49 / 56
第二章 国渡りへ
第四十九話 レヴォルとモノン
しおりを挟む
出発してから数時間後·····
広い草原に1本しかない砂利のガタガタ道を進んでいた。
森を抜けるのは簡単で道に迷うこと無く行くことが出来たけど、たぶんそれはルークのおかげ。
本人が言うには、磁場?を感じ取ってるから迷わないし、後隣国には何回か行ったことがあるから大丈夫らしい。
磁場ってのがよく分からないけど、多分獣魔物型の特徴なのかな?
この調子なら、問題なく順調にいくだろう!
って思ってるけど··········
最大の不安点が私の向かいに座っている。
「へー!流石バンの息子だね~。あの迷いの森を簡単に抜けちゃうなんて♪
あの小さいワンコちゃんが成長したもんだよ~」
ワンコちゃん·····。
いや、それより
「迷いの森って?」
「おや?何だ知らないのかい?あの森はね、人の方向感覚を狂わす結界が張ってあるんだよ。
簡単に人間に入ってこられちゃ困るからね。
だからオレ達は⦅迷いの森⦆って呼んでるってわけ!
相当キツイ魔法をかけてるから、アレを簡単に抜けちゃうルーク君は凄いね!うん!」
「へぇ!そうなのか。じゃあそれだけ凄腕の魔法使いが魔物の国に居たんだな。
もしかして、モノンとかがやったのか?」
凄腕の結界魔法を操る魔法使い。
それを連想させる人物は、私の中でただ1人。
モノンの名を口にしたらその瞬間、レヴォルの表情は眉をしかめて明らかに険悪なオーラを放った。
「全然ちっがーーう!モノンも確かに出来るかもしれないけど、アレをやったのはオレだからねーーー!
オレが騎士団を切り盛りし始めた時代に結界を張ったんだから。
モノンはだいぶ後に魔物の国に来たから、違うんだからね!」
「す、すまん·····!」
ものすごい勢いで迫って言ってきたので、思わず謝ってしまった。
何でこんなモノンに対して敵対視しているんだろう。昔に何かあったのか?
手網を持って馬の操作をしているルークが、クスクスと笑いながら会話に入る。
「聞いた事がある。先生がだいぶ前に何故かレヴォルは僕に対して刺々しいから用事がある時声をかけにくいって。
·····元団長、先生は何をしたんだ?」
「いいよ硬っ苦しいな。レヴォルって呼んでおくれ。
それに、今はあの国の騎士団長じゃないし~。
愛弟子があんな立派な騎士団長になってくれてありがたいね~。
その愛弟子の右腕が·····まさかモノンになるなんて·····!!
ああああ!腹立たしいよねーー!」
あぁ、なるほど。
これは愛娘を嫁に取られた父親の気持ちってやつか。
つまり·····嫉妬だな·····。
「はぁ·····もしかして、それだけの理由でずっとそんな態度なのか?
レヴォルはもういい歳なんだろ?ちょっとは大人に·····────」
と言いかけの途中で、レヴォルは食い気味に反論してきた。
「いんや!!それだけじゃないんだよシロナちゃん!
オレはそんなちっさい器じゃないよっ」
「何だ·····まだ何かあるのか?」
「あぁ!あるともさー!
モノンはね!だいぶ後から来たくせに!
オレと少しキャラが!被ってるんだよ!!
ね?!ゆるせないよね?!」
「「····················」」
沈黙が流れる。
当然、私とルークは心の中でこう呟いた。
((あぁ、ダメだこの人。))
「はーーーくしゅん!!!」
その頃、モノンの盛大なくしゃみが炸裂していた。
そんなこんなで、天気も良く気持ちいい風が吹く中草原を進んで行く。
しかし日が暮れ始め、これ以上進むと危険と判断したルークは、「ここで野宿しよう」 と言って馬車を道の端に止めた。
「私、薪を拾ってくる!」
ルークがランタンに火を灯し明かりを確保すると、荷車に積んでいた食料を取り出して料理の準備に取り掛かっている。
私が薪を取りに行った方がいいだろう。
「あぁ分かった·····。あまり遠くに行くなよ?
この辺は魔獣も出る」
「大丈夫だ。コハクも一緒に連れていくから!行くぞコハク」
「クー!」
魔獣は魔物と違い知能がない。
動物に魔力が宿っている·····と思ってもらったらいいかな。
普通の動物と違って、魔力を宿した魔獣は特殊な進化を遂げていて、かなり攻撃的な部分がある。
体が巨大化した兎なんかも居るらしいけど·····
それがなんと·····
豚や牛よりも絶品な味らしい!
