【完結】元社畜の付与調律師はヌクモリが欲しい

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クラリッサの街の冒険者ギルド

25.元社畜は夢を見る

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要の生い立ちとかのお話。
シリアスめパートなので一気にいきます。


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 ――夢を、見た。
 母が亡くなる前の、まだ私が幼い頃の夢だ。



 夕暮れ時の台所。
 私は、母と一緒に包丁を握っていた。
 任された野菜を、ゆっくりと慎重に切っていく。危なげない手つき、とまではいかないものの、それなりにきちんと包丁を扱えるようになってきて、母のお手伝いができて、料理が楽しくなってきた。
 私の隣に立つ母が、私の刻んだ野菜を鍋に入れながら、嬉しげに目を細める。

「要も包丁の使い方、うまくなってきたわね。これなら、一人でも家事を任せられるわ。あーあ、要も、いつかお父さんみたいな人を見つけて、お家を出て行っちゃうのかぁ」
「お父さんみたいなのは絶対に嫌……」
「あははっ、嫌われたものね。まあ、お父さんが全面的に悪いんだけど」

 頬を膨らませる私に、けらけらと母は声を上げた。



 家族仲は、多分そこまで悪くなかったと思う。
 父と、母と、私の三人。ごくごく平凡な家庭。
 ただ、父はとにかく仕事人間で、興味のないこと以外まるで駄目な人だった。「あんまりにも心配だったから、そのまま幼馴染のお母さんが結婚しちゃった」って、母が笑いながら語ってくれた。
 見てくれはいいのに、やりたいこと以外に目を向けず、幼い頃から面倒くさいと女性の秋波をやり過ごすために、お母さんを彼女だと言い続け、そのまま結婚した、なんともアレな父だった。
 きっと、昔からあれこれ父を理解している母との居心地は、良かったのだろう。

 父が家にいた記憶は、ほとんどない。
 私が起きる前に会社に出かけ、寝ている間に帰ってくる。とにかく研究がしたい。そんな人だった。
 イベントごとに、一緒に参加した思い出もない。
 これでよく幼い自分が、父親の顔を覚えていたもんだと、自画自賛したいレベルだ。
 その分、母が頑張ってくれたから、私は健やかに育つことができた。
 お父さんは、家族のために頑張って働いてくれているのよーとは言われたけれど、大きくなればそれが優しい嘘だって嫌でもわかる。
 父にとって、母と私は、きっと世間体を取り繕うための存在でしかなかった。
 それでも、母が愛情をいっぱい注いでくれたから、寂しくなかった。
 だから、私の中で、母がお母さんであり、お父さんであった。


 そんな母が、私が15になった直後に急死して、世界は一変した。職場で突如倒れた母は、そのまま呆気なく逝ってしまった。
 悲しみに浸る暇もなく、私と父は見る間に途方に暮れた。
 育児に一切かかわってこなかった父が、仕事以外で何かをできるわけもない。
 母からあれこれ仕込まれていたので家事はできたものの、まだ私は子供で、親の庇護を受けなければならなくて、どうにもならないことが多かった。
 当然、家は荒れた。
 母の両親は早世していて既に亡く、父の両親も仕事人間で、子や孫に関心がなく、私が身を寄せられる場所もない。

 そんな中、学校行事などで仕事が中断されることを厭うた父が打った手は、再婚だった。
 いや、よくこんなダメ親父に再婚相手が見つかったな!?というのが、私の正直な気持ちだった。
 金だけはあって顔が良ければ、案外どうにでもなるのかもしれない。
 そうして、父が再婚相手に選んだのは、母の親友だった人。
 ――よりにもよって、私にわかりやすい敵意を向けてきた人だった。

 義母は、学生時代からずっと父に横恋慕していた。母がのん気だから気づかれなかったものの、父への気持ちを諦めきれないまま、母の横で虎視眈々とチャンスを狙っていたらしい。心の奥底に、醜い嫉妬と憎悪を隠しながら。
 時折家に遊びに来たときに、向けられる鋭い視線から、幼心なりにそれを私は嗅ぎ取っていた。
 ああ、この人は、私と母が嫌いなんだって。
 そうして、まんまと後妻の座に収まった義母は、父が家への帰宅が遅いのをいいことに、わかりやすく私を精神的に甚振った。母にぶつけられなかった鬱憤を晴らすかのように。表面上は、理解のある義母を演じながら。

