「下ネタを話す人が周りに居ないので、ここで書いてみた」

黒子猫

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「トイレと私の葛藤劇」(※食事中注意)

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数か月前、私は珍しくお腹を壊した。
いつもなら、どんなに食べても胃もたれはしても、お腹を壊すことはないのに。疲労と夜中のカップラーメンが祟ったのか、お腹から変な音がしていた。
この日は仕事だったため、家にいる間になんとか治したいと、トイレと部屋を往復。
ちょっとは良くなったが、結局完治する前に電車に乗ることとなった。
電車の中でも、お腹の様子がよろしくない……。ちょっと気持ち悪い……。
不安になったけど、到着駅までなんとか持ってくれた。
駅の中のトイレに直行する。
結構、お腹がゴロゴロしていた……。
……多分、これは、アレが出るだろう……と思った。
音姫のボタンを押す。
私はそこで思考した。
(……だけど……、私の入っているトイレの近くには、大きな鏡の前で身支度をしながら楽しそうにお喋りしている女子高生達……。
もし……、『ブリッ』なんて音が聞こえたら……)
「……えっ……!?ウンコしてる人がいるんですけど……!ウケる~~!」
……などということになるのではないか……。
そんな心配が頭をよぎった。
なので、『音姫&水を流す』のW音でなんとか誤魔化そうと考えた。
……誤魔化そうとしたけれども、結構私の出す音が響いた気がして、凄くヒヤヒヤした。

そして、水を流す音が終わっても、ずっと音姫の音が流れる。
なぜなら、そんなに早く終わらないから……。
なぜなら、お腹を下しているから……。
不自然なほど長く、ずっと音姫の音が流れる……。
……私はこれでは、音姫の音が長すぎて、逆に周りの人に『ウンコしてる』と言わんばかりなのではないかと思った。
音姫の長さが不自然過ぎる……。
そこで私は、一度音姫のスイッチを切り、新しい『波』が来たとき、また音姫を使うことにした。

そんな風に苦労しながら、なんとか色々と終了した。
個室トイレの外には、女子高生達がいて、音を聞いて、笑いの種になっているのでは……という不安がよぎったが、思いきって、トイレの外の世界に出た。

……鏡の前には誰もいなくなっていた……。
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