俺の専属精神科医の治療法は身体!?

ちろる

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 時雨さんの指が二本、三本と増やされていき、耐えがたい快感の波に勝手に揺らめいてしまう腰を、反り返る背を、もう止めることすら出来ない。

 中の良い所を的確に擦られながら、吐き出した精を奥へ奥へと擦りこまれ、最奥に届きそうで届かない長い指に焦らされて。

 後孔が大きく開かれてヒクヒクと疼きながら指を締め付け、時雨さんの挿入を今か今かと待ちわびるように蠢く。

「あっ、ぁ、しぐ、れさ……気持ちっい」

「春……」

 時雨さんが俺の頬に触れてそっと撫でた。
 その表情が切なげに眉根を寄せていて。見たこともない時雨さんの表情にどうしたものかと思う。

「時雨、さん……?」

「ごめんね、春。僕も久しぶりだから余裕ない。もっと解してあげたかったんだけど……挿れても良い?」

 その言葉がたまらなく嬉しくて。
   時雨さんも俺を求めてくれていることが嬉しくて。
 また瞳から涙がこぼれる。

「ぅっ……ひっ」

    言葉にならない嗚咽が漏れて、時雨さんが申し訳なさそうに俺の頬に流れる涙を指で拭った。

「ごめん、春。僕の勝手だね。まだ怖いよね。今日は指でイクだけにしようね?   だから泣かないで?」

   違う、違うよ、時雨さん。 
   俺は時雨さんの首にぎゅっと腕を絡めて、違う、違うとフルフルと首を横に振った。

「違う、よ?   嬉し、からです……怖く、ないよ?   時雨さん。挿れて?   時雨さんが、欲しい、んです」

「春っ」

    熱く隆起していて、既に先走りの液をこぼしている時雨さんの剛直がジッパーを下げた黒の細身のパンツから取り出されると、期待で全身が身震いした。

 時雨さんが切っ先を入口に押し当てて、俺の精と時雨さんの先走りの液を混ぜ合わせるように後孔に擦り付けて。

 しばらくその動作を繰り返し焦らされた後、ゆっくりゆっくり中に押し入ってくる。

「ぁっ、あ、しぐ、れさ、おっきぃ、もっ、奥に……来て?」

 時雨さんが最奥まで埋まってピタリと静止した。
 しばらくそのまま動かずに、中を馴染ませるかのように止まった剛直を、俺は無意識に形を確かめるかのように、搾り取るかのように締め付ける。

「っ……動いても平気? 春」

 時雨さんが眉をハの字にして我慢しているのが可愛くて。
 俺はクスクスッと笑った。

「うっ、ん、動いて? 時雨さん」

 ゆっくりゆっくり時雨さんが抽挿を始めた。
 途端に俺の精と時雨さんの先走りの汁がグチュグチュと中で交わって、結合部から聴こえる淫猥な音に耳を犯されて。

    欲を放ったばかりの陰茎に再び熱が集まって頭をもたげ、抽挿の度に艶めかしく揺れているのを余裕のない目の端で捕える。

「春の中っ、いつもより熱いっ、……っ、まだ熱が、あるでしょう?」

「い、から、そ……なの……時雨さ……ぁっ、ん……もっと、激しく……して?」

 熱なんて、時雨さんの熱の方がずっとずっと熱くて。
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