 自宅は、私の憩いの場所ではなくなってしまった。

 父はあてにならない。私はとうに見限っていた。諦めていた。よくグレなかったなあと、今でも思う。
 ただ、生きていくだけで必死だった。
 家族という名前だけの、いびつな塊。体裁ばかりで、私たちはてんでバラバラだった。
 なるべく家に帰りたくない私は、ひたすらバイトと勉強をして時間を潰していた。
 補導されないように気を付けつつ、いざというときのお金は、絶対に必要だった。
 高校が、一番暗黒時代だった気がする。青春を謳歌する心の余裕など、なかったのだ。
 今思うと部活をしていたり、どこかに助けを訴えたりしていたら、また違ったのかもしれない。私は自覚のないまま、追い詰められていたらしい。
 バイトに明け暮れ、放課後の付き合いがよくない私にさして親しい友達もできるわけがなく、表面上のコミュニケーションばかりがうまくなった。

 そうこう足掻いている間に弟が生まれ、義母は待望の息子を可愛がり、父も長男の跡取りができたことに喜び、三人は自然とまとまっていった。
 反して、私はひとりぼっち、居場所は完全になくなった。
 父が学歴を大事にしたおかげで、大学に入学し一人暮らしが許されたときには、やっと家を出られた解放感が凄かった。
 まあ、学費はともかく、家賃や生活費を嫌がらせで義母にちょろまかされたのだが。
 おかげで、状況はさほど高校時代と変わらず。生きるために、私はバイトの鬼にならざるを得なかった。

 バイト先に訪れる、ごくありふれた円満な家庭の在り方をよく目にして。


 ――家族って何だろうって、ずっと思いながら。



 くつくつと、鍋の煮える音が台所に響く。
 お出汁と煮込まれた野菜の優しい匂いが、ほんわりと広がっている。
 その香りを、すうっと吸い込めば、お腹がきゅうと鳴く。ささやかながら、私の好きな瞬間だ。
 やがて、鍋の火を止めた母が、しゃがみこんで私に視線を合わせた。
 ふわ、と表情をほころばせ、優しい掌がいい子いい子と私の頭を撫でてくれる。

「家族って、突き詰めると他人の集まりなの。だから、一緒にいたい、大事にしたいっていう心の結びつきがあれば、それだけでもう家族であれるのよ。そういう意味で、お父さんは失格ねー。要の家族になれなくても仕方がないわ」
「……お母さんの言うこと、難しくてよくわかんないよ」
「いずれ、わかるわ。いつか要もここを巣立って行ってしまう日が来るけれど、お母さんは、あなたの家族として、寂しいって感じてほしくないし、いつも笑っていてほしいし、要の幸せを見つけてほしい。だから、決して自分をないがしろにしないでね。お母さんは、どこにいたって要を想っているし、要が大好きよ。それを忘れないでね」
「私も! 私もお母さんが大好きだよ!」

 満面の笑顔で、母がぎゅうと私を抱きしめた。互いの頬を摺り寄せる。母は甘えただ。くすぐったくて、私も笑ってしまった。
 あたたかくて、いい匂い。
 私は母に頭を撫でられて抱きしめられるのが、いっとう好きだった。

「ありがとう、要。さあ、そろそろお夕飯にしよっか。今日の鳥団子スープは、要がお野菜切って手伝ってくれたから、よりいっそう美味しいぞ?」
「わあい!」


 お母さんと私の二人だけ。日々の出来事を綴る、他愛のない話をしながらの食卓。じっくりと下ごしらえをした、大好きな母の温かなスープ。心も体も満たされ、優しかった毎日。

