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番外編
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「んっ……ぁ、真白っ」
「夕飯の前に伊吹が食べたい」なんて言われて、すぐさま寝室に連れ込まれて。
今、まさに真白の猛ったそれが、俺の吐き出した精でトロトロに蕩けさせられた奥襞を、ゆっくり押し広げながら最奥に到達したのだけれど。
そこで真白の腰がピタリと止まって。
俺の頬に手を添えて、ポツリと真白がこぼした。
「伊吹。最近、真鍋くんのこと、ずっと見てたよね?」
その言葉に、少しだけドキリと胸が動悸を打つ。
確かに、俺は最近、要先輩のことをじっと見つめていた。
でも、それは──。
「俺は、真白だけを見てるよ?」
「伊吹の嘘つき」
言いながら、中に収まったままのそれを少しだけ引き抜かれて、「ぁっ……ん」と内壁をわずかに擦るそのじれったい刺激に声が漏れる。
早く、激しく奥を貫いて欲しくて、羞恥心さえ捨てて自ら腰をたゆたわせて真白の背中にぎゅっと抱き着くと、真白がその腕を外した。
「ま、しろ……?」
「遅くなってごめんね? 伊吹」
真白が俺の左手を掴んだかと思えば、スーツの内ポケットから小箱を取り出して。
思わず瞳に涙が滲む。真白、ちゃんと気づいててくれたんだ。
そっと、俺の左手の薬指にシンプルなプラチナのリングがはめられる。
そう、俺は最近、要先輩の左手の薬指にはめられている指輪を、ずっと羨望の眼差しで見つめていた。真白と俺も、そういう“証”みたいなものが欲しいなって。
真白が、指輪がはまった薬指に口付けて、それから俺の唇を塞いだ。
すぐに舌を結び付けられて、食まれて、咥内を余すところなく優しい舌で舐り回されて。
同時に、赤窄りの中に収まったままだった熱い杭で激しく抽挿が開始されて、真白に「ありがとう」って言いたいのに、口からこぼれるのは堪えきれない嬌声ばかりで。
真白の背に腕を回して、ついでに涙もこぼれた。
「っ……嬉しっ……んっ……ま、しろっ……」
「僕もっ、嬉しいよ? 伊吹っ、僕とのリングを、欲しがってくれてっ、嬉しいよっ?」
絶え間なく涙がこぼれて。
自分の薬指に光る指輪を霞んだ瞳で見つめながら、愛おしい快楽を享受して。
やがて真白の腹と俺の腹の間で揺れる俺のそれが痙攣する。
真白がそっと握りしめて激しく指を擦り付けると、もう身体中が性感帯になってしまったように、触れ合う腕も、絡まる足も、全てが気持ちよくて。
「ましっ、ろ……も、出るっ……」
「出してっ? 伊吹っ」
その言葉に誘われるまま精を吐き出すと、中に真白の飛沫を感じた。
達した余韻と倦怠感を感じつつ、でも、荒い呼吸を整える時間すら勿体なくて口を開く。
「ま、しろがっ……俺とっ……はっ……ずっと、生きて……くれる証だと、思っていい……?」
やっぱり、真白は返事の代わりに唇を塞いだ。
- END -
「夕飯の前に伊吹が食べたい」なんて言われて、すぐさま寝室に連れ込まれて。
今、まさに真白の猛ったそれが、俺の吐き出した精でトロトロに蕩けさせられた奥襞を、ゆっくり押し広げながら最奥に到達したのだけれど。
そこで真白の腰がピタリと止まって。
俺の頬に手を添えて、ポツリと真白がこぼした。
「伊吹。最近、真鍋くんのこと、ずっと見てたよね?」
その言葉に、少しだけドキリと胸が動悸を打つ。
確かに、俺は最近、要先輩のことをじっと見つめていた。
でも、それは──。
「俺は、真白だけを見てるよ?」
「伊吹の嘘つき」
言いながら、中に収まったままのそれを少しだけ引き抜かれて、「ぁっ……ん」と内壁をわずかに擦るそのじれったい刺激に声が漏れる。
早く、激しく奥を貫いて欲しくて、羞恥心さえ捨てて自ら腰をたゆたわせて真白の背中にぎゅっと抱き着くと、真白がその腕を外した。
「ま、しろ……?」
「遅くなってごめんね? 伊吹」
真白が俺の左手を掴んだかと思えば、スーツの内ポケットから小箱を取り出して。
思わず瞳に涙が滲む。真白、ちゃんと気づいててくれたんだ。
そっと、俺の左手の薬指にシンプルなプラチナのリングがはめられる。
そう、俺は最近、要先輩の左手の薬指にはめられている指輪を、ずっと羨望の眼差しで見つめていた。真白と俺も、そういう“証”みたいなものが欲しいなって。
真白が、指輪がはまった薬指に口付けて、それから俺の唇を塞いだ。
すぐに舌を結び付けられて、食まれて、咥内を余すところなく優しい舌で舐り回されて。
同時に、赤窄りの中に収まったままだった熱い杭で激しく抽挿が開始されて、真白に「ありがとう」って言いたいのに、口からこぼれるのは堪えきれない嬌声ばかりで。
真白の背に腕を回して、ついでに涙もこぼれた。
「っ……嬉しっ……んっ……ま、しろっ……」
「僕もっ、嬉しいよ? 伊吹っ、僕とのリングを、欲しがってくれてっ、嬉しいよっ?」
絶え間なく涙がこぼれて。
自分の薬指に光る指輪を霞んだ瞳で見つめながら、愛おしい快楽を享受して。
やがて真白の腹と俺の腹の間で揺れる俺のそれが痙攣する。
真白がそっと握りしめて激しく指を擦り付けると、もう身体中が性感帯になってしまったように、触れ合う腕も、絡まる足も、全てが気持ちよくて。
「ましっ、ろ……も、出るっ……」
「出してっ? 伊吹っ」
その言葉に誘われるまま精を吐き出すと、中に真白の飛沫を感じた。
達した余韻と倦怠感を感じつつ、でも、荒い呼吸を整える時間すら勿体なくて口を開く。
「ま、しろがっ……俺とっ……はっ……ずっと、生きて……くれる証だと、思っていい……?」
やっぱり、真白は返事の代わりに唇を塞いだ。
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今日はこちらの方で読ませていただきました♡
このまま真白くんと離れて良いの?ドキドキ…
こっこさん、アルファさんにまでコメントありがとうございます♡
これから一波乱二波乱あります( *´艸`)
いつもお話ありがとうございます♪
やはり、1人できては駄目でしたよね
どうやって脱け出せるのか、色々考えながら明日を楽しみにしています
紫琴さん、いつもあちこち読んでくださって本当にありがとうございます!
アルファさんにまでご足労頂いて本当に嬉しいです(´;ω;`)
しばらく不憫ですがハピエンですのでお付き合い頂ければ幸いです!