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第1話
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ここには、人が暮らしている
動物が暮らしている
木々は青々と生い茂り、しかし文明の発達により縦横無尽に人が行き来出来る世界
世界の隅々までを人は暴こうと足掻き、そして現実にその殆どが人に曝された世界
線路は続く
世界の果て無き球体の上を
空は近い
飛び回る命を持たない大きな鳥が人々を空へ誘うから
そう、ここは私たちが暮らす世界にとても似通っている
けれど、ほんの少しだけ、私たちの暮らす世界とは違う世界
――これは、そんな世界の小さな国の小さな物語――
私は醜い、人の子。
これが、アヒルの子だったら、将来美しくなることが保障されているけれど、私は『人』の子。しかも成人した身では変身は望めない。
「シーラ、こんなチャンスは二度とないよ。絶対に駐在さんのハートを射止めるんだ」
父と母が息巻いて、私に迫る。
「町の駐在さんの奥さんが亡くなって、やっと新しく赴任してくださる駐在さんが決まったんだ。お前にもチャンスはあるさ、きっと」
『絶対に、あんたが竜人の花嫁になるんだよ!』
両親の鬼気迫る勢いに、私はこっそりとため息を付いた。
――竜人――
私たち人間と、かけ離れた存在。
南アナリアの大きいけれど小さな国。この国は、昔から幾度と無く先進国の支配下に置かれ、苦渋を舐め続けてきた。
名目としては、発展途上国への援助。そんなことを言いながら、与えられる仕事はまるで使用人。悪く言えば奴隷のようなモノだった。
でも、この町はまだマシなほう。だって、私たちの住む町の近くに、竜人の集落があるから。
彼らは発展した文明を好まない。私たちより数段強い体と、賢い頭を持っているのに、ひっそりと森の奥深くで暮らしている。
(ううん、きっと人間ほど愚かじゃないからこそ、ひっそりと生きてるのよね)
他の町は、木々が伐採され、有毒ガス垂れ流しの工場が犇めいて、代々その土地で暮らしてきた人たちが今までの生活を壊された。
生きて行く為に、彼らは安い賃金で雇われ、自分達の生活を奪った場所で働いているらしい。
だから、私たちの町はマシだった。
竜人さんは、私たちより遥かに強い存在だから、彼等の住む土地を侵そうとする野蛮な文明人が現れない。
そう思っていたのに、数百年前にそれが破られた。
機械文明の間違った発展。それにより増長した人間が、この町を配下に置こうとした。ここを拠点に竜人を攻めるつもりで。
町は静かに侵略された。竜人の御座すこの地が攻められることなどあるわけが無い。そう高を括っていたのが災いして、武器を持たないこの町は、戦火に包まれもせずに侵略された。
それが、いけなかった。竜人との交流が無きに等しかったせいで、竜人に気付いて貰えることなく、町は水面下で軍事施設へと変貌を遂げようとしていた。
それを憂いた娘が一人、死を覚悟して町を飛び出し、竜人の住処へと向かった。
助けを求めたのでは無く、逃げてくださいと言う為に。
森で倒れた娘を見つけたのは、まだ若い族長だった。
『あなた方がお強いのは存じております。だけど、逃げてください』
『何故、逃げろと言う』
『あなた方が戦うことを選べば、私の町は戦火に包まれる。そうなっては、幾らの命が散りましょう!私は、嫌!こんなことで死ぬ人を見るなんて、私は、嫌なのです!』
そんな娘の心根に、竜人は心を震わせた。
『娘よ、お前の言うことは良くわかった。しかし、どこへ逃げようと、意味は無い。どれだけの大地が人の手によって荒らされただろう。どこへ行こうと人は追ってくるのだ。ならばここでわからせなければならない。手を触れてはならぬものがあるのだと』
『おやめください!お願いです、おやめください!』
『心配するな、決して血は流させぬ』
族長は娘にそう約束し、そしてその約束を見事守った。
最新鋭の重火器を保持した侵略者を、無血降伏させたのだ。
その後、族長は逃げろと言った娘を娶った。そして、族長の地位を他の者に譲ると、町で娘と二人暮らすようになった。
竜人の居る町。竜人が娘と過ごした生涯、この町を襲う者は現れず、平和が続いた。
そしてその竜人の死後、一人の若者がこの町へ、竜人の亡骸を引き取りに来た。しかし、この若者はその時一人の娘と恋に落ちた。亡骸を竜人の集落へ届けると、若者は町へと降り、娘の傍で町を守った。そうして二代、この町は竜人の庇護下に置かれた。
その内、どんな条約が為されたのか、必ず一人の竜人がこの町を守ることになった。
