。
今まで散々、己を貫かれていた楔が目の前に現れて、逸る心を抑えながら、そっと指を添わせてみる。自慰をする時の要領でグッと手の平に包み扱き出すと、すぐに先走りの液が溢れてきた。
「気持ちいい? 理生」
「っ、イイですよ? 馨」
抱かれているというのに蠱惑的な視線を絡めてくるから。
早く理生を懐柔させたくて、鈴口を刺激すると太ももがビクビク震えて。
それが嬉しくて益々扱く手を速めると、次第に指の中で理生の陰茎がみるみる膨張し、痙攣を繰り返し始める。
「も、イク? 理生」
そう問うと理生が眉をしかめた。
見たことのないその表情に自身が熱を持ち始めるのがわかり、早く理生の中に挿入ってみたい。そんな気持ちでいっぱいになる。
「……イク、馨っ……っ」
途端、俺の手の平に理生の精が吐き出されて。
どうしたものかと戸惑ったけれど、いつも理生がそうするようにペロリと舐めてみる。独特な苦い味がして、理生はこんな俺の精を舐めてくれていたんだと嬉しくなった。
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