 それはまぎれもなく、私の家族の肖像だった。









 鈍い光が、視界に飛び込んでくる。
 わずかな眩しさにゆっくり瞼を押し上げると、見慣れぬ天井が飛び込んできた。
 夢と現の狭間にあって、何度か目を瞬かせる。

「夢、か……」

 ほう、と私は息をついた。
 カーテンの隙間をぬって差し込む光は、早朝とは言い難い明るさになっている。
 昨日、夕食を食べて備え付けのシャワーを浴びた後、宿のベッドにすぐ潜り込んだのを思い出す。随分とぐっすり寝こけてしまったらしい。

 懐かしい思い出。忘れていた記憶。
 でも、母と過ごした大切な日々の断片。

 夢を見るなんて、久しぶりかもしれない。
 日本にいたときは、疲れ果てて夢を見る間もなかった。リオナさんの家に厄介になっている時だって、見なかったのに。
 ヒースさんに内心を吐露して、私の頑なだった気持ちが、不思議と緩んだからだろうか。
 もう、一人でがむしゃらに立たなくてもいいのだと、教えてもらったから。

 身体を起こして、カーテンを開ける。朝の爽やかな空気が、部屋いっぱいに広がった。
 眼下に広がる街並みは、既に眠りから目覚め、少しずつではあるものの、人々が生き生きとした様子で活動を開始している。
 地球とは絶対的に異なる理がある世界。
 もう、二度と日本の地を踏むことはできないと、リオナさんは言った。

「……私がやりたいこと、この世界でゆっくり見つけていいかな、お母さん」

 私を、保護してくれた大切な人たちのために。
 これも一つの縁なのかもしれない。
 私の身を大事に思って、心から心配してくれる人たちに巡り合えたから、きっと私は無茶をせずとも、自分を大切にできる気がする。

 ――私は、この地で生きていく。

 そう心を決めたら、まるで生まれ変わったような感覚がした。
 変なの。そんなことあるわけないのに。わかっている。ただ、これは私の気の持ちようだ。
 でも、何故だか酷くさっぱりした気分だった。



 それはそれとして、格好つけたところで身体は筋肉痛を訴えるわけで。情けない話だが、こればかりはどうにもならない。
 ヒースさんから分けてもらったポーションを、私は初めて口にしてみた。
 リオナさんが作ったポーションは、品質がいいと大評判だ。ちょっと薬品っぽいけど、思ったよりも飲みやすい。青い水色をしているのに、林檎味がするから妙な違和感が残るだけで、いずれこれも慣れるはず。
 鈍い痛みがすっと消えたので、どういう原理だろうと、思わず真顔になってしまった。
 魔法とか、魔法薬とか、自分の理解が及ばない部分は、あんまり深く考えたらドツボにはまりそうだ。流すのも大事。
 そうして、ゆったりとした朝の時間の中、身支度を整えていると、コンコンと扉がノックされた。

「はーい」
「ヒースだけど、支度は整ったかい? そろそろ食堂に行こうか」
「大丈夫です。おはようございます、ヒースさん」

 ドアを開けて、私は清々しい気持ちでヒースさんに挨拶する。
 自分の心に、変化があったせいかもしれない。挨拶一つとっても、何故だか自然に振舞えたような気がした。
 そういえば、ヒースさんは、今日も朝の鍛錬をしたのだろうか。
 であれば、すっかりお腹も空いているだろうに、少々ゆっくりめに時間を合わせてくれたのなら、さりげない優しさに嬉しくなる。

「おはよう、カナメ。……って、この一晩の間に心境の変化でもあった?」
「え?」
「何だか、すっきりした顔をしている」

 この人は、私をよく見ている。
 にこりとヒースさんが笑ったのにつられて、私も目をゆっくりと細めた。

「……だとしたら、ヒースさんとリオナさんのおかげですよ」


 幾分、普段よりも遅めの朝。
 既に、泊まりの客は動き始めていて、食堂にいる人はちらほらだ。
 空いている席に腰かけ、ヒースさんがこの後連れて行ってくれるという市場の情報をあれこれ聞いていると、宿の人が朝食を持ってきてくれる。
 出されたメニューは、パンと野菜たっぷりの鳥団子スープ。
 私は目を丸くした後、思わず吹き出して笑ってしまって、ヒースさんから怪訝な目で見られたのだった。





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