私はまだ食べたことが無いけど、もし機会があれば一度食べてみたい·····!
まぁ、私にはまだ狩りなんて無理だろうからまだ当分食べられそうに無いけどな。
私とコハクは、完全に日が暮れないうちに薪を拾い集めてこないといけないので、急いでそこから離れた。
ルークはまな板を取り出して料理の下準備をしだす一方·····レヴォルは胡座をかいてそれをただジーッと見つめるだけだ。
それも、ニヤニヤしながら。
「あの·····なにか?」
さすがにジッと見られ続けるのも嫌なので、堪らず会話をふる。
「いんやぁ~?ルーク君はいいお嫁さんになれるなぁって思ってね?」
「お嫁さんって·····。俺は男だし結婚するつもりもない」
「えーそうなの?結婚しないの?イケメンで家事も仕事も出来んのに?
もったいな~い」
何なんだこの人·····。こんな絡む人だったかな·····。
「余計なお世話だ。そんなものに興味は無い」
そう。本当に興味は無い。
ジェイドからは早く女作れだの、先生からは嫁を取れだのうるさく言われてはいたが·····。
まず恋愛なんてしたことも無い。
全く異性に惹かれない。
でも、俺は別にそれでいいと思ってるし、仕事にも支障はないから構わないと思っている。
「そうなの??なら俺がシロナちゃんを嫁に取ろうかな~♪」
「!!!?!」
何·····だと·····?!
こいつ正気か?!
エルフが人間のシロナを嫁に?!
突拍子も無い事を言うので、驚きすぎて野菜を乱雑に切ってしまった。
その取り乱した様子の俺を見て、何故かレヴォルは爆笑する。
「ははははは!冗談だよ~そんな動揺しなくても~。·····ぷっクフフフっ。
いやぁ、いい反応するねぇ!
そうかぁ、ルーク君はなんだかんだ言ってそうだったのか。
ふふふふ、やっぱ面白いな君達2人は」
レヴォルが何を言っているのか分からない。
何を1人で納得しているのか。
とりあえず、馬鹿にされているのは分かったから、この人の晩飯は激辛にしてやろう。
そんな事を考えていると、レヴォルが俺から出ている負の感情を察知したようで·····
「ちょっとルーク君?今何か酷いこと考えてない?」
と言ってきたので、俺は真顔で
「いいえ」と答えてやった。
その直後。
シロナが走っていった方角から、ドカーン!!と物凄い爆発音がした!
「?!な、何だ?!」
「??」
振り返ると何やら大きな土煙がこちらに向かってくるように見える。
その土煙の先頭に、赤い服を着た人が走ってくる。
間違いなく、シロナだ。
「あああああああ!!!2人とも逃げろーーー!」
半泣きになりながら猛ダッシュする背後からは、3メートルをこえる巨大な影が·····。
土煙が少し晴れて見えた姿は、なんと巨大な野兎·····いや、魔獣の兎だった。
広い草原に1本しかない砂利のガタガタ道を進んでいた。
森を抜けるのは簡単で道に迷うこと無く行くことが出来たけど、たぶんそれはルークのおかげ。
本人が言うには、磁場?を感じ取ってるから迷わないし、後隣国には何回か行ったことがあるから大丈夫らしい。
磁場ってのがよく分からないけど、多分獣魔物型の特徴なのかな?
この調子なら、問題なく順調にいくだろう!
って思ってるけど··········
最大の不安点が私の向かいに座っている。
「へー!流石バンの息子だね~。あの迷いの森を簡単に抜けちゃうなんて♪
あの小さいワンコちゃんが成長したもんだよ~」
ワンコちゃん·····。
いや、それより
「迷いの森って?」
「おや?何だ知らないのかい?あの森はね、人の方向感覚を狂わす結界が張ってあるんだよ。
簡単に人間に入ってこられちゃ困るからね。
だからオレ達は⦅迷いの森⦆って呼んでるってわけ!
相当キツイ魔法をかけてるから、アレを簡単に抜けちゃうルーク君は凄いね!うん!」
「へぇ!そうなのか。じゃあそれだけ凄腕の魔法使いが魔物の国に居たんだな。
もしかして、モノンとかがやったのか?」
凄腕の結界魔法を操る魔法使い。
それを連想させる人物は、私の中でただ1人。
モノンの名を口にしたらその瞬間、レヴォルの表情は眉をしかめて明らかに険悪なオーラを放った。
「全然ちっがーーう!モノンも確かに出来るかもしれないけど、アレをやったのはオレだからねーーー!
