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第1章 学院入学編

23話

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「君は確か風紀委員のフィオナさん?」
「貴方は…レイだっけ?て、それどころじゃなくて!」

彼女は慌てて話し出す
革命軍が襲撃してきてること
それに呼応して学生達も動き出したこと
王女が暗殺されそうなこと
何故かリーシャが誘拐対象とのこと

「まさかセレーネ王女の暗殺まで考えていたなんて…」
「それだけでなくなぜリーシャ誘拐を革命軍は企てているのでしょうか?」
「実はリーシャさんはエルフ族族長のご令嬢なんです」
「リーシャがですか!?」
「はい、そして今帝国は獣王国と同盟を結ぼうとしています。このタイミングでリーシャさん誘拐が起きればその同盟の締結は難しくなるでしょう」
「アスタリア王国としては同盟関係は結ばせたくないから革命軍を支援か」
「要するにセレーネとリーシャを助けて革命軍を潰せば問題はないのね」

リリスさんそれはご最もですがそれが難しいんじゃないんですかね…

「私から王女の所に向かいます。なのでリリスさんリーシャさんの所に──」
「駄目よ!貴方が防衛の指揮を取らずに誰がとると言うの?2人を救えても学院の生徒達に被害が拡大したらどうするつもりよ。貴方は会長として学院を守りなさい。セレーネは私がリーシャの所にはレイに行ってもらうわ」
「俺が!?何を言ってる俺は──」
「レイ!私は大丈夫よリーシャの方をお願い」

自分達の役割を把握する。

「ララムこれを」

会長は自分の首にぶら下げ服の中に隠していたペンダントを取り出し副会長に渡す

「会長これは!?家からもちだしてきたのですか!?」

ペンダントの先に着いた深く鮮やかな紫色をしたまるで宝石と見間違えるような綺麗な魔石だった。

「ララムにはこの魔石を使い学院全体に貴方の魔法で学生全員に繋げたいの。貴方には負担をかけるけど…」
「負担など!ミリア様のご心労に比べれば些細な負担です!」

副会長の魔法は遠距離通信テレパシーである。
彼女は魔力干渉領域拡張魔道具と魔力演算速度補助魔道具を同時に起動させ魔石から魔力を補い魔法式を構築していく。

「ミリア様学院内全生徒と繋げました!」

『生徒会長のミリア・ドレッセルです。副会長の魔法の魔法を使いいきなり皆さんの頭に直接語りかける事をご容赦下さい。ただいま武装した革命軍が学院に襲撃してきています。非戦闘系魔法士学生は生徒総会場に避難をそして戦闘系魔法士学生は上級生を中心に防衛線を構築し会場の防衛に徹して下さい。責任は私がとります学院内での魔法使用を全面的に許可します。ただ、革命軍と共に敵の洗脳を受けたであろううちの生徒達も加わっています。できれば彼らは拘束系魔法での戦闘不能にお願いしたいのですがまずは自分達の安全を最優先に考えて下さい。現在外との連絡は遮断されていますがこれ程の騒ぎなら時期に魔法士団が到着しますそれまでみなで力を合わせこの襲撃を乗り切りましょう』

「会長、正門から入ってきている襲撃者達はどうやって食い止めますか?」
「レイさん心配ありません。あの付近にはルディさんがいましたから」
「あのルディ先輩ですか…」
「大丈夫ですよ。むしろ可哀想なのは襲撃者の方ですルディさんの怒りに触れてしまったんですから」
「会長それは───」


クォ──ン

窓から魔鳥が一匹いや使い魔か

「これはセレーネ王女の使い魔ですね」

会長は使い魔の足に付けられてる手紙を読む。

「王女は学院第四演習場にいるみたいですね…リュカさんを人質にとられ呼び出されたようです」
「早く行かないとヤバいわね」
「リーシャの居場所を突き止めないと」
「あんたなら何とかして見つけられるでしょ」

リリスさんあまり無茶ぶりはやめてくれ…
俺にもできる事とできない事あるんだぞ

「一刻の猶予もありませんね。みなさんお願いします」

会長、副会長は防衛線の指揮をとるために生徒総会場へ
リリスは第四演習場にセレーネ救出へ
俺はまだ何処にいるか分かってにいないリーシャを救出するためにそれぞれ動き出した。


部屋を出た俺は魔力感知を行うが魔力反応数が多くて個人の特定が難しいな──

「レイじゃねぇか!会長の声は聞いたがこれはやばいな」
「エドか!リーシャを見なかったか!?」
「ど、どうしたんだ!?レイそんなに慌てて。リーシャなら精霊がどうのこうのって行って第六演習場の森の方へ向かったぞ」
「ありがとう助かった!お前たちも早く避難しろ」
「おいレイは──」

エドへ返答せずその方向へと全速力でかけ出す。
魔力感知を行うと1つの魔力反応を複数の魔力感知が囲んでいる。頼む間に合ってくれ──


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