条件は、竜人がこの町を守る代わりに、一人花嫁を差し出すこと。竜人が亡くなるか、竜人の花嫁が亡くなった場合、新たな竜人と代替わりすること。
竜人は町に馴染み、『駐在』さんの役職に付くようになった。
そんなわけで此度、駐在さんの奥さんが亡くなったので、代替わりとなった。
私は醜い、人の子。
どう醜いかといえば、町で一人、結婚適齢期を越えたのに、どんなに底辺の男とお見合いしても断られる程度に醜い。
目があえば相手を石にしてしまえそうな四白眼(*瞳が小さく、上下左右、白目が見えている状態)。お伽噺に出てきそうな尖った魔女っぽい鼻に、薄情そうな薄い唇。友達には羨ましがられるけれど、食べても上半身に肉が付きにくいせいで痩せこけた顔、腕、胸、腹。その癖、下半身にはたっぷりと肉が付いて、変に大きい腰、むにょむにょした太股。
巷で、『魔女の人形姫』と呼ばれていることも知っている。タイトルロールそのまま、魔女の人形姫が、悪い心を持って、人形の国を支配しようとして退治される、子供に人気の人形劇だ。
木作りの人形は、魔女っぽい怖い顔に、細い木で組まれた上体、滑稽に見えるよう膨らませ過ぎたスカート。此処まで私に似て無くてもいいじゃないと、泣きそうになる。
つまり、それくらい私は醜い。
私と共に二大ブスとあだ名されていた、エンジですら、お嫁に行けたのに、私だけが貰い手が無い。エンジは痘痕面で、腫れぼったい目に、ぺちゃな鼻、厚い唇の持ち主。背も低く、お肉も全体にもっちりと付いている。
でもあの子は大らかで、長く付き合うと、ブスと言われる顔は愛嬌のある顔、と言い換えていい、そんな子だった。だから、エンジ「ですら」なんて言っちゃいけないのかもしれない。あの子は、町の娘達に、パッとしない愚鈍な男と蔑まされている、本当はとても心根の優しいナージと、ちゃんと恋に落ちて嫁いで行ったんだから。
誰にも言わなかったけど、私の初恋の、優しいナージと。
心の底から祝福しながらも、やっぱり何でエンジだけ…と思ってしまった私は、心も『魔女の人形姫』なのかも知れない。
そんな私が、駐在さんのお嫁さん?
なれるわけが無いのに、このままいかず後家にしたくない両親の思いは、それはもう、心にドスーンと圧し掛かるほど良くわかる。
まぁ、いくら竜人さんが美しいと言っても、みんなお嫁になるのを嫌がるから、駐在さんに嫁ぎたいと言う子が現れなかったら、お嫁に立候補するくらいはしてもいいと思ってはいるのだけれど……
動物が暮らしている
木々は青々と生い茂り、しかし文明の発達により縦横無尽に人が行き来出来る世界
世界の隅々までを人は暴こうと足掻き、そして現実にその殆どが人に曝された世界
線路は続く
世界の果て無き球体の上を
空は近い
飛び回る命を持たない大きな鳥が人々を空へ誘うから
そう、ここは私たちが暮らす世界にとても似通っている
けれど、ほんの少しだけ、私たちの暮らす世界とは違う世界
――これは、そんな世界の小さな国の小さな物語――
私は醜い、人の子。
これが、アヒルの子だったら、将来美しくなることが保障されているけれど、私は『人』の子。しかも成人した身では変身は望めない。
「シーラ、こんなチャンスは二度とないよ。絶対に駐在さんのハートを射止めるんだ」
父と母が息巻いて、私に迫る。
「町の駐在さんの奥さんが亡くなって、やっと新しく赴任してくださる駐在さんが決まったんだ。お前にもチャンスはあるさ、きっと」
『絶対に、あんたが竜人の花嫁になるんだよ!』
両親の鬼気迫る勢いに、私はこっそりとため息を付いた。
――竜人――
私たち人間と、かけ離れた存在。
南アナリアの大きいけれど小さな国。この国は、昔から幾度と無く先進国の支配下に置かれ、苦渋を舐め続けてきた。
名目としては、発展途上国への援助。そんなことを言いながら、与えられる仕事はまるで使用人。悪く言えば奴隷のようなモノだった。
でも、この町はまだマシなほう。だって、私たちの住む町の近くに、竜人の集落があるから。
彼らは発展した文明を好まない。私たちより数段強い体と、賢い頭を持っているのに、ひっそりと森の奥深くで暮らしている。
(ううん、きっと人間ほど愚かじゃないからこそ、ひっそりと生きてるのよね)
他の町は、木々が伐採され、有毒ガス垂れ流しの工場が犇めいて、代々その土地で暮らしてきた人たちが今までの生活を壊された。
生きて行く為に、彼らは安い賃金で雇われ、自分達の生活を奪った場所で働いているらしい。
だから、私たちの町はマシだった。
竜人さんは、私たちより遥かに強い存在だから、彼等の住む土地を侵そうとする野蛮な文明人が現れない。
そう思っていたのに、数百年前にそれが破られた。
