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「先生のお名前は何て仰るんですか?」
抱擁を解いてまた座席に戻った先生に尋ねる。
「ああ、ごめんね。自己紹介がまだだったね。紅夜時雨、39歳です。八神さんからしたらおじさんかな?」
フッと笑いながら先生がそう言った。
「いえ、全然そんなことないですよっ」
俺が両手をブンブン振りながら否定すると先生はまたフッと妖艶な笑みを見せて。またその瞳に見惚れてしまう。
俺は24歳だけど、おじさんだなんて言葉は全く当てはまらない目の前の先生をボーッと見つめた。
「彼氏さんだった方の名前はなんていうの?」
ボーッとしていた俺は突然の先生の質問にハッと我に返る。
「彰成です。御浜彰成。三年付き合っていました……」
「どうして浮気がわかったの?」
先生がズバリと尋ねて来て俺の瞳がまた滲む。
その様子に気付いた先生が椅子を近づけて来て俺の手を握った。
手から動悸が伝わってしまうんじゃないかという程ドキドキした。
「彰成の……彼の部屋に合鍵で入ったら、ベッドで知らない男と……」
それを思い出して、またポロリと涙がこぼれる。
先生の指が俺の涙を拭って。
そして口付けられた──。
抱擁を解いてまた座席に戻った先生に尋ねる。
「ああ、ごめんね。自己紹介がまだだったね。紅夜時雨、39歳です。八神さんからしたらおじさんかな?」
フッと笑いながら先生がそう言った。
「いえ、全然そんなことないですよっ」
俺が両手をブンブン振りながら否定すると先生はまたフッと妖艶な笑みを見せて。またその瞳に見惚れてしまう。
俺は24歳だけど、おじさんだなんて言葉は全く当てはまらない目の前の先生をボーッと見つめた。
「彼氏さんだった方の名前はなんていうの?」
ボーッとしていた俺は突然の先生の質問にハッと我に返る。
「彰成です。御浜彰成。三年付き合っていました……」
「どうして浮気がわかったの?」
先生がズバリと尋ねて来て俺の瞳がまた滲む。
その様子に気付いた先生が椅子を近づけて来て俺の手を握った。
手から動悸が伝わってしまうんじゃないかという程ドキドキした。
「彰成の……彼の部屋に合鍵で入ったら、ベッドで知らない男と……」
それを思い出して、またポロリと涙がこぼれる。
先生の指が俺の涙を拭って。
そして口付けられた──。
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