一年生に翻弄される俺は童貞生徒会長─生徒会室の秘め事─

ちろる

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 唇に押し当てた指を執拗に咥えてしゃぶりついた理生りおが、わざといやらしく、くちゅっと水音を立てながら口から離した。

「キスして? かおる

 強請ねだられるままに唇に口付ける。
 俺が抱くなんて強気な思いでいたけれど、結局何も出来ずに唇を薄く開けて、理生が舌を挿し込んでくる。

 いつもと角度が変わっただけで、簡単に理生の熱い舌に翻弄されているのはやっぱり俺の方で──。

 唇が剥がれると俺は理生の温かな脇腹をそっと撫でて、白妙しろたえの素肌の感触を確かめてから、胸の飾りを口に含んでみた。

 いつも、理生がそうしてくれるように舌で転がし、押し潰し、乳輪をぐるりと舐める。すぐに硬くしこりになって、理生が微かに吐息をこぼすのが新鮮で。

 その反応が楽しくて、いつまでも夢中で唇と指で胸をいじっていると「馨っ」と切なげな声で名前を呼ばれた。

「うん?」

「下、脱がせて?」

 俺は華やぐ心を抑えながら理生のベルトを外す。
 まだ、脱がせてもいないのに下腹部のそれが屹立しているのがわかって。

 ジッパーを下げ、下着と一緒にスラックスを脱がす。
 急に外気に触れたせいか、太ももが粟立っていて、それがやけに扇情的で思わず唾を飲み込んだ。

 今まで散々、己を貫かれていたくさびが目の前に現れて、はやる心を抑えながら、そっと指を添わせてみる。自慰をする時の要領でグッと手の平に包み扱き出すと、すぐに先走りの液が溢れてきた。

「気持ちいい? 理生」

「っ、イイですよ? 馨」

 抱かれているというのに蠱惑的こわくてきな視線を絡めてくるから。

 早く理生を懐柔させたくて、鈴口を刺激すると太ももがビクビク震えて。
 それが嬉しくて益々扱く手を速めると、次第に指の中で理生の陰茎がみるみる膨張し、痙攣を繰り返し始める。

「も、イク? 理生」

 そう問うと理生が眉をしかめた。
 見たことのないその表情に自身が熱を持ち始めるのがわかり、早く理生の中に挿入はいってみたい。そんな気持ちでいっぱいになる。

「……イク、馨っ……っ」

 途端、俺の手の平に理生の精が吐き出されて。
 どうしたものかと戸惑ったけれど、いつも理生がそうするようにペロリと舐めてみる。独特な苦い味がして、理生はこんな俺の精を舐めてくれていたんだと嬉しくなった。
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