オレが騎士団を切り盛りし始めた時代に結界を張ったんだから。
モノンはだいぶ後に魔物の国に来たから、違うんだからね!」
「す、すまん·····!」
ものすごい勢いで迫って言ってきたので、思わず謝ってしまった。
何でこんなモノンに対して敵対視しているんだろう。昔に何かあったのか?
手網を持って馬の操作をしているルークが、クスクスと笑いながら会話に入る。
「聞いた事がある。先生がだいぶ前に何故かレヴォルは僕に対して刺々しいから用事がある時声をかけにくいって。
·····元団長、先生は何をしたんだ?」
「いいよ硬っ苦しいな。レヴォルって呼んでおくれ。
それに、今はあの国の騎士団長じゃないし~。
愛弟子があんな立派な騎士団長になってくれてありがたいね~。
その愛弟子の右腕が·····まさかモノンになるなんて·····!!
ああああ!腹立たしいよねーー!」
あぁ、なるほど。
これは愛娘を嫁に取られた父親の気持ちってやつか。
つまり·····嫉妬だな·····。
「はぁ·····もしかして、それだけの理由でずっとそんな態度なのか?
レヴォルはもういい歳なんだろ?ちょっとは大人に·····────」
と言いかけの途中で、レヴォルは食い気味に反論してきた。
「いんや!!それだけじゃないんだよシロナちゃん!
オレはそんなちっさい器じゃないよっ」
「何だ·····まだ何かあるのか?」
「あぁ!あるともさー!
モノンはね!だいぶ後から来たくせに!
オレと少しキャラが!被ってるんだよ!!
ね?!ゆるせないよね?!」
「「····················」」
沈黙が流れる。
当然、私とルークは心の中でこう呟いた。
((あぁ、ダメだこの人。))
「はーーーくしゅん!!!」
その頃、モノンの盛大なくしゃみが炸裂していた。
そんなこんなで、天気も良く気持ちいい風が吹く中草原を進んで行く。
しかし日が暮れ始め、これ以上進むと危険と判断したルークは、「ここで野宿しよう」 と言って馬車を道の端に止めた。
「私、薪を拾ってくる!」
ルークがランタンに火を灯し明かりを確保すると、荷車に積んでいた食料を取り出して料理の準備に取り掛かっている。
私が薪を取りに行った方がいいだろう。
「あぁ分かった·····。あまり遠くに行くなよ?
この辺は魔獣も出る」
「大丈夫だ。コハクも一緒に連れていくから!行くぞコハク」
「クー!」
魔獣は魔物と違い知能がない。
動物に魔力が宿っている·····と思ってもらったらいいかな。
普通の動物と違って、魔力を宿した魔獣は特殊な進化を遂げていて、かなり攻撃的な部分がある。
体が巨大化した兎なんかも居るらしいけど·····
それがなんと·····
豚や牛よりも絶品な味らしい!
私はまだ食べたことが無いけど、もし機会があれば一度食べてみたい·····!
まぁ、私にはまだ狩りなんて無理だろうからまだ当分食べられそうに無いけどな。
私とコハクは、完全に日が暮れないうちに薪を拾い集めてこないといけないので、急いでそこから離れた。
ルークはまな板を取り出して料理の下準備をしだす一方·····レヴォルは胡座をかいてそれをただジーッと見つめるだけだ。
それも、ニヤニヤしながら。
「あの·····なにか?」
さすがにジッと見られ続けるのも嫌なので、堪らず会話をふる。
「いんやぁ~?ルーク君はいいお嫁さんになれるなぁって思ってね?」
「お嫁さんって·····。俺は男だし結婚するつもりもない」
「えーそうなの?結婚しないの?イケメンで家事も仕事も出来んのに?
もったいな~い」
何なんだこの人·····。こんな絡む人だったかな·····。
「余計なお世話だ。そんなものに興味は無い」
そう。本当に興味は無い。
ジェイドからは早く女作れだの、先生からは嫁を取れだのうるさく言われてはいたが·····。
まず恋愛なんてしたことも無い。
全く異性に惹かれない。
でも、俺は別にそれでいいと思ってるし、仕事にも支障はないから構わないと思っている。
「そうなの??なら俺がシロナちゃんを嫁に取ろうかな~♪」
「!!!?!」
何·····だと·····?!
