42 / 85
42
しおりを挟む
閉店後、バックヤードのシャワールームに入って行った真夜の姿を確認すると、仄暗い心で後を追いかけた。
(――今しかない)
シャワーブースの一室から聴こえてきたシャワーの音に、俺は上半身のスーツのジャケットを手早く脱ぎ捨てて真夜のいるブースのドアを開けてみると――。
一か八かだったが幸い施錠はされておらず、突然狭い個室に入って来た俺に真夜がびっくりして「宇大くん⁉」と戸惑いの声を出した。
かちりと内側から施錠し、濡れた真夜の身体を抱きしめて何も喋らないまま唇を塞いでやった。
唇に吸い付いて、しかし頑なに歯列を割ろうとしないので下唇を噛み切ってやったら「ふっ……んっ、――ぃっ!」と苦痛の声を漏らしたその隙に口腔へ舌を捩じ込ませると鉄の味がした。
(悪いな……真夜……。なりふりかまっていられないんだ)
真夜が仕返しとばかりに思い切り俺の舌を噛んできて再び口内に鉄の味がしたが、そんなことはもうどうでもよく、熱い粘膜の中を少々痛む舌で蹂躙し尽くす。
思わずと言ったように顔だけを横に向けて唇への抵抗を諦めたらしい真夜が、両手を顔面のタイルの壁に張り付けた。
無理な姿勢で唇を貪りながら、背後から胸先を探し当てると、ぷくりと柔らかく膨らんでいる突起を指で挟んで引っ張ってやれば、壁に張り付いている両手がびくんと震える。
シャワーが俺の衣装と全裸の真夜をずぶずぶに濡らしていく。
唇を解放して両胸の粒を押し潰したり捏ねたりしていると、瞬く間に硬く芯を持って尖り始め、真夜が「ぁ……っ、や」と小さく吐息を落とした。
「声を出してたら誰か来るかもしれんぞ?」
今は誰も居ないので六ブースあるシャワールームには俺と真夜だけだったが、いつ誰が入ってきてもおかしくはない。
胸を弄り続けていれば、背後から肩越しに見た真夜の下腹は既に反応し、頭上から降り注ぐシャワーに抵抗するかのように先端がちらちらと滑りを帯びているのがわかった。
背後から左手で胸を捏ねながら、そっと右手で脇腹から腰を手のひらで辿り薄い茂みを指先で梳いて震える中心を握りしめれば、それだけで腰が跳ねて少しだけ双丘をこちらに突き出してきた。
「……宇大くんっ……これは、また火遊びしたいのっ?」
「火遊びはもう終わりだ。火傷させられた治療をさせてもらう。俺の心も身体もかなり負傷したんでな」
(――今しかない)
シャワーブースの一室から聴こえてきたシャワーの音に、俺は上半身のスーツのジャケットを手早く脱ぎ捨てて真夜のいるブースのドアを開けてみると――。
一か八かだったが幸い施錠はされておらず、突然狭い個室に入って来た俺に真夜がびっくりして「宇大くん⁉」と戸惑いの声を出した。
かちりと内側から施錠し、濡れた真夜の身体を抱きしめて何も喋らないまま唇を塞いでやった。
唇に吸い付いて、しかし頑なに歯列を割ろうとしないので下唇を噛み切ってやったら「ふっ……んっ、――ぃっ!」と苦痛の声を漏らしたその隙に口腔へ舌を捩じ込ませると鉄の味がした。
(悪いな……真夜……。なりふりかまっていられないんだ)
真夜が仕返しとばかりに思い切り俺の舌を噛んできて再び口内に鉄の味がしたが、そんなことはもうどうでもよく、熱い粘膜の中を少々痛む舌で蹂躙し尽くす。
思わずと言ったように顔だけを横に向けて唇への抵抗を諦めたらしい真夜が、両手を顔面のタイルの壁に張り付けた。
無理な姿勢で唇を貪りながら、背後から胸先を探し当てると、ぷくりと柔らかく膨らんでいる突起を指で挟んで引っ張ってやれば、壁に張り付いている両手がびくんと震える。
シャワーが俺の衣装と全裸の真夜をずぶずぶに濡らしていく。
唇を解放して両胸の粒を押し潰したり捏ねたりしていると、瞬く間に硬く芯を持って尖り始め、真夜が「ぁ……っ、や」と小さく吐息を落とした。
「声を出してたら誰か来るかもしれんぞ?」
今は誰も居ないので六ブースあるシャワールームには俺と真夜だけだったが、いつ誰が入ってきてもおかしくはない。
胸を弄り続けていれば、背後から肩越しに見た真夜の下腹は既に反応し、頭上から降り注ぐシャワーに抵抗するかのように先端がちらちらと滑りを帯びているのがわかった。
背後から左手で胸を捏ねながら、そっと右手で脇腹から腰を手のひらで辿り薄い茂みを指先で梳いて震える中心を握りしめれば、それだけで腰が跳ねて少しだけ双丘をこちらに突き出してきた。
「……宇大くんっ……これは、また火遊びしたいのっ?」
「火遊びはもう終わりだ。火傷させられた治療をさせてもらう。俺の心も身体もかなり負傷したんでな」
0
お気に入りに追加
40
あなたにおすすめの小説
その執着、愛ですか?~追い詰めたのは俺かお前か~
ちろる
BL
白鳳出版に勤める風間伊吹(かざまいぶき)は
付き合って一年三ヶ月になる恋人、佐伯真白(さえきましろ)の
徐々に見えてきた異常な執着心に倦怠感を抱いていた。
なんとか元の真白に戻って欲しいと願うが──。
ヤンデレ先輩×ノンケ後輩。
表紙画はミカスケ様のフリーイラストを
拝借させて頂いています。
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
幸せの温度
本郷アキ
BL
※ラブ度高めです。直接的な表現もありますので、苦手な方はご注意ください。
まだ産まれたばかりの葉月を置いて、両親は天国の門を叩いた。
俺がしっかりしなきゃ──そう思っていた兄、睦月《むつき》17歳の前に表れたのは、両親の親友だという浅黄陽《あさぎよう》33歳。
陽は本当の家族のように接してくれるけれど、血の繋がりのない偽物の家族は終わりにしなければならない、だってずっと家族じゃいられないでしょ? そんなのただの言い訳。
俺にあんまり触らないで。
俺の気持ちに気付かないで。
……陽の手で触れられるとおかしくなってしまうから。
俺のこと好きでもないのに、どうしてあんなことをしたの? 少しずつ育っていった恋心は、告白前に失恋決定。
家事に育児に翻弄されながら、少しずつ家族の形が出来上がっていく。
そんな中、睦月をストーキングする男が現れて──!?
悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪
naturalsoft
ファンタジー
シオン・アクエリアス公爵令嬢は転生者であった。そして、同じく転生者であるヒロインに負けて、北方にある辺境の国内で1番厳しいと呼ばれる修道院へ送られる事となった。
「きぃーーーー!!!!!私は負けておりませんわ!イベントの強制力に負けたのですわ!覚えてらっしゃいーーーー!!!!!」
そして、目的地まで運ばれて着いてみると………
「はて?修道院がありませんわ?」
why!?
えっ、領主が修道院や孤児院が無いのにあると言って、不正に補助金を着服しているって?
どこの現代社会でもある不正をしてんのよーーーーー!!!!!!
※ジャンルをファンタジーに変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる