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「愛しの聡子さん」
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オレは最近結婚した。
ずっと前から憧れて、片思いしていた聡子さん。
同じ職場で高嶺の花で……。
会社のほとんどのヤツが彼女を狙っていた。
オレはなんとか彼女を振り向かせようと頑張って……。
見事結婚までに至ったのだ。
新居には、彼女がガーデニングが好きだから広い庭を作ることにした。
花と戯れる彼女……。
きっと美しいことだろう……。
考えただけでワクワクする。
聡子さんは広い庭を喜び、色々な苗や種を買った。
今日から植えると言うので、オレは手伝うと言ったのだが……。
「せっかくあなた用意してくれた広い庭だもの。一人でやってみたいの」
と言われ断られた。
残念……。
しかしやっぱり、彼女が植物と戯れている姿を見たい……。
休みの日に、庭仕事をしている彼女を物陰から覗き見てみた。
「我が庭に現れる虫ども全て!ぶっ殺す!!」
……なんだろう?今の声は……。
聡子さんの声っぽかったけど……。
そんなわけないよな……?
もう一度見てみる。
「鉢の下なんかに隠れやがって!卑怯なんだよ!こっちは手塩にかけて植物育ててんだよ!?お前ら!覚悟はいいな……?」
聡子さんはおもむろにスプレーボトルを取り出した。
「お前ら全員ぶっ殺すっ!!」
……どうやらうちの奥さんは、ガーデニングをすると性格が変わる人だったようだ……。
オレは自分に言い聞かせた。
『こんな聡子さんの姿を見れるのはオレだけだ……。
これは……、すごく特別なことかもしれない……』
大分、恐怖を感じながら……。
ずっと前から憧れて、片思いしていた聡子さん。
同じ職場で高嶺の花で……。
会社のほとんどのヤツが彼女を狙っていた。
オレはなんとか彼女を振り向かせようと頑張って……。
見事結婚までに至ったのだ。
新居には、彼女がガーデニングが好きだから広い庭を作ることにした。
花と戯れる彼女……。
きっと美しいことだろう……。
考えただけでワクワクする。
聡子さんは広い庭を喜び、色々な苗や種を買った。
今日から植えると言うので、オレは手伝うと言ったのだが……。
「せっかくあなた用意してくれた広い庭だもの。一人でやってみたいの」
と言われ断られた。
残念……。
しかしやっぱり、彼女が植物と戯れている姿を見たい……。
休みの日に、庭仕事をしている彼女を物陰から覗き見てみた。
「我が庭に現れる虫ども全て!ぶっ殺す!!」
……なんだろう?今の声は……。
聡子さんの声っぽかったけど……。
そんなわけないよな……?
もう一度見てみる。
「鉢の下なんかに隠れやがって!卑怯なんだよ!こっちは手塩にかけて植物育ててんだよ!?お前ら!覚悟はいいな……?」
聡子さんはおもむろにスプレーボトルを取り出した。
「お前ら全員ぶっ殺すっ!!」
……どうやらうちの奥さんは、ガーデニングをすると性格が変わる人だったようだ……。
オレは自分に言い聞かせた。
『こんな聡子さんの姿を見れるのはオレだけだ……。
これは……、すごく特別なことかもしれない……』
大分、恐怖を感じながら……。
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