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時雨さんの風邪もすっかり良くなって、俺たちは日常を取り戻していた。
部屋の中にピチャピチャと水音が響く。
「ぁっ、は……時雨、さん……」
「春、口はどうしたの?」
時雨さんがクスクス笑った。
俺は時雨さんに背を向けて顔の上を跨ぎ覆いかぶさって、時雨さんの剛直を握りしめていた。
時雨さんが俺の陰茎を口に咥え、唇を窄めて搾り上げ、時折睾丸を刺激されると、時雨さんの剛直を愛撫しなきゃと思うのに手が止まってしまって、時雨さんからもたらされる快楽をただただ享受してしまう。
「だって、時雨さ、が……ぁっ…やっ……」
「僕が何?」
時雨さんが笑いながら俺の昂りからトロトロとこぼれている先走りの液を掬って後孔に塗りたくり、指を一本挿し込んでくる。
「あっ! ぁ、ん」
立て続けに指を二本、三本と増やされて、緩く膝立ちしている太ももが粟立つ。時雨さんが前立腺を擦り始めると、もう時雨さんの剛直を握っているだけで精一杯で、俺はひたすら嬌声をこぼす。
「春、気持ちいい? 僕の方は疎かになってるけど?」
「気持ちっぃ、だって、時雨さん……がっ……も、俺……欲しいっ、ぁっ、あ……ん」
すると時雨さんが俺の身体を抱えて起こし、正常位に戻してそっと後孔に剛直の切っ先を押し当てた。いつものように、窄まりの周りに鈴口を何度も何度もぐるりと押し回して焦らし、ゆっくり、ゆっくり時雨さんが中に挿入ってくる。
同時に唇を塞がれて、舌を絡め取られながら抽挿が始まり、くぐもった喘ぎ声が唇の隙間から絶え間なくこぼれる。
俺はみっともなく生理的な涙と涎をこぼしグスグスと鼻を鳴らす。
その音に時雨さんが唇を解いた。
「泣かないの。春」
「時雨さ、ん……気持ちっ、よぉ……もっと……ぁ、んんっ」
それを聞いた時雨さんがますます俺の奥を穿って。耐え難い快感が押し寄せて俺は時雨さんの背中にぎゅっと抱き着いて、腰に足を回して時雨さんをより奥に導こうとする。
陰茎が今にも飛沫を吐き出しそうに俺の腹と時雨さんの腹の間でフルフルと痙攣しながら揺れていて。
「春っ、もうイキそう、かなっ?」
「うんっ、も、ダメ……しぐ、れさっ……一緒に、いこ?」
ちゅっと額に口付けられて、ふわっと繋がったままの尻が浮き上がり、ますます結合が深まって。時雨さんの剛直が中で小刻みに震えるのと、俺の腰の震えが同時に訪れて、中も外も振動しておかしくなりそうになる。
「春っ」
「ぁっ、あ、時雨さっ、も、……ちゃう、出ちゃ……ぅっ……んんっ」
時雨さんの熱が中で放たれて。
同時に俺の昂りから腹に飛沫がぶちまかれた。
俺は時雨さんに絡めていた腕と足からズルリと力が抜けて、中が満たされていく幸せを感じながら、そのまま意識を手放した。
部屋の中にピチャピチャと水音が響く。
「ぁっ、は……時雨、さん……」
「春、口はどうしたの?」
時雨さんがクスクス笑った。
俺は時雨さんに背を向けて顔の上を跨ぎ覆いかぶさって、時雨さんの剛直を握りしめていた。
時雨さんが俺の陰茎を口に咥え、唇を窄めて搾り上げ、時折睾丸を刺激されると、時雨さんの剛直を愛撫しなきゃと思うのに手が止まってしまって、時雨さんからもたらされる快楽をただただ享受してしまう。
「だって、時雨さ、が……ぁっ…やっ……」
「僕が何?」
時雨さんが笑いながら俺の昂りからトロトロとこぼれている先走りの液を掬って後孔に塗りたくり、指を一本挿し込んでくる。
「あっ! ぁ、ん」
立て続けに指を二本、三本と増やされて、緩く膝立ちしている太ももが粟立つ。時雨さんが前立腺を擦り始めると、もう時雨さんの剛直を握っているだけで精一杯で、俺はひたすら嬌声をこぼす。
「春、気持ちいい? 僕の方は疎かになってるけど?」
「気持ちっぃ、だって、時雨さん……がっ……も、俺……欲しいっ、ぁっ、あ……ん」
すると時雨さんが俺の身体を抱えて起こし、正常位に戻してそっと後孔に剛直の切っ先を押し当てた。いつものように、窄まりの周りに鈴口を何度も何度もぐるりと押し回して焦らし、ゆっくり、ゆっくり時雨さんが中に挿入ってくる。
同時に唇を塞がれて、舌を絡め取られながら抽挿が始まり、くぐもった喘ぎ声が唇の隙間から絶え間なくこぼれる。
俺はみっともなく生理的な涙と涎をこぼしグスグスと鼻を鳴らす。
その音に時雨さんが唇を解いた。
「泣かないの。春」
「時雨さ、ん……気持ちっ、よぉ……もっと……ぁ、んんっ」
それを聞いた時雨さんがますます俺の奥を穿って。耐え難い快感が押し寄せて俺は時雨さんの背中にぎゅっと抱き着いて、腰に足を回して時雨さんをより奥に導こうとする。
陰茎が今にも飛沫を吐き出しそうに俺の腹と時雨さんの腹の間でフルフルと痙攣しながら揺れていて。
「春っ、もうイキそう、かなっ?」
「うんっ、も、ダメ……しぐ、れさっ……一緒に、いこ?」
ちゅっと額に口付けられて、ふわっと繋がったままの尻が浮き上がり、ますます結合が深まって。時雨さんの剛直が中で小刻みに震えるのと、俺の腰の震えが同時に訪れて、中も外も振動しておかしくなりそうになる。
「春っ」
「ぁっ、あ、時雨さっ、も、……ちゃう、出ちゃ……ぅっ……んんっ」
時雨さんの熱が中で放たれて。
同時に俺の昂りから腹に飛沫がぶちまかれた。
俺は時雨さんに絡めていた腕と足からズルリと力が抜けて、中が満たされていく幸せを感じながら、そのまま意識を手放した。
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