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「私とセフレになりましょう」

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良いことを思い付いた。
会社にセフレを作ればいい。
そうすれば、仕事終わりもすぐ会えるし。
疲れた後の楽しみにもなるし。
仕事のモチベもあがるし。
たまに、姿を見て、ムラムラ出来るし♥️
これは、一石何鳥なんだ?最高じゃん。

「……ということで、セフレにならない?」
ここは、居酒屋。
とりあえず、良さそうと思う人とサシ飲みしてみた。
「……え?これ……?何かのドッキリですか……?」
彼、滝本君は、ビールを吹き出しそうになった後、そう呟いた。
「悪い話じゃないと思うのよ。仕事で疲れたときにお互い気分が乗って、都合が合ったら、そういうのどうかなって」
「……ん~……。会社にばれないですかね……?」
「会社の人に会わないような場所で会えばいいんじゃない?」
「……まぁ、そうなんですけどねぇ……」
「何?なんか心配?」
「いや……。なんで俺選んだんですか?そんなに仕事中話さないのに。」
「それはさ、よく話す人だと、いざそういうことになったとき、恥ずかしいじゃん」
「……なるほど」
「あと、滝本くんの体が結構好みだなぁ……と」
「……そういう目で社内の人見てることがあるってことですか?」
「うん、たまに」
「正直、大松さん相手に、俺一人じゃ体力持たないんじゃないかと……」
「そしたらさ、社内の人、もう一人誘って、3PVとかどう?」
「ノリ軽っ」
「まずは、一回お試しで。体力持つか試してみない?」
ウインクしたら、まんざらそうでもない滝本くんに、私の心が沸いた。
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