【短編集】気ままにショートストーリー

「お嬢様は反抗期？～あるお嬢様と執事の会話～」

【お嬢様、ティータイム中にて】

お嬢様「ねぇ、執事。私って、親が決めた結婚相手とつまらない結婚をして、平凡な結婚生活を送るのよね？」
執事「お嬢様。そんなことはございません。旦那様と奥様がお決めになったお相手ですから、幸福に満ち溢れた結婚生活が待っているに違いありません」
お嬢様「幸福に溢れた結婚生活なんて、退屈ってことじゃない？私はそんな縛られた生活が始まる前に、あることがしたいの」
執事「……あることとは、一体どういったものでございましょうか？」
お嬢様「私、３Ｐがしたいの」
執事「……３Ｐとは、スリーピースの略称でございますか……？」
お嬢様「いいえ。スリーパーソンの略よ。複数の異性とくんずほぐれず、あーちゃらこーちゃらするの」
執事「……お嬢様……どこでそのような情報を……？」
お嬢様「ネットよ」
執事「パソコンは今すぐ没収させて頂きます」
お嬢様「だって、これから結婚という縛られたつまらない日常が始まるのよ？その前に色々弾けたいじゃない？」
執事「……お見合いがまだ一度も成功したことがございませんが……」
お嬢様「とにかく！男体盛りを今すぐ用意してちょうだい」
執事「……男体盛り……とは……？」
お嬢様「女体盛りの逆バージョンよ」
執事「……お嬢様、その情報はどこで……？」
お嬢様「電子書籍よ」
執事「スマートフォンに制限をかけさせて頂きます」
お嬢様「……私ばっかり酷いわ！どうせ執事だって、部屋に帰ったら、いやらしい本が沢山あるんでしょう？」
執事「……いえ、一切そういったものは、ございません。いつ何時、旦那様や奥様にお部屋に入って頂いても構いません」
お嬢様「……分かった。執事も電子書籍派なのね……」
執事「……お嬢様、勘が良すぎるのもどうかと」