機械文明の間違った発展。それにより増長した人間が、この町を配下に置こうとした。ここを拠点に竜人を攻めるつもりで。
町は静かに侵略された。竜人の御座すこの地が攻められることなどあるわけが無い。そう高を括っていたのが災いして、武器を持たないこの町は、戦火に包まれもせずに侵略された。
それが、いけなかった。竜人との交流が無きに等しかったせいで、竜人に気付いて貰えることなく、町は水面下で軍事施設へと変貌を遂げようとしていた。
それを憂いた娘が一人、死を覚悟して町を飛び出し、竜人の住処へと向かった。
助けを求めたのでは無く、逃げてくださいと言う為に。
森で倒れた娘を見つけたのは、まだ若い族長だった。
『あなた方がお強いのは存じております。だけど、逃げてください』
『何故、逃げろと言う』
『あなた方が戦うことを選べば、私の町は戦火に包まれる。そうなっては、幾らの命が散りましょう!私は、嫌!こんなことで死ぬ人を見るなんて、私は、嫌なのです!』
そんな娘の心根に、竜人は心を震わせた。
『娘よ、お前の言うことは良くわかった。しかし、どこへ逃げようと、意味は無い。どれだけの大地が人の手によって荒らされただろう。どこへ行こうと人は追ってくるのだ。ならばここでわからせなければならない。手を触れてはならぬものがあるのだと』
『おやめください!お願いです、おやめください!』
『心配するな、決して血は流させぬ』
族長は娘にそう約束し、そしてその約束を見事守った。
最新鋭の重火器を保持した侵略者を、無血降伏させたのだ。
その後、族長は逃げろと言った娘を娶った。そして、族長の地位を他の者に譲ると、町で娘と二人暮らすようになった。
竜人の居る町。竜人が娘と過ごした生涯、この町を襲う者は現れず、平和が続いた。
そしてその竜人の死後、一人の若者がこの町へ、竜人の亡骸を引き取りに来た。しかし、この若者はその時一人の娘と恋に落ちた。亡骸を竜人の集落へ届けると、若者は町へと降り、娘の傍で町を守った。そうして二代、この町は竜人の庇護下に置かれた。
その内、どんな条約が為されたのか、必ず一人の竜人がこの町を守ることになった。
条件は、竜人がこの町を守る代わりに、一人花嫁を差し出すこと。竜人が亡くなるか、竜人の花嫁が亡くなった場合、新たな竜人と代替わりすること。
竜人は町に馴染み、『駐在』さんの役職に付くようになった。
そんなわけで此度、駐在さんの奥さんが亡くなったので、代替わりとなった。
私は醜い、人の子。
どう醜いかといえば、町で一人、結婚適齢期を越えたのに、どんなに底辺の男とお見合いしても断られる程度に醜い。
目があえば相手を石にしてしまえそうな四白眼(*瞳が小さく、上下左右、白目が見えている状態)。お伽噺に出てきそうな尖った魔女っぽい鼻に、薄情そうな薄い唇。友達には羨ましがられるけれど、食べても上半身に肉が付きにくいせいで痩せこけた顔、腕、胸、腹。その癖、下半身にはたっぷりと肉が付いて、変に大きい腰、むにょむにょした太股。
巷で、『魔女の人形姫』と呼ばれていることも知っている。タイトルロールそのまま、魔女の人形姫が、悪い心を持って、人形の国を支配しようとして退治される、子供に人気の人形劇だ。
木作りの人形は、魔女っぽい怖い顔に、細い木で組まれた上体、滑稽に見えるよう膨らませ過ぎたスカート。此処まで私に似て無くてもいいじゃないと、泣きそうになる。
つまり、それくらい私は醜い。
私と共に二大ブスとあだ名されていた、エンジですら、お嫁に行けたのに、私だけが貰い手が無い。エンジは痘痕面で、腫れぼったい目に、ぺちゃな鼻、厚い唇の持ち主。背も低く、お肉も全体にもっちりと付いている。
でもあの子は大らかで、長く付き合うと、ブスと言われる顔は愛嬌のある顔、と言い換えていい、そんな子だった。だから、エンジ「ですら」なんて言っちゃいけないのかもしれない。あの子は、町の娘達に、パッとしない愚鈍な男と蔑まされている、本当はとても心根の優しいナージと、ちゃんと恋に落ちて嫁いで行ったんだから。
誰にも言わなかったけど、私の初恋の、優しいナージと。
心の底から祝福しながらも、やっぱり何でエンジだけ…と思ってしまった私は、心も『魔女の人形姫』なのかも知れない。
そんな私が、駐在さんのお嫁さん?
なれるわけが無いのに、このままいかず後家にしたくない両親の思いは、それはもう、心にドスーンと圧し掛かるほど良くわかる。
まぁ、いくら竜人さんが美しいと言っても、みんなお嫁になるのを嫌がるから、駐在さんに嫁ぎたいと言う子が現れなかったら、お嫁に立候補するくらいはしてもいいと思ってはいるのだけれど……
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