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 閉店後、バックヤードのシャワールームに入って行った真夜まやの姿を確認すると、仄暗い心で後を追いかけた。

(――今しかない)

 シャワーブースの一室から聴こえてきたシャワーの音に、俺は上半身のスーツのジャケットを手早く脱ぎ捨てて真夜のいるブースのドアを開けてみると――。

 一か八かだったが幸い施錠はされておらず、突然狭い個室に入って来た俺に真夜がびっくりして「宇大うたくん⁉」と戸惑いの声を出した。

 かちりと内側から施錠し、濡れた真夜の身体を抱きしめて何も喋らないまま唇を塞いでやった。

 唇に吸い付いて、しかしかたくなに歯列を割ろうとしないので下唇を噛み切ってやったら「ふっ……んっ、――ぃっ!」と苦痛の声を漏らしたその隙に口腔へ舌をじ込ませると鉄の味がした。

(悪いな……真夜……。なりふりかまっていられないんだ)

 真夜が仕返しとばかりに思い切り俺の舌を噛んできて再び口内に鉄の味がしたが、そんなことはもうどうでもよく、熱い粘膜の中を少々痛む舌で蹂躙じゅうりんし尽くす。

 思わずと言ったように顔だけを横に向けて唇への抵抗を諦めたらしい真夜が、両手を顔面のタイルの壁に張り付けた。

 無理な姿勢で唇を貪りながら、背後から胸先を探し当てると、ぷくりと柔らかく膨らんでいる突起を指で挟んで引っ張ってやれば、壁に張り付いている両手がびくんと震える。

 シャワーが俺の衣装と全裸の真夜をずぶずぶに濡らしていく。

 唇を解放して両胸の粒を押し潰したりねたりしていると、瞬く間に硬く芯を持って尖り始め、真夜が「ぁ……っ、や」と小さく吐息を落とした。

「声を出してたら誰か来るかもしれんぞ?」

 今は誰も居ないので六ブースあるシャワールームには俺と真夜だけだったが、いつ誰が入ってきてもおかしくはない。

 胸をいじり続けていれば、背後から肩越しに見た真夜の下腹は既に反応し、頭上から降り注ぐシャワーに抵抗するかのように先端がちらちらとぬめりを帯びているのがわかった。

 背後から左手で胸を捏ねながら、そっと右手で脇腹から腰を手のひらで辿り薄い茂みを指先でいて震える中心を握りしめれば、それだけで腰が跳ねて少しだけ双丘をこちらに突き出してきた。

「……宇大くんっ……これは、また火遊びしたいのっ?」

「火遊びはもう終わりだ。火傷させられた治療をさせてもらう。俺の心も身体もかなり負傷したんでな」
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