【短編集】気ままにショートストーリー

｢いじめの報復｣

私は学校でいじめられている。
私に聞こえるようにわざと悪口を言われたり、無視されたり……。
それでもクラスで揉め事を起こしたくないから、今までずっと我慢してきた。
問題のある生徒だと思われたくなくて、大人しくしていた。

そんな風に毎日我慢していて、ある日、もうどうでもいいと思った。

今日もあいつらが私を見て、コソコソ何か言ってニヤニヤしている。
いつもなら、気付いていないふりをして、やり過ごす。
ただ、今日は違った。
私はあいつらに近づいた。
あいつらは『こっちに来る！』『キモいんだけど！』『ヤバイヤバイ！』等と言ってこっちをチラ見しては笑っている。
私はあいつらを睨み付けた。
「おい！クズ。お前ら私のことさっきからチラチラ見てニヤつきやがって！気持ちわりーんだよ！お前らみたいなゴミは教室の外出てろ！」
「何コイツ……。ヤバイんだけど……」
やつらは顔を見合わせる。
「ヤバイのはおめーらの方だろ？毎日毎日、人の噂話してはバカにして……。こっちが大人しいと思ってやってんなら、お前らクソだからな？」
「何言ってんの、コイツ……」
「先生に言うからね！！」
「言ってみろよ？お前らのやってることは、健康な学生生活の妨害だからな！！」
言ってやった……。
悔いはない……。
例えこの暴言で私がどんな処罰を受けようとも……。
やられっぱなしで終わる人生はごめんだった……。