こいつ正気か?!
エルフが人間のシロナを嫁に?!
突拍子も無い事を言うので、驚きすぎて野菜を乱雑に切ってしまった。
その取り乱した様子の俺を見て、何故かレヴォルは爆笑する。
「ははははは!冗談だよ~そんな動揺しなくても~。·····ぷっクフフフっ。
いやぁ、いい反応するねぇ!
そうかぁ、ルーク君はなんだかんだ言ってそうだったのか。
ふふふふ、やっぱ面白いな君達2人は」
レヴォルが何を言っているのか分からない。
何を1人で納得しているのか。
とりあえず、馬鹿にされているのは分かったから、この人の晩飯は激辛にしてやろう。
そんな事を考えていると、レヴォルが俺から出ている負の感情を察知したようで·····
「ちょっとルーク君?今何か酷いこと考えてない?」
と言ってきたので、俺は真顔で
「いいえ」と答えてやった。
その直後。
シロナが走っていった方角から、ドカーン!!と物凄い爆発音がした!
「?!な、何だ?!」
「??」
振り返ると何やら大きな土煙がこちらに向かってくるように見える。
その土煙の先頭に、赤い服を着た人が走ってくる。
間違いなく、シロナだ。
「あああああああ!!!2人とも逃げろーーー!」
半泣きになりながら猛ダッシュする背後からは、3メートルをこえる巨大な影が·····。
土煙が少し晴れて見えた姿は、なんと巨大な野兎·····いや、魔獣の兎だった。
0
お気に入りに追加
86
あなたにおすすめの小説
魔物を駆逐せよ!と言われたけどムカついたので忘れてしまいました。
無職無能の自由人
ファンタジー
使命を忘れた最強の生命体。彼は馬鹿だった。
ふと前世を思い出した俺!ただし詳細不明!
何か忘れちゃいけない大事な事があったような無かったような気がするが忘れた!
よくわからないから適当に生きるぜ!
どうやら思い出した力が引き継がれるようで?おや?この尻尾は?
初夜に「君を愛するつもりはない」と夫から言われた妻のその後
澤谷弥(さわたに わたる)
ファンタジー
結婚式の日の夜。夫のイアンは妻のケイトに向かって「お前を愛するつもりはない」と言い放つ。
ケイトは知っていた。イアンには他に好きな女性がいるのだ。この結婚は家のため。そうわかっていたはずなのに――。
※短いお話です。
※恋愛要素が薄いのでファンタジーです。おまけ程度です。
幼妻は、白い結婚を解消して国王陛下に溺愛される。
秋月乃衣
恋愛
旧題:幼妻の白い結婚
13歳のエリーゼは、侯爵家嫡男のアランの元へ嫁ぐが、幼いエリーゼに夫は見向きもせずに初夜すら愛人と過ごす。
歩み寄りは一切なく月日が流れ、夫婦仲は冷え切ったまま、相変わらず夫は愛人に夢中だった。
そしてエリーゼは大人へと成長していく。
※近いうちに婚約期間の様子や、結婚後の事も書く予定です。
小説家になろう様にも掲載しています。
踏み台(王女)にも事情はある
mios
恋愛
戒律の厳しい修道院に王女が送られた。
聖女ビアンカに魔物をけしかけた罪で投獄され、処刑を免れた結果のことだ。
王女が居なくなって平和になった筈、なのだがそれから何故か原因不明の不調が蔓延し始めて……原因究明の為、王女の元婚約者が調査に乗り出した。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
気まぐれな太陽の神は、人間の恋愛を邪魔して嬉しそう
jin@黒塔
ファンタジー
死ぬまでずっと隠しておこうと決めていた秘密があった。
身分の違う彼の幸せを傍で見守り、彼が結婚しても、子供を持っても、自分の片思いを打ち明けるつもりなんてなかったはずなのに…。
あの日、太陽の神であるエリク神は全てを壊した。
結ばれない恋を見ながら、エリク神は満足そうに微笑んでいる。
【王族×平民の波乱の恋】
あぁ、この国の神はなんて残酷なのだろう____
小説家になろうで完結したので、こちらでも掲載します。
誤字等は後に修正していきます。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。
桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。
「不細工なお前とは婚約破棄したい」
この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。
※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。
※1回の投稿文字数は少な目です。
※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。
表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。
❇❇❇❇❇❇❇❇❇
2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。
1ページの文字数は少な目です。
約4500文字程度の番外